ゆらおう

ゆらおう

ツバメ

霞の向こうに新宿が見える
ツバメはうまくビルを縫ってゆく
今年はゆっくりと春がおとずれる

コインランドリーは歩いて2分
軽い口笛は少しの余裕
人ゴミだけは苦手だけど

そっちには僕の声とどいていますか
擦れ違う季節に思いをよせている
多分ね きっと変わらない この先もどこにいても

外食ばかりじゃ やっぱいけないね
タバコの量もちょっと多いかもね
少しなげやりになってるかもね

単純に物を考えるようにしてる
そうでなくたって手に余るから
僕にできること ただそれだけを

どっかで僕の唄 聞けますか
風に乗せるつもりで必死でつむいだけど
幸せずっと祈ってる この街のどこからでも

そっちには僕の声とどいてますか
擦れ違う季節に思いをよせている
多分ね きっと変わらない この先もどこにいても


write by 山崎将義



「コイン」とともに「STEREO」というアルバムの曲です。
高校卒業までコンサートに行くことを許されずにいたのですが、卒業と同時に即コンサートに出掛けました。
そのとき最後で歌ったのがこの「ツバメ」です。
ピアノに座って、しんみりと歌うその姿と歌に涙しました。

その後1ヵ月後、専門学校入学のため上京。
私は学校の寮に住みました。
私の部屋からは新宿のビル街がよく見え、「ツバメ」がぴったり合っていました。


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