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2010.12.25
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カテゴリ: 処世術

得たきものはしゐて得るがよし。
見たきものはつとめて見るがよし。


かさねてほゐとぐる事はきはめてかたきものなり。




与謝 蕪村『新花摘』



超意訳

欲しいものはあえて手に入れなさい。
見たいものはできるだけ努力をして見ればいい。
又、もう一度見たい欲しいというときにこそ、なおざりにしてはいけない。
再び望みを遂げることは大変難しいことだ。


しゐ(い)て  ・・・(強いて)困難・抵抗・反対などを押し切って物事を行うさま。
           あえて。むりに。むりやり。
等閑(とうかん)・・・物事を軽くみて、いいかげんに扱うこと。
ほゐ(い)   ・・・(本意)本来の望み。本当の考え





与謝 蕪村(1716年 - 1784年)
江戸時代中期の日本の俳人、画家。
「蕪村」は号で、中国の詩人陶淵明の詩「帰去来辞」に由来すると考えられている。
松尾芭蕉、小林一茶と並び称される江戸俳諧の巨匠であり、江戸俳諧中興の祖といわれる。
(この3人を三大俳聖と称することもあるようだ。)
また、俳画の創始者でもある。写実的で絵画的な発句を得意とした。
古典趣味、浪漫主義、唯美主義と評され、芭蕉の雅、蕪村の俗とも対照される。





今日は蕪村忌(春星忌、夜半亭忌)、つまり与謝蕪村の命日。
救世主(キリスト)が生まれただけでなく、同じ日に亡くなった人も当然のこといるわけだ。
もっとも、陰暦の12月25日(天明3年)なので、西暦では1月17日(1784年)になる。
でも、亡くなったご本人にしてみたら、陰暦だとかは関係なく、師走も押し迫ったころに
亡くなった訳だから、今日を忌日として間違いないだろう。


蕪村 芭蕉 )では


『一般論として、テクニックは抜群であるが中身の単調さを指摘されるのが蕪村で、
うたっていることはひどくシンプルのくせにその句には無限の奥行きを感じることができる
と言われるのが芭蕉である。』

との比較がされている。(芭蕉の方が上といっているような・・・)
この方が芭蕉贔屓なのか、そういった意見が大半なのかは分からない。

閑さや 岩にしみ入 蝉の声    松尾芭蕉

有名なこの句をみると、ど素人ながら「シンプルで無限の奥行き・・・」になるほどと思う。


さみだれや 大河を前に 家二軒 (『蕪村句集』)   与謝蕪村

単調・・・?画家でもあるだけに絵画的な広がりがあっていいじゃないかと思うのだが。



俳句の事を何も分かっていないのに小生意気にこんな話をしても仕方ない。
上も下もない、どっちもスゴイということにして・・・




さて、冒頭の『新花摘』(しんはなつみ)の言葉。

ストイックに俳諧に生涯をかけた芭蕉に対し、“俗”といわれる蕪村。
まさに蕪村らしい言葉。私は“俗”っぽい蕪村が好きだ。
否定されがちな欲望を積極的に肯定している。
我慢せずに敢えて、無理にでもという“しゐて”(強いて)が入っているのがイイ!


自分が欲しいものは我慢せずに敢えて手に入れろ!
見たいのなら、努力してでも見ればいい!
もう一回見たい、欲しいと思ったら、
経験済みだからと軽く考えるのではなく一生懸命求めろ!
一回望みをかなえるのも大変なのに、また叶えるとなるともっと難しいゾ!

さらにくだけるとこんな感じか?!



意味も違うが何故か 求めよ、さらば與へられん。 (マタイ傳)を思い出す。



得たきものはしゐて得るがよし。
見たきものはつとめて見るがよし。




新しい年は何が欲しいか、何を見たいか、考えるのも楽しそう!




妹(いも)が垣根 三味線草(さみせんぐさ)の 花咲きぬ

祇園で若い芸妓を見初めたものの、金がなく座敷には行けず、垣根越しに覗いている。
蕪村が64歳の時だそうだからビックリだ。

この句の所為か、今日の言葉と女性が結びついてしまうが、女性に対して“しゐて”はダメよ。




春の海 終日(ひねもす)のたり のたりかな (『蕪村自筆句帳』)



辞世の句

白梅(しらうめ)に 明くる夜(よ)ばかりと なりにけり




蕪村忌に 呉春が画きし 蕪かな   正岡子規

蕪村忌や 画中酔歩の 李太白    水原秋桜子 



合掌








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Last updated  2010.12.25 11:56:43
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