


<作品>「夢十夜」、「文鳥」
・11回目の講座。
・鈴木三重吉「鳥」「文鳥」の抜粋のリーフレット。
・明治39、40,41年メモ。Dream に構想メモ。
・手拭いが、蛇になる。「第4夜」。
・「漱石先生の暗示」タイトルの本が出版された。
・「永日小品」と「夢十夜」、「夢十夜」が理解できないと「永日小品」は分からない。
・蛇は、「こころ」のこと。泥棒三態。「こころ」に繋がっている。「カネとこころ」の関係。
・猜疑心の強い男。・・・「こころ」の先生。
・漱石は、マルクスを知っていた。「労働価値」の考え方が違う。
・カネで平等にはならないと漱石は考える。肉体労働と精神労働を色分けしている。
・漱石には差別観がある。
「文鳥」
・鈴木三重吉・・・「鳥」「文鳥」を読んでいる。漱石の教え子。
・この作品は、女の話。
・「昔し美しい女を知っていた」。・・・「文鳥」のこと。
・文鳥の死と女の死、が重なっている。
・明治41.6.2 「日根野れん」が死んでいる。漱石は同居(同棲ではない)したことがある。
・お茶の水高女出身。漱石の好きだった女性だという説がある。
・文鳥・・・「れん」のこと。面影がある・・・「永日小品」「こころ」「草枕」
・女とのエピソードを文中にいつまでも引っ張っている。
・「永日小品」「こころ」にもつながっている。
・「文鳥」の死。・・・女の死を予感させる。
青梅や 空しき籠に 雨の糸
・6月20日のこと。
・「道草」 お縫・・・日根野れん、のこと。漱石の想い女性か?
・結婚して不幸になっていく女。
・自分の世界と文鳥の世界の間にある障子のような存在。障子で隔てられている。仕切りがあることを襖・障子という表現でしている。
・漱石の作品は、大胆に踏み込んで読まないと分からない。
・「文鳥」はある女のことを描いた作品といえる。
「夢十夜」
・1夜.2夜,3夜,4夜,5夜
・10夜,9夜,8夜,7夜,6夜
・2分割して、話が対になって描かれている。
・5-6、7-4、8-3、9-2、 10-1 が「遊び」の要素がある。
・漱石流のジョーク。
・「1夜」疑うから・・・百合が出てきた。 欺かれたから。
・百年待てなかった男。疑ったから夢はかなえられない。
・星が霊、百合が肉。
・「1夜」「10夜」セックス・ドリーム。漱石にも関心があった。夢である必要がある。
・違う世界にする必要があった。
・「10夜」豚になめられる男。
・「9夜」「2夜」・・・対になっている。
・お百度・・・裏切られて夫に対する恨みを晴らすためにお百度を踏んでいるという解釈もできる。他力本願。
・自分ではどうにもならない。
・「3夜」の内の鏡と「8夜」外の鏡。の世界。対になっている。
・鏡の中の動くものは卑しい。
・水鏡。自分の心を見ようとしない。
・金魚売の存在。
・「7夜」「4夜」海と川の対。
・似たような話を「対」にしている。
・「5夜」
・シ・ラー「人質」 「走れメロス」
・あまのじゃく
・男が疑う。
・「3夜」「文弥殺し」
・ハーン「日本海に沿って」
・7月下旬~怪談の季節。
・「永日小品」・人間にはどうすることもできないこと。