





「文学は作品を読んで感じるものが感じられる」とよく文学部の先生はいう。読んでも分からないものには分からない。宗教のように、思想のように。この年齢になっても他人の眼を理解できるほどのスキルはない。相手が何を考えているか。それだけの体験がなければわかないものがある。何故、天皇があるか。社会があり、日本があり、歴史があるのか。それは誰が、何がそうさせてきたのか。解からないことばかりだ。
・世の中はカネだけではない。カネから目をそらせば、広い世界がある。緑の森や、透明な川が流れ、美しい水もある。砂漠しか見ないから、この世もすべて砂漠になる。見たいものを見せてくれるミラーの前で、いつまでも立ち続けているからこの世界の素晴らしさも見えなくなる。「無知」とはそういう人たちのことだ。「初めて・・・」を知らない人には解からない。勇気がなければ自分の、自分だけの透明な泡を破れない。
・へ2・・・同じことを繰り返していると脳は疲れてしまう。新しい新鮮な空気を吸い込まねば退屈もする。自分の人生を豊かにするための努力をしているだろうか。いつも自問している。