ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

2023.03.27
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長い地中の年月を経由して、蝉は、脱皮して一週間ほどの短い夏を燃焼し、子孫を残して死んで行く。役割を終えた脱殻が、自宅の小さな庭の植木のあちこちで、去年の夏も観られた。


誰でも子どもの頃蝉の声を聴いて、夏が来たと感じ、蝉の声が消えて、草むらの虫の声で秋を感じたものだ。今は、それも都会では、無くなって来たけれど、田舎では、まだ蝉は夏を知らせる使者だし、蝉の脱殻も見ることができる。


そういえば、それももう感慨でしかないだろうか。都会では、蝉の声も聴けなくなっている。長年福岡市の郊外に住んでいて、蝉の声を聴くことが、未だどうにかできるので、つい書いてしまったが、もう大昔の話になった街多いことだろう。


いいたいのは、「蝉の脱殻」が、ふと頭に浮かんだからだ。今回の「不二家」の不祥事で、またも、世襲の一族が追われることになるだろうか。それは自業自得だろうか。やたら、老舗の会社がぼろぼろと消されていくようだ。古い体質の企業は消えていくことだろう。


或る意味で、これまで、この世を謳歌していた有名企業が時代の流れに対応できずに、脱殻のようになってきている。あっと言う間に消えてしまうだろう。思えば、大人たちも同じだろう。今年は、団塊の世代が大量定年を迎えることになるが、日本社会の森にも、あちこちに生気を失ったような、「蝉の脱殻」が見られるようになることだろう。





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最終更新日  2023.03.27 22:16:04
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