なんとかなるさっ!

突然悲しくなったとき


一瞬前まで、ゲラゲラ笑っていたのに・・・
これって・・情緒不安定とでもいうのだろうか。
でも、悲しくなったら泣くしかないんだけど・・・・

私は、キャラ的に人前でメソメソするのが嫌いだ。
よって強く見えるんだろう。
友達に「旦那さんが亡くなった時、もう少し貴方が泣くと思ってた。もっと泣いてほしかった。」と言われた。
たしかに・・・私はあまり泣いていなかったと思う。
自分自身に起きている事なのか?現実なのか夢なのかわからなかったから。
亡くなったと同時に、葬儀屋さんから「奥様?!奥様?!」と言われ決めなくてはいけないことが沢山あった。
その次は、新聞社からの電話だ。おくやみ欄の掲載の確認のために。
別に、喪主が電話に出なくてもいいと思うんだけど「変わってください」と言われたらしい。
不思議な事に、泣いたり笑ったりと波が訪れる。
なにがなんだかわからない状態でした。
いっそ、気でも狂ってしまっていたほうが楽だったかもしれない。

以前の会社でやはり突然ご主人を亡くされた人がいた。
その人は、結局葬式に参列できない状態で、誰が励ましても立ち直ることが出来ず、結局出社もせずに退職して故郷に帰ってしまった。
20代だった私は、(夫に先立たれると言うことは大変なんだ・・・)と思った。

「よかった・・・思ったよりも元気そうで・・・」
これがよく私にかけられる知人からの言葉だ。
でも・・影で「旦那が死んだのに平気みたい・・」と思っているのも知っている。

2週間で仕事復帰した。好奇の目もあったと思うが、私は仕事があったことに感謝している。
職場に私の居場所があったから・・・忙しくしている事で自分を取り戻せたと思う。

でも・・・突然襲ってくる悲しみはどうすることも出来ない。
先日、駅のホームで無意識に夫に電話をかけようとしている自分にびっくりした。
(何番線だったかな?あっパパに聞いてみよう!)と本当に携帯に手をやってハッとした。
(いないんだ・・・)
私の中では、全然理解していない。あの日からパパの姿が見えないだけでなんも変わっていない。
寝込んで泣いて騒いで、会う人会う人に抱きつき泣き叫んだほうが「死」を理解できるのかもしれないと思った。
でも・・・それは出来ないし・・・

悲しいときに隠れて泣く。それしか乗り越える手段はなさそうだ。




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