ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

2016.01.31
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現在の進化学では、定向進化説は否定されている。突然変異によって生じた

形質が自然淘汰にかけられて、進化が起こるが変異そのものには方向性

がない。進化に方向性が見られるとしたら、其れはその方向にたまたま、よ

り有利なものがあるからに過ぎないと考えられている。サイズが大きいこと

が有利なのは、飢えに強いことだ。体重の半分に減少した時点で、多くの動

物は耐え切れず死亡する。また体重当たりのエネルギー消費量は、サイズの

大きいほど小さいし、寒冷や酷暑にも強い。強くて大きいものが、より多く

の子孫をのこせる可能性も高いこともある。こうして、考えると「コープの

法則」の現代風解釈から言えば、背が高く、給料が高く、学歴が高い男に、

女が高のぞみをもつのは、動物学的には、利口な選択のように見える。

然し、進化は小さいものからスタートする。その理由は、小さいものほど

変異が起こりやすいことだと言われる。大きいものは、一寸した環境の変化に

も耐えて長生きできるが、その安定性ゆえに、新しいものを生み出しにくい

のだ。

企業も同じだ。

そして、大きいと個体数は少なくなり、大きな環境の変化に出遭うと、変異

種を創れず、絶滅するだろう。小回りが効くことと安定していることは相容

れない性質だが、ある程度は生きていけるもののようだ。

さて、「島のルール」では、ゾウは、島に隔離されると世代を重ねるうちに

どんどん小型化してゆく。食物量と面積が狭いからだ。処が逆にウサギやネ

ズミは大きくなる。これを古生物学では、「島の規則」という。

地球は、だんだん狭くなり、ひとつの島になりつつあるだろう。もう大陸の

時代ではない。とすれば、これからは、「島のルール」が適用されるべきで

はないだろうか。アメリカの巨大化は、次代には生き残れないかも知れない。









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最終更新日  2016.02.01 01:06:10
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