
すべてはショートする
自然淘汰には、目的がなく、ランダムに起きる。たまたまその時の状況や環境で有利な因子があり、
「変異」は想像を超えてモンスターになる。進化時間は長い。生存ではなく繁殖することで遺伝
子は次世代に承継される。 natural selection は、変異のある遺伝子形質に淘汰がある。
すべて社会は、その時代のルールで形成されるが、実はランダムが支配している。ヒトは、そうして進化し
た形質を持つ。はじめから目的などない。人間は、神さえ創造した。
其れは、必要だったのだろうか。その答えは未だ、ない。何故目的もなく、巨大脳があるだろうか?
神経細胞は、この宇宙をも凌ぐ、ニューロン・ネットワークをもっている。ランダムであることはヒトという種の
強かな戦略である。私たちはそれに因って生かされている。遺伝子のエラーを創り、病気で
さえ、或いは戦略のひとつ。「ヘイフリックの限界」も理由がある。
どう生きねばならないと考えるのは、寧ろ淘汰に逆らうことになる。ランダムであることが、ひとの
形質であり、終りは必ずある。届かない。すべてはショートしてしまう。
考えないでいられることが幸福なのだろうか?苦悩することが幸せか?
男もない、女もない。