私が今年、特に注力してきた「ピア・サポート活動」が、公益財団法人モラロジー研究所の月刊誌「ニューモラル」に取り上げられました。
私の友人で、元静岡県立浜松江之島高校の英語教師、山口権治先生が「いじめや不登校をなくすために始めた活動」が、小中学校の先生や社会人などの応援を得て、少しづつ浜松から広がりつつあります。
私も、この活動の応援団の1人として、この記事に励まされるとともに、感激しておりますので、その一部を「おすそ分け」させて頂きます。
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◆◆◆ 伝えたい「お互いさま」の心 ◆◆◆
今、不登校やいじめへの対応を模索する学校教育の現場において、子供たちの「つながる力」を育む試みとして注目されている活動があります。
「昔は近所の者同士、学年を越えて大勢の子供たちが一緒に遊ぶ場があったものです。そこでは当然、もめごとも日常的に起こっていましたが、仲間内の誰かが必ず止めに入ったから、深刻ないじめには発展しなかったのだと思います。
でも、今の子供たちにはそういう機会がない。
だからこそ、学校における教育活動の一環として、子供たちの『つながる力』を育む活動を意図的につくっていく必要があるのです」
そう語るのは、元高校教諭の山口権治さん(日本ピア・サポート学会理事)。山口さんは長年、静岡県内の公立高校で英語を教えるかたわら、「ピア・サポート(仲間による支援)」と呼ばれる活動を推進してきました。
「ピア・サポート」とは、コミュニケーション訓練をはじめとする「人間関係を豊かにするための学習の場」を設けることで、子供たちが仲間同士で支え合えるような関係を築いていくことをめざす実践活動です。
具体的には「問題を抱えている仲間の相談に乗り、解決を支援できるようになること」「仲間同士のトラブルを仲裁できるようになること」等を目標とします。
山口さんがこの活動に注目したのは、大人がさまざまな手を尽くしても減ることのない不登校やいじめへの問題意識からでした。その著書には、次のようにあります。
加害者に罰を与えることによって両者の人間関係が修復され、同じ教室で安心して生活できるようになるのかといえば、それは疑問です。(中略)
いじめの被害者や不登校の児童・生徒に対するスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの個別支援が必要なことは、言うまでもありません。
しかし同時に、教員が教室における仲間集団を育て、「いじめが起こらないクラスにする」「いじめをしない人間を育てる」「不登校にならないたくましさやしなやかさを育てる」「生徒たちの『人とつながる力』を育て、皆で問題を解決する力をつける」などの予防的取り組みを行わなければ、不登校やいじめの数は減少しないでしょう――(山口権治著『不登校。いじめを起こさない集団づくり――ピア・サポートに学ぶ〈道徳教育シリーズ〉』モラロジー研究所刊)
子供たち自身による支え合い――その根底にも「おかげさま」「お互いさま」といった心が不可欠であることは、言うまでもありません。
こうした心を育てる教育は、不登校やいじめという学校教育の現場で直面する問題の解決策ということにとどまらず、子供たちが将来、 一人の社会人として生き生きと活躍していくための上台をつくることともいえるのではないでしょうか。
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今年1年が、お蔭様で充実した良い年となりましたことを、心から感謝しております。ありがとうございました。
そして、来年もよろしくお願い致します。
皆さん、どうか良いお年を!
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