
小さな真心をだけ追いかけている社会に慣れてしまっている。連続テレビを見ていた妻が、涙を流していた。恋人や身内への愛だけ訴えているドラマしかないし、それこそ我ことのことでしか観ていない。それは知らないからでしかない。歴史の本さえ読めばそんなことはどこにでも書いてあることだ。決して小さな愛でも、真心でもないことがやまほど世界に溢れている。小さな、個人的なものにだけ関心を向けるようなものしかないのだから、知らないのだ。
・知ろうとしないだけなのだろう。真心とは小さいも大きいもないとしか言わないからだろうか。決して、大きな真心が無いわけではない。黒人への差別を他人事のように感じている日本人たちが、戦時中に受けたアメリカ社会での日本人への差別を忘れているし、被曝体験にして本気で感じているだろうか。もしそうなら、アメリカへの諂いはどこからくるのだろうか。日米軍事同盟を未だに払拭できないでいる政府は、何ものなのだろうか。不思議なことが多過ぎる気がする。
・へ2・・・見せかけの物に踊らされているに過ぎない。あのドラマは甘い。がそれでさえ、涙を流すのは、そこに歴史の中で苦しんだ人たちが偲ばれるからでもある。決して小さいだけの真心ではない人々が国を守ろうとしたし、血を流したという現実が在るからだろう。敵が味方に為る事も、味方が敵にもなる。黒人差別も、ジャップと呼ばれた日本人も米国で差別されたのであり、歴史的事実だ。それは未だにある。それは誰が誰に対してあるかでもある。