ヘイフリックの限界part2

ヘイフリックの限界part2

2023.04.26
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太宰の「グッド・バイ」は、未完である。太宰も未完のまま自殺した。何とも妙はストーリーである。唐詩選「人生足別離」(「サヨナラ」だけが人生だ)を<作者の言葉>として冒頭に載せている。世の中に好そうもない男が出てくるが、あれは太宰の投影だろうか。なで斬りにされたような太宰がいる、と思う。



 ・誰に「さよなら」するかだろう。作品の中に美容師の女性が出てきたが、一緒に心中した山崎富栄ではないかと、どきりとした。戦争未亡人というところといい、太宰の神経は、複雑で病的なのではないだろうか。人間は、最期の「グッバイ」は、自分にするのではないだろうか。永年、使い古した自分の肉体と自意識の主体たる脳細胞のとの永遠の別離ではないだろうか。他人とも別離は、それは形式的なものでしかないのではないだろうか。係わりがあったとしても、物理的なものが殆んどではないだろうか。



 ・へ2・・・最期の別離のために小さな別離を繰り返してもいる。それこそ、小さな別離も本気で別離をしないものは、最後の「グッバイ」も、太宰の未完「グッド・バイ」になるだろう。





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最終更新日  2023.04.26 22:17:10
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