
すべてのことは過去になる。「よいものもわるいものもともに滅ぶしかない」
と書経にある。気紛れな偶然に拠って立つ世界に生きているが、条理
はあるだろう。神を信じ殉じるひとがおり、信仰に生きている人びとから、
信念は奪えない。が、絶対神であるかぎり、他の宗教は排斥される。どうも
そこから先に進めないのは、悲劇だけではすまない。人類は、幾つものデッ
ドロックを超えて生き残ったが、「玉石混淆倶に焚く」を止められない。
動物は巨大化して生き残りを図ってきたが、そのために恐竜は自滅したかも
知れない。ひとも巨大化してきた。脳の巨大化はいまのヒトを産んだ貢献者
のひとつだろう。男も女も大きく産まれることは有利なのだろうか。日本人も背が伸
びていると聞く。できるだけ早く大きく産まれる事は動物には有利だと言わ
れている。然し、多くは、それだけでは彼の人生は決まらない。取り巻く環
境が生死を決めるかも知れない。
言いたいことは、宗教は共存するしかなく、ひとの巨大化も意味がなくなる
だろうということだ。全方位で生物は生きており、そしていつか限界がくる。