そして今日も日は過ぎる

三年目

三年目


経過
 さて三年目です。
 この年、ついに私の合格枠がなくなります。是が非でも択一に通って論文を書きたいところでした。
 ところが、この年の試験が異常に難しく、刑法を五問残してタイムアップになるという体たらく。
 おまけにこの年から、問題文の持ち帰りが出来るようになっていたため、予備校の解答速報を使用して自己採点する事が出来たのですが、自己採点の結果は13・15・12の40点。
 合格推定点についてはさまざまな憶測が流れていましたので多少希望は持っていたのですが、蓋を開けてみれば合格点は41点。
一点差でまた 落ちました(汗)。
 憲法C・民法A・刑法Aの総合A。
 意外な事に、五問残した刑法は成績は良く、憲法が悪かったという結果でした。これは憲法の勉強を何とかしなければならないなあと、思うようになりました。
 こうして結局また苦杯を舐めたのですが、へこんでいるわけにもいかず、前期A答練、後期A答練に択一ハイレベル講座を受講。
  この年は、一月から論文を捨てて血を吐くような思いで択一に専念。それこそ 毎日十時間、一日百問 のペースで択一を解きまくっていました。
 その甲斐あってか、十数回受けた択一模擬試験で合格推定点を切ったのは一度のみ。今年はいける。今度こそいける!
 そうは思いましたが、これまでのこともあるので、直前まで気を抜かず、死ぬ気でやろうと択一本試験直前一週間は一日約11時間、頭がパンクしそうなほど勉強しました。
 ところが、この直前の過剰な勉強が仇になったのでした・・・。


勉強
 この年は論文の勉強法を少し変えました。
 まず、論証カードなどでインプットすることに変わりはありません。
 ただしその後、問題文を見て実際に答案構成をし、その後に解答例を読むという 実践的な勉強法にシフト しました。
 この勉強方法は効果があり、目に見えて論文の成績も伸びていきました。
 更に択一です。それまで馬鹿みたいにBASICと過去問だけをやっていましたが、過去問は覚えてしまったし、どうにも気がのらない。そこでLECの『択一の泉』という問題集を解き、さらにWセミナーの『択一問題集』をも解きまくりました。
 この勉強もかなり効果がありました。正直この一年で択一に関しては相当実力がついたと思います。やはり実践的勉強は良いですね。力がつきます。


四方山話
*1
 中央大学で受験した私は影響を受けませんでしたが、この年慶応大学で択一試験を受験した人たちは大変な災難に遭遇しています。
ガス爆発 です。
 受験時間中、慶応大学の直ぐ近くでガス爆発が起こり、その轟音が受験生を驚かせたそうです。さらに不幸は続き、救急車・消防車・パトカーのサイレンがひっきりなしに鳴り続け、さらには報道のヘリコプターが飛び交い、あまりの騒音に集中力を乱す人が続出。
 教室によって被害の程度は異なったそうですが、まともに騒音を浴びてほぼ全滅状態になった教室もあったそうです。
 択一試験というのは、それまでの勉強量だけではなく、当日の頭の回転や集中力がモノを言う試験です。集中力を欠けば負けます。それは身をもって体験しているので良く分かるんですよ。本当に、この年慶応で受けた人には同情を禁じえません・・・。


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