





Clive Rromhall著"The Eternal Child" 「幼児化するヒト」で、
「幼形成熟」が出ている。ペドモルフォシス(幼形進化)の一部で、
「動物が体の発達の遅滞によって幼形を保ったまま成体になって性的成熟に
達する現象」とされる。ことにモンゴロイドは、その要素が強いと言う。
霊長類の幼少期の特徴をとても多く備えており、オトナになっても保持して
いるという。ヒトは、毛のない皮膚と幼児的な性質の状態で生きる戦略を
構築しているだろうか。それは成功だったのか。私たちのもつ遊び好きな
資質は、幼形成熟に基づくものであろうか。進化の過程で幼児化すると
いうミラクルを遣ってのけた生物なのであろうか。思えば、ダーウィン・
モーツァルト・アインシュタインにしたところが如実のその特徴をもって
いるだろう。今日のヒトの体の特質は、あらゆる面で捕食者には狙われやす
いであろう。にも拘らず何故生き残れたのか?
人間の幼児化の歴史と進化との係わりは、興味深い。然しこの極端な幼児化
のシナリオには、指摘のように子供をもとうとする衝動が消滅して行くであ
ろうという最大の課題があるだろう。
幼児タイプの典型は、何にでも興味をもつことだろう。そして、いつまでも
遊んでいたいのだ。気紛れで新しい物好きで、しかも反抗的でもある。