キリスト教やイスラム教では、同源であり、人間は唯一絶対の神によって創られ、世界は神の支配下にあると信じられている。生きている間に神を信仰することで救われる。
仏教の考えでは、この世は唯一絶対神で創られたんではなく、人が誰かに裁かれることはない。すべての物事は、お互いのかかわりから生まれるものであり、単独で存在するのではない。こうした「縁起」思想は、死後よりも生前の世界を大切にする傾向がある。死後の世界についてはとくに触れていない。「輪廻」の思想は、インドで古代から信じられたものを、そのまま受け継いだものといわれている。
キリスト教やイスラム教の思想が、これまでの人間社会に肯定できる世界にして活力を与え、世界をリードしてきたことは否定できない。仏教は、その点、時にその時代の権力に烏合して来たことは歴史が明らかにしている。にも拘わらず、三大宗教にあげられるのは何故だろうか。世界での仏教徒の宗教人口は、約3億7880万人だから、世界の人口74億人に対して約5%に過ぎない。
私は初心者に過ぎないが、宗教の役割を考えてしまう。地球の歴史がダイナミックな流動性をもってきたように、時に、その役割があったのではないだろうか。これまで、人間が知ったのは、絶対はないということだろう。宗教にも役割があれば、欠点もあるのではないだろうか。
信じる者は救われると言うが、信じないものも生き残ってもおかしくはない。
太古、大陸は移動したし、長い間ニッチを獲得していた恐竜は約1億年君臨したが7000万年前に絶滅したのだ。栄枯盛衰はあるのだ。宗教も同じではないだろうか。中国やインドがもつ潜在力が新しい時代を予見させるだろう。そのための準備がどこまでできているかは知らないが、沈んでいくものと、これから力をつけていくものがあるとすれば、宗教の歴史は、大きな課題になる。