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第2のガーデニングの季節(4)

第2のガーデニングの季節(4)

 第2のガーデニングの季節である秋の爽やかな空気の中でガーデニングをするのは、ゴルフをするのと同じ位楽しい。ボクの性に合っているのだろう。唯、草花は殆どが春か夏のものだけに夏場の酷暑で荒れた庭の状態の修復や雑草の整理や冬の為の準備がメインになってしまう。それでも周辺の大きくなった萩には花が細かく咲いていて、それをラチス塀に括りつけて陽射しが足元に射し込む様にしたり、シマトネリコの広がった枝を紐で束ねて周りの木に掛からない様にと夫々整理・整頓して行く。低木(皐月や万両や青木など)は葉を揃え、中木(椿や百日紅や榊やシマトネリコなど)は手の届く範囲で余分な枝や新芽を刈りこみ、高木(金木犀やクロガネモチやヤマモモなど)は梢の枝を高枝鋏で切り取ったりする。ついでに消毒もして行く。そういう風に庭木が整理出来れば、次に足元の溝や通路の整備に取りかかれる。

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 その際、芝生も適当に周辺を刈りこめば、見た目に庭はスッキリとしてくる。言わばメリハリが付くのである。女性の化粧と同じである。先ずファンデーションを整え、肌を手入れしてから目を強調する。そして眉を描き紅を指す。気分が乗らない時は左右対称が上手く行かない。必ずしもシンメトリックに成らなくても人間は効き目で観る癖があるからバランスさえ取れていればそれで良いのに神経質になる。化粧なんて大雑把で良いのだ。雰囲気さえ出せれば少々の手抜きも魅力の一つになる。キチッと決めてしまうと逆に堅苦しくなってしまうものである。ケース・バイ・ケースで決めて行けば良いのだ。男なぞそれで簡単に騙せるのだ。異性を振り向かせる為の努力は自然界の動物の世界ではもっぱらオスの役割だが、人間界ではメス(女性)の役割になっていて涙ぐましい努力を電車に乗っている時でも平気でやる。 

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 しかしながら恥じらいを忘れた化粧は本来化粧が持つ秘儀という意味を失い、単なるペイント作業に陥ってしまう。それは今では観られなくなった映画館の看板絵と同じ様なものだ。ノッペリとしているかケバケバシイだけの単に其処に在るというだけのものになってしまう。異性を魅了するオーラというものが少しも発せられないのである。何の為に異性を振り向かせ同性からは羨ましがられるかの意味が分からないのだ。だから観る目を持つ異性から「スッピンのままの方が綺麗だ」と言われても意味が分からず、からかわれているか馬鹿にされたとしか思わない。実に心寒い話ではある。しかしながらボクは化粧が悪いとは想わない。時と場合によって使い分ければ良いのである。日中と夜とでは当然ながら濃淡が違い、フォーマルな場所と砕けてリラックスした場所とでも違う。

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 敢えてその逆を行く女性もたまには居るが、顰蹙(ひんしゅく)を買うのを覚悟でやっている一種のパフォーマンスだから観慣れた人から軽蔑されるか面白がられるかのどちらかで一般受けはしない。頽廃を味わいたい人は世をすねて観ているから変化が欲しいだけなのである。世紀末はそういうのが流行る。先日、ニューヨークのマンハッタンで人口の99%の庶民層を謳う人々が1%の金持ち層に対してデモを仕掛け、それを高級マンションの窓から珍しいものを観るように見下す金持ち層の人々がニュース映像に映し出されているのを観て、世紀末の大戦前夜のように想えた。パーティーをしているナチスが寒空に震えている街路の人々を見下してシャンパンを飲んでいる風景とそっくりなのだ。第二のリーマン・ショックが近々やって来るといういう中で平気で頽廃に浸っているのだ。

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 いよいよアメリカも危なく成って来たと観るのはボクだけではあるまい。形振り構わず自分だけでも生き残ろうとするアメリカの権力者達は、ユーロ圏や中東やアジアをターゲットに様々な陰謀を巡らし次々と仕掛けて来る。要は金が欲しいのだ。浅ましい連中の餌食にならない様に我々は慎重に現政権を見守りつつ、批判すべきは批判して国民運動にまで盛り上げないと聴く耳を持たない国会議員に声は届かず国民は被害者のまま負け犬の遠吠えを続けなくてはならなくなるだろう。国民こそ国の主役である事を忘れさせようとする権力者達(高級官僚、政治家、財界、マスコミ)は国民の底力を知っているが故に必死になって誤魔化し続ける。それは権力者達の末路が如何に哀れで悲惨なものであるかを古今東西の歴史で知って居るからである。その間出来れば数十年、否、数年だけでも権力の甘い汁を吸い続けたいのだ。

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 天高く鰯雲が流れるのを見上げながら、天は何時も公平に世界を観ているものと信じたいが、実際はそうでもなく不公平がまかり通る中、たまには世の中捨てたものでもない証拠があって、軍事施設の民生転用で手にしたインターネットが瞬時にして知り得なかった情報を世界に流すシステムが瞬く間に構築されてしまった。幸いにも人間の知恵が悪にも善にも利用できる事を証明したのである。それが世界中に同時に伝わり、同じ考えの市民の意思がネットで知り得、その一環のデモを取り締まる権力者側の横暴の映像も伝わる。居ながらにして世界の情報が茶の間に入って来るから権力者はうかうかとはして居られず、次なる作戦を考えるイタチゴッコが始まるのである。情報を知って賢くなった人々は簡単には騙され無くなって自分の足元を観る様になる。そして希望を見出す。権力者にとって秋風が吹き始める。(つづく)

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