
白い薔薇 Sophie Scholl
1921年5月9日、ゾフィーはコッハー河畔の小さな町フォルヒテンベルクで生まれた。
1943年(21歳)
2月18日 大学内で兄ハンスとビラ6号を撒いているところを発見され逮捕された。
2月22日 民族裁判所にて死刑判決。
17時 ミュンヘン・シュターデルハイム刑務所内で斬首。
帝国勤労動員を経て、ようやく大学で学ぶことができるようになった1942年5月初め、ゾフィーはミュンヘンへ移った。ハンスは親しい友人たちを彼女に紹介し、彼ら主催の読書会にも招待する。白バラのビラがミュンヘンの街に現れたのはこの1ヶ月後だが、最初からゾフィーが白バラに関わっていたかどうかはわかっていない。
1943年2月18日、兄妹は大学構内で1000枚以上のビラを撒いた後にいったん外に出たが、残りも全て撒いてトランクを空にしなければならないと、急いで構内へ戻り、階段を駆け上がり残りのビラを玄関ホールに撒いた。その様子を用務員に目撃・通報されナチスの秘密警察に逮捕されてしまった。そこからのゾフィーの処刑までの5日間。
処刑の前に兄妹が両親とシュターデルハイム刑務所で面会できたことはまったくの幸運だった。ハンスは囚人服を着ていたが、ゾフィーは自分の服で、絶えず微笑みを浮かべ、ハンスが断った甘いものを嬉しそうに食べた。「あらそう、いただくわ、私はまだお昼を全然食べてないのよ」。(『白バラは散らず』P.110/インゲ・ショル・内垣啓一訳/未来社)。
私はもう一度、すっかり同じことをやるでしょう。
考え方のまちがっているのは私ではなく、
あなたがたの方なのですから。