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今から5年前初めて我が家にパソコンが来ました
それまではインターネットなんてやった事無く
こんなテレビみたいな小さな箱で世界中と繋がる事が出来るのに
ビックリして感動し、そしてはまっていた
当時英語の勉強を独学でしていたワタシは
毎日のようにYahooのチャットルームへ行きまさに「世界中」の人と
つたない英語で会話をしていた
そこで知り合ったのがトルコ人の男の子
彼はワタシと同じ年
不思議だけど、昔から知ってる幼馴染のように
すぐに仲良くなりました
ワタシ達は毎日のように話し、時には冗談を言ったり
時には悩みを相談しあったり、お互いの夢を語ったり
いつしか本当の友達と呼べる存在になった
仕事が終わると彼と話す事が日常で
恋愛感情とは違うけど私達は本当に良い関係だった
そんな日々が続いていたある時
彼が胃癌という病に侵されまし
幸い発見が早く、癌細胞を摘出する手術をうけ
また日常を取り戻す事が出来た彼
そう、誰の目に見ても彼は完治したかのように思えていた
そしてワタシ達のチャットの日々も相変わらず続いていった
しかし、時がたつと仕事が忙しくなったり
環境がかわったりして徐々にパソコンから遠のいていったワタシ
毎日話してたワタシ達は、たまにオンラインで会った時に話す程度になった
そうして2年の月日が流れた先週彼から手紙が届いた
7通の便箋にびっしり書かれた長い長い手紙
そこには、彼の癌が再発したと書かれてあった
2週間後に手術をする事も書いてあった
(手紙が届いたのは既に手術日の後でした)
そして、この手紙が最後の手紙になるかもしれないと・・・
5年前の夏(ワタシ達が出会った夏)
毎日が本当に楽しくて、彼にとって人生でとっても幸せな時間だった
彼はワタシにありがとうって伝えたかったって
手紙の最後には
Dont forget me... I will never foreget you.. と結んであった
その夜、何気なくログインすると彼の弟からメッセージが入っていた
彼は手術の後目を覚ます事無く
今も眠りつづけてると言う
心臓だけ動いてる状態で、脳が働くのを止めてしまったと
もしもこのまま3週間彼が眠りから覚めなければ
彼を楽にさせてあげるという彼の家族の悲しい決断だった
今日、彼から手紙が届いたのに
今、彼はベットの上で眠り続けているなんて
信じられなかった
インターネットを通して出会った、会った事の無いワタシに
自分の事で精一杯で、彼の事を隅の方に追いやっていたワtシに
病の中、彼はどんな気持ちでこの手紙を書いたんだろう
どうか、彼に奇跡が起きますように・・・