ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

2021.03.31
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ルーブル美術館。







いつか肺機能が止まり酸素を取り込むことができなくなる。時計の針が止まるだけだが、それまでは ego-based の組織化がある。勿論 ancestor-based 組織化という。これは祖先を中心として成り立つ descent group でもある。これを明確に認識しているものを「リニージ」共通の始祖の子孫であることが伝承されているものを「クラン」という。リニージは土地などの保有体を意味し、クランは内部での婚姻が禁止されたりするタブーを共有したりする>。


 ・へ2・・・段々と自己を基点とした周囲の人々を知りたくなるものらしい。それは組織化された一定の範囲の親族・姻族であり、文化人類学では、kindred という。日本でいえば、「シンルイ」の一種。生きている間はこの柵に縛られているが、それが無くなりつつある。なくなるのは仕方がないにしても、どこまで自立できるかだろう。ただ飛び出せば何とかなるものでも酸素のないところでは生きていけないように、私たちの世界にはルールともいえるものがある。それは自分と他者との境界でもある。そして時に、権力は圧殺者にもなる。


 ・日本では「同族」「家」がある。あったというべきか。それは因習であり、固定観念でもあったが、構成員たちの生命を守っても来たのだ。冠婚葬祭における交際や、祖先祭祀の共同や、家格の上下差などは完全に消滅していないのは、それに内面では頼っているところがあるからだ。


 ・へ2・・・私たちの日常は昔とは大いに違ってきている。それは確かだ。だが違わないものはある。そこに回帰しないまでも守るべき何かを知るべきだ。それでも、私は最期の息が消えるまで自分でいたい。





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最終更新日  2021.03.31 05:08:21
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