なんとかなるさっ!

パパの職場の近況


今日は、都内で会議でした。
駆け込みで電車に乗ろうとしたら・・・
ん?
パパの会社の同僚の人がいる!!
この方は、パパが亡くなる前もとても仲良くしていた人で、いつも帰りは一緒だった。
私は、東京にいくたびこの方と偶然会えないかと、ホームを探したもんだ。
亡くなった時にもそりゃあよくしてくれた。
半年ぶりにお会いした。

駅の出口で待っていてくれて「ご無沙汰してます」と言う私に、なんと声をかけたらいいか・・・って顔をしていた。
「元気にやってます!」と言ったら安心したのか会社のいろんな事を話してくれた。

組織変更があって、随分変わってしまったこと。
同僚の人達は、みんな元気だと言うこと。
会社の近況をたくさん教えてくれた。
私は、とても嬉しかった。
うちのパパはなんでも会社の事を話してくれた。
だから、顔はわからなくても、どの人がどんな事をして、どんなエピソードがあったのか私はわかるのだ。
イヤな事があった日も、楽しいことがあったときも、悩んでいたときも、夕飯を食べながら話してくれた。

その同僚の方と話していたら、なんとも懐かしい気持ちになった。
パパはいないけど、会社の仲間達はがんばっているんだ・・と
泣きそうになったけど更に明るく笑ってみた。

その方は「今でも、駅のホームで旦那さんを探してしまいます・・・よっ!と声かけられそうな気がして・・・」
と言ってくれた。
「子供さんの話はいつもしていましたよ・・・」とも・・

「なんかあったら遠慮なく言ってくださいね」と言ってくれて別れた。

私は、たまにでいいから会社の話しを聞かせて欲しいと思った。
パパは仕事にやりがいをもっていた。
大きな仕事を持っていた。愛社精神もあった。
会社を誇りに思っていた。
定年まで勤め上げることを望んでいたはずだ・・・。
「大変でも、東京で仕事していたいな。」と言っていた。

『過労死・・・』その言葉がなかったわけではない。
ただ・・今まで誇りに思っていた会社と戦うのは、パパは望んでいなかっただろう。
パパが28年間働いてきたことの名誉を傷つけてしまうような気がした。
亡くなってからも、本当に会社の方には良くしていただいた。
私はそれで十分だ。
それでいいんだと思うようにしている。

家に帰ってきてから、仏壇の前に座り、教えてもらった近況を訳がわからないけど、そのまま報告した。
私には、わからないけど、パパはわかっているだろうから・・・
ふ~ん!そうか!と思ってるか、知ってるよ!!と思っているか。
パパの事だから、ひそかに仕事しているかもしれないな。

苦しいツライばかりの仕事じゃなかったよね・・・
私も見習ってがんばるから!!








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