ココ の ブログ

異常社会(2)

異常社会(2)

 尤も、人間的な生き方にも色々あって、育ってきた環境や文化で人それぞれである事は論を待たない。皇室に生まれ育ったのとスラム街に生まれ育ったのと比較するのは極端にしても、一般の市民生活でも上下の差は大きく違うから平均的と想えるボクの場合で言えば、それでも電力は水力と火力で充分賄える以上、これまで通りの生活は維持して行くのがボクなりの文化なのだ。企業が使う電力は電力消費の60%と言われているが、実際は大きな企業は自家発電能力を持っていて、特に製造業は電力会社だけには頼っていない。そんな事をしていたら計画生産が出来ないからだ。病院や役所機能は電力会社に頼っているが、最近では神奈川県庁のように東電からでは無く、く太陽光電力で自家発電し、余りを電力会社に売っている状態である。

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 要するに政府や財界の原発族に汚染された連中の嘘を鵜呑みにしていては駄目だという事である。冷静にデータ・ベースを観て行けば世の中の仕組みがどうなっているか分かって来る。勿論、国民が節電に協力するのは結構な事だ。しかし、訳も分からず自分の生活を犠牲にしてまで節電して、若しくは高い電気料金を始末して熱中症になったり不便な生活を強いるなぞナンセンスの極みである。日本の電気料金が高いのは殆どの国民は知らない。アメリカよりも高いという事さえも知らない。流石、フランスは原発推進国だけあって外国に電力を売って居るぐらいだから国内の電気料金は高く無い。一方、自国の水力・火力発電の不足分をフランスから買って賄っているイタリ―が、国民投票で「原発NO!」と決めた事にフランスのサルコジ大統領は不快感を露わにしている。

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 どっちもどっちだが、地震や津波の無いフランスでは事故が起きない安全管理が為されているなら当面の間は現状のまま行くだろうし、多分、次の段階で同じ原発の施設を使って、トリウム原発に切り替えて行くだろう。ウラン原発は核の原料であるプルトニウムを得る為の施設だったのを発電施設に代用して来ただけで、核が不要になって来た以上、危険なウランではなく無害と言われているトリウムに切り替えて行くものと想える。しかし、それすらも懐疑的に観るなら、科学技術は日進月歩で進んではいるものの安全を無視した科学技術なぞ在り得ないと想う処が実は素人だという事が分かって来る。実際は科学技術の多くの進歩は軍事産業に観る様に、その戦争経験から来ていて、多くの犠牲者を出したデータから改良・応用されて民生品へ転用されているのだ。

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 だから、人間の歴史はそう易々とは変わらないと観る方が賢明である。となれば中国の異常社会もアメリカの異常社会も劇的に変わるとは想えない。まして、その狭間で揺れ動く日本はどの方向に行くのさえままならぬ状態で、我々国民がしっかりと世界を見据え、自国の行くべき指針を騙されないように判断し、議員を選出し、仮にそれが駄目だった場合には早急に改善できる方策を作り上げるべきだろう。が、早急に改善できる方策とは何か。言うは易し、行うは難しである。何故なら、日本人は熱し易く覚め易いと言われる割には案外保守的な面が強く、新し物好きな割にはデザイン面での消化は遅いからだ。逆にその遅さが日本独自の文化になる場合もあり、観方を替えればおかしな社会であり、異常社会でもあるのだ。

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 その原因を探ろうとして振り返れば、明治期以来、我々は西欧列強を手本に「追いつけ、追い越せ」と励んで来て、その努力の結果と江戸期に出来あがって居た国民全体の教育水準と技術的受け皿のお蔭で世界が驚く早期達成を成し遂げ、西欧列強からは逆に恐れられ、後進国からは尊敬され、結果は先の大戦の結末に観る様に西欧列強から制裁をうけたのだった。今や、日本は西欧列強という古い手本では何の役にも立たなくなって独自の思想と方向性を見出さねばならない時代になったのだ。正に正念場である。それなのに日本を真似した中国は、内面(文化)まで理解・吸収できなかったが為に表面上の真似だけで新幹線の大事故を起こしてしまった。その結果、世界に大恥をかいた上に事故処理もロクに出来ない文化しか持ち合わせていない事を露呈してしまった。

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 慌てふためいた中国政府は、公衆の面前で証拠隠滅までやり、世界の批判を受け、笑い物に迄なってしまった。慢心していた中国政府もそれでやっと危機感を自覚し、慌てて埋めた列車を掘り起こし始め、出て来た事故犠牲者の遺体と対面した中国人家族の反感と抗議を受ける羽目になる。そして大枚の補償金と早期承諾者には報奨金まで出すという。そんな異常社会が抱える悩みは、一寸やそっとでは解決しないだろう。モノマネ世界一の国が抱える悩みの根本はモラルの欠如であろう。国家ぐるみで特許侵害を平気で行い、いけしゃあしゃあと平気で無茶苦茶な論理で弁解をする。その弁解も整合性が無く誰も納得しないものだ。13億もの人口を抱える大国中国は絶滅した恐竜と同じく末端にまで中枢神経が届かず、のろまで横柄で唯我独尊である。多民族国家は何時分裂してもおかしく無い状態である。(つづく)

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