
・多寡が知れたもので芸術家気取りに辟易してきたが、それもこれも、発掘の努力さえしないで、「斜陽」に明け暮れている日本の文化人や、その取り巻きの行く先は知れている。自分たちの視野の範囲でしか考えようとはしない知識で、普遍性など生まれる筈もなく、セピアに色褪せたものに郷愁を感じているようで破先はない。胸を食い破って生まれてくるものが新たな時代を形成していくまでは、怠惰な澱みが続くのだろう。水面に映る空しか見ようとはしなかった日本人たちがいたのだ。
・へ2・・・そして、今も変わらずその小さな池を自分の世界だと信じている連中が、戦艦を浮かべようとでもいうのだろうか。青空は上にある。上さえ見ようとはしない。それだけで一生を終わればいいだろう。それが一生だと思うものは所詮囚われたものでしかないだろう。「近代名作紀行」なんと、愛らしい紀行だろうか。しかも小便の臭いがする。