ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

2017.09.30
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「街歩き」というのは、何か大きな悩みごとがあって彷徨するときとか、何かを新しい感情で眺めたいと想うのかも知れない。梶井は例えば道端に落ちている落葉にさえ愛着を覚えてしまう。明日のない死病だからこそいえることだ。とても若い連中に湧く感情ではあるまい。然し、そういう人間がいることを伝えねばならない。彼の才能は実に反逆の視点でもある。



 ・キンモクセイを探して歩いた時、その花を新しい感情で眺めていたのかも知れないと思った。それは新鮮なよろこびと驚きでもある。家の前のキンモクセイさえそれまで気付かなかった。珍しいと思っていたものが実は平凡なものでしかなかったこともある。どこにもある花だったことも。キンモクセイとも気付かずこれまでもぼんやりと見ていた。家の前に20数年前から現に植えられていた。キンモクセイを誰が植えたのか妻が知っていた。その苗木を植えた時に立ち会ったそうだ。それは新しい公園と隣接する家の人が離婚した妻と一緒に持って来て記念に移植していたらしい。



 ・へ2・・・香り立つキンモクセイに、そのひとは毎年花の咲く季節には遣る瀬ない思いがするのではないだろうか。





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最終更新日  2017.09.30 15:39:34
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