ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

2017.09.29
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類




ハイデルベルク城内。ゲーテとマリアンネがキスした場所。













ゲーテ叙事詩「ヘルマンとドロテア」(1797)ライン河に近い小さな田舎町の旅館の息子が、革命から逃れてきた避難民救済の仕事を手伝っているうち、避難民の一人の少女を見そめ、種々の経過の後、ついに結婚するというラブ・ストーリーだが、古い、新聞記事に載った記事に基づいている。


思想とか、戦争とか大義ではなく、個々の人間の小さな運命こそ、身近で強く、こころに訴えるものがある。産婦にすばやく救いの手を差しのべる娘とか、人々の争いを諭す賢者のような老人とか、無秩序や、混乱とか数々の不幸の中で、何時の時代にも繰り広げられてきたもっとも素朴にして美しい人間の姿があるのだ。


この簡素にして牧歌的な「ヘルマンとドロテア」の叙事詩こそ、読者が待ち望んだものだ。登場人物は、みな平凡な庶民たちであり、無口であるが情け深い、しっかり者のヘルマンと、純情で、健気なドロテアと。頑固で厳しいが、根が善良な父、愛情深いやさしい母、寛容な牧師、世話好きな薬屋、彼らはみな人間的であり、ドイツ的な人びとの世界であり、ゲーテの求めた故郷なのだろう。


ゲーテを読んでいる。何という至福の時間だろうか。どれだけでも好きな時間浸ることのできる自由なときに、ゲーテを読むことができる。これは、たとえ私だけの思い違いのものであろうと構わない。彼の存在をどこまで理解できるかもわからないが、そんなことはどうでもいい。私の描くゲーテであればいい。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2017.09.29 15:14:55
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: