
人生は出たとこ勝負だ。いつも好きな場所ではないし、気分よく働けるとは限らない。偶々であった女房だし、事のついでに暮らしてもいる。国内旅行をしているが、別にしたくてしているのでもない、事の成り行きでしかない。
・それでも日本もいいところだとは思う。自分で住んだことがないから北海道も東北もいいと思うのだろうし、高野山だって、暖かい時期に観光に行くのだから、よさそうに思うのだろう。厳しい修行の場でもある。物見遊山とはそういうものでもある。軽薄で皮相でもある。然し、どれだけ理解し、同情したとしても、その人の苦しみに代わるわけではない。所詮は他人事でしかない。
・へ2・・・その人の苦しみはその人のものであり、深い悲しみがあり、それを乗り越えた感動も自分で味わうから価値がある。初めての体験をして、だからこその挫折や、克服した喜びもある。自分の人生をグラフにして、その浮き沈みを考えていた。すべてが夢のように過ぎたが、生きるか死ぬかの修羅場を経験したことはない。それは少なくとも不幸ではない。