21世紀の教育をめざして・・・

21世紀の教育をめざして・・・

新・新年度の指導~その6 10月


☆学級のことが新聞に載った時の子どもの作文から☆

朝、ご飯を食べていると、頭の中で、
「あっ、新聞!」
忘れていたことに気がついた。
私たちのことがのっているはずだ。

すぐに新聞を手に取った。
何枚目にのっているのか・・・。
1枚目・・・2枚目・・・3枚目・・
「あった!」
色ペンでフレームをなぞった。

「見て、香月小のっとる~」
「ほんとやん」
「ここに置いとくね」

学校へ行って、先生からコピーした記事をもらって読んだ。
途中で佐野君を見ると、うれしそうな顔をしていた。
井口君もだ。
そう、先生も。

■メルマガ 教え子からのメール

こんにちは。
私は○○○○といいます。
到津小学校1年3組でお世話になっていましたが覚えていらっしゃいますか?
新聞で先生の記事を見てメールさせて頂きます。

さて、私は今高校3年生で九大文学部を目指して頑張っています。
同じ小倉高校には1年3組だった山本君や小林君もいます。
菊池先生の影響かはわかりませんが、国語は今でも好きな科目です。
菊池先生の授業が懐かしいです。
作文でもいろいろな指導をして頂いたことを覚えています。
決して得意ではないのですが、小論文模試ではそこそこの点数をとっています。

今回、先生や生徒の皆さんが発行されたメルマガを見て、
自分たちのときとはものすごく変わったなと思いました。
(あのころはパソコンの授業なんてありませんでしたから…)
いくつかバックナンバーを読んだのですが、
学校の雰囲気が伝わってきてとても楽しく読めました。
メルマガ登録しましたので毎週すぐに読むことはできませんが、
これからも楽しみにしています。

改まって人に手紙を書く機会がないのでおかしな点がたくさんあったと思います
が、
今日はこれで失礼致します。
これからもお体に気を付けて頑張ってください。


■笑顔いっぱい推進連盟
■「全国笑顔いっぱい推進連盟」という組織が学級にあります。
会長は「さやえんどう」という女の子です。
不思議なことに・・会長になったとたん笑顔がますます似合うようになりました。
そんな彼女からの、「ぜひ、ぜひ、ご参加を!!」というお知らせお願いです。

 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
こんにちは! 私は、「全国笑顔いっぱい推進連盟」会長の 
        さやえんどう 
です!

「全国笑顔いっぱい推進連盟」とは、
(悲しい事は忘れて、みんなで笑顔になりましょう)
という取り組みを、みんなでやっていこうという「団体」です。

学級で作りました。私がその「会長」になったのです。エヘン!
笑顔をいつも忘れないで、
明るく元気に生活していこうという気持ちを大切にしているのです。

みなさんも、この連盟に参加して下さい。よろピコ!
これからは、この連盟についての活動や取り組みをしょうかいしていきます!
質問や励ましのある方は、おたよりで送って下さい。
ニコニコしながらまってます。・・・・・・・・

                         (さやえんどう)

会員になってくれた方には、活動内容を、報告します。(一ヶ月二回ほど)

            ★目標★
     1.笑顔いっぱいの生活をめざす。
     2.笑顔の似合う人になるように努力する。

※お知らせ(報告)を、する方法は、パソコンのこのメールマガジンです。 
申し込みの仕方はメールで知らせてください。
メールに名前・都道府県名・一言を書いて送ってくださいね。まってます。 
(一言は、何でもいいのですが、「笑顔」について思うことやよい思いでを)

送り先  s.kikuchis@jcom.home.ne.jp
                          (夢マクラ)

■授業行為を考える
夜中にふと考えたことです。
自分の授業行為への自覚を高めようと考えたのです。
そして、あれこれ。以下、メモです。。

  <自分の行為の意味を自覚しているか>
○その意味が子どもにとって「プラス」のことになっているか。
○プラスのこととして子どもに伝わる言葉にしているか。
○子どもに伝えるという強い思いがあるか。
○その思いが目線や声、体全体にあるか。
○子どもに伝わっているかどうか判断しているか。
○不十分な時にすぐに修正しようとしているか。
○その子にとっての「次」につなげようとしているか。

  <「表現」の指導で心がけること>
○楽しさを第一としているか。
○表現内容、表現行為は相手への心づかいであると考え指導しているか。
○教師が子どもの表現を楽しもうとしているか。
○明確な評価規準が1つで、子どもにも理解できる言葉で言えるか。
○ゲーム性のある指導か、緩急のある指導展開になっているか。
○子どもの表現を今までの指導と関連させて瞬時に評価できるか。
○プラスの評価を具体的に個別的に言えるか。

今後、このようなテーマをいくつか設定し、
それぞれに自分なりのポイントを書き、
具体例を入れながら詳しく書き残していきたいと思います。
できる限りはっきりとさせる努力をしたいのです。
自分自身の力になると考えます。

その後、こんなことを時々思う1日になりました・・。
さっそく始めよう。善は急げ!

■子どもの成長
スタートがビシッとしていました。
「連休ボケ」はありませんでした。
とっても安心しました。力強くなってきたかな!?

・動きが速い
 指示をよく聞いている。落ち着いて聞くことができるようになってきた。
・理解して行動できるようになってきた
 1つ行動するのでも、どうすれば1番いいのか考えている。
・自分のしなければいけない活動に「自己関与」させている
 継続して関与しているので、素直に無邪気に喜怒哀楽を出せるようになってきた。

9月にいろんな経験をして、
子ども達なりに自信となっているのでしょう。
そんな気がした1日でした。

成長している子ども達との時間は楽しいですね。

■堂々と発表する会

「もっとはきはきと!」
「ダメ!出す声で、もう1度!」
こう先生からよく言われてしまいます。
今の子どもは堂々と大きな声で話すことができないそうです・・・。

『このままではいけない!!』
と思った私は、こんな会を作りました。それは・・・。

   『堂々と大きな声で発表する委員会』

です。そして、みんなにこんなことをしてほしいと言いました。

○ 教室の空気を切りさくぐらいはきはきと大きな声で話す。

まずは私が堂々と大きな声で発表します。
自分自身の成長のためにもがんばります。
みなさんも私を応援してください。
よろしくお願いします。
                   (森のキノコ)


教室にこのような小さな「動き」ができてくると、
少しずつ大きな「うねり」に変わってきます。

森のキノコさんは、
「ウジウジしているのはカッコ悪い」
と、ある作文に書いていました。
(このように感じることができるようになったことが素晴らしい)
確かに堂々としてきました。成長しています。
もっともっと伸びていくことでしょう。

教室の中にあるいろいろな「団体」。
それぞれのめざすべきことから、
逆に多くのことを私も学んでいます。

■ひとりぼっちをなくす会
私は、「『ひとりぼっち』をなくす会」会長の「知恵の輪」です!!
この会の目的は、2つあります。
1つ目は、ひとりぼっちの友達を見かけたら自分から声をかけてあげるというこ
とです。
2つ目は、ひとりぼっちの人を当たり前に「0」(ゼロ)にするということです。

私たちのクラスでは、たまに一人で何かをしているという人が出てきます。
そのような人がいると、私はいやです。悲しくなります。
そのような人を私はなくしたいのです。

どのような方法がよいのか、まだまだ考えています。
みなさん、よいアドバイスがあれば教えてください。
                    (知恵の輪)

■秒単位のスピードアップ
「秒単位のスピードアップ」を子ども達に要求しています。
例えば、授業の最初は、
・ノートを出す
・問題を聞いて書く
・前のノート内容を見る
・解く
・解けたら立つ
・解答を言う
・・・・・
すごいスピードで「はい、次。はい、次」と進めます。
「ぼんやり」できない状態にしています。
遅い子を待ちません。
待っていてもその子は、速くならないからです。
何日か続けると、その子もみんなと同じように速くなりますから。
厳しい?ようにも感じますが、
子ども達はゲーム感覚で取り組みます。
教室の空気が変わり、
子ども達の集中力も増すので、その効果は大きいですね。

■それだけで立派・カッコイイ行為
「それだけで立派・カッコイイ」という行為を集めようと考えています。
例えば、
・みんなの前に出た時に、胸を張って前を向いている
・問題を解くのが最後になっても、投げ出さない
などです。
「それだけで」ということに、少しこだわっています。
来週から子どもたちとも協力して「100」集めます。
楽しみだ!

■50書きなさい
先日、学級メルマガの編集長に、
「編集長としての仕事を50書きなさい」
という課題を出しました。

   最近、このパターンの指示をよくします。 
   半年後には 100 にしようかと・・・
   その頃には「エー」じゃなくて「ヨーシ」に
   なっているでしょうから。。。

30分が過ぎた頃、ノートを持ってきました。
4ページほどに50の仕事が書かれていました。

・どんな内容にするか考える
・みんなの意見を聞く
・目的を決める
といった「役」としての仕事と、
・ユーモアを入れて書く
・人の言葉を引用して書く
・「 」をたくさん入れる
という「作文」に関することと、
・忙しい人になる
・みんなに感染するようなことをする
・チームワークをよくする
といった「やる気」が書かれていました。

「適当」ではなく、「徹底的」に考える、
考え続けることができる子ども達に成長しているようです。
次は、・・・そうです。実行です。

■いろんな役に立候補する会
子どもの日記から。とてもおとなしい女の子です。
が、2学期からグングン伸びてきている女の子です。

***************************

私は、「いろいろな役に立候補する会」会長の「とみ」です。

教室の中でも学校の中でも、いろんな役に立候補する場面がたくさんあります。
でも、席を立てない人が何人かいます。手を挙げることができない人がいます。
私もそのような時があります。

このようなことではいけません。自分から立候補するようになることが大切なの
です。
・代表委員
・班長
・先生が「~したい人」と言った時
・・・・・
たくさん立候補をするチャンスがあるのです。

みんなが、ビシッと天井に突き刺すぐらいに手を挙げたり、席から速く立ってや
る気を見せたりしてほしいです。

自分から立候補をしない人をなくしていきます。
もちろん私もがんばります。
みんなで立候補していきましょう。
                      (とみ)

***************************
「自信を持って、自分から!」
といった子ども達を育てたいと思っています。
「とみ」会長もがんばっています。

■笑顔の練習
■「うまい!」
と思わずうなった(?)ことです。

「全国笑顔いっぱい運動推進連盟」
の活動内容が書かれているホワイトボードに、

  『1+1=の答えを10回言って、
   「おはようございます」と言いながら
   教室に入ってください・・・』

とありました。

「2」=「にっ」=「ニコッ」ということなのでしょう。
教室入り口のそのホワイトボードを見て、
「これはいい。座布団2枚」
と言いそうになりました。(笑)

■2つの後悔を考える
ある日の朝の会のことです。

「後悔」という言葉の意味を辞書で確認した後、
「今までに『後悔』したことがある人?」
と、子ども達に聞きました。
全員が手を挙げました。確認した後に、

「やっておけばよかった」
「やらなければよかった」
黙って2つの言葉を黒板に書き、
子ども達に聞きました。

「どっちの後悔をしたくないですか?」

子ども達は、一瞬考えた後に、多くは、
「やっておけばよかった」
のほうがよくないと答えました。

後悔の辛さは、

  「やっておけばよかった」>「やらなければよかった」

となるということです。

勇気を出して実行したほうが、
仮に失敗しても気持ちがいいということです。
何もしないで後悔するほうがよくないというのです。

その後、
「『やっておけばよかった』の後悔をなくしていきましょう。
 もちろん、実行前にはよく考えて」
と話しました。
子ども達は「ウン、ウン」とうなずいていました。

慎重に考えた上で大胆に
「よし、やるぞ!」
の子どもになって欲しいですね。

これから学芸会、宿泊訓練と行事も続きます。
それだけに、無理なく確実に成長して欲しいものです。

■成功する秘訣は 成功するまで続けること
「今度の学芸会で、みんなは劇をしますね。
 その劇を、成功させたいですか?」
このように聞くと、全員が、
「成功させたい」
と答えました。

続けて、
「学芸会の劇を成功させるために、どうしたらいいですか?」
と、子ども達に聞きました。

「言われたことをそのとおりにする」
『なるほど。それも、あるね』
「教え合ってがんばる」
『そうだね。でも、・・難しいことを言うね』
「やる気を出して取り組む」
『ふ~ん、ますます難しいことを言うね』
・・・・・・・・

子ども達は、私の反応を見て(聞いて)、
「?」
という顔をし始めました。

『もっと簡単に。スパッと言ってほしいなぁ』
こう言って、子ども達を見ました。
(もう他にはない)といった目をしていました。

『スパッと。
 劇が成功させるためにはどうしたらいいの?』
子ども達は、黙ったままこちらを見ていました。
困ったような顔をしていました。

『じゃあ、先生が考えていることを言うね。
 成功させるためには、

      成功するまで練習する  

                 のです』

「な~んだ。。。」
という空気が流れるとともに、
子ども達の顔は、

『よし、やろう!』

に変わりました。

(劇の題名は「平成版『大根川物語』」です。
 地元に伝わる民話をもとに創作したものです。)

■2つの努力
以前のこの日記にも書いたかもしれませんが、
国語教育でも有名な野口芳宏先生の言葉に、
「努力には、2つある。
『今までの努力』と『今からの努力』である。」
というものがあります。

劇の練習を始める前に、この話をしました。
「今からの努力」を大切にしていこうという話をしました。
具体的にどのような努力をするのか、
自分はしないといけないのか、
考えさせました。そして、それを書かせました。

「過去」は言っても仕方がないので、
「未来」に向かって励まし続けています。
少し時間がかかるでしょう。
でも、努力し続け、その成果を示してくれるはずです。

■発言を吟味させる
1年生の授業を参観しました。
来週ある研究授業の事前研究として、
特別に教室におじゃまさせてもらいました。
1年生はかわいいですね。ホッとします。。。
(じゃあ、5年生はかわいくないのか!?
  ↑
 もちろんそんなことはありません。
 5年生もとってもかわいいです。)

「話すこと・聞くこと」の授業でした。
とてもあたたかいいい授業でした。
「どうぞ、教室に来てください。」
と言われるだけあって、やる気のある先生の授業は違います。

が、1つ気になることがありました。
それは、
「子どもに自分達の意見を吟味させる場面が弱い」
ということです。
意見を出させっぱなし、ということです。

そのままでは「考える」力はつきません。
・比べる
・分類する
といった活動=思考をさせないと・・・。例えば、
○どちらがいいですか?→それはなぜですか?
○1番いいものを選びましょう→どうしていいのですか?
といった「発問」をするということです。

放課後、その先生とそのような話をしました。
熱心な先生ですから、楽しい価値ある話し合いができました。

■反省は3点セットで
「先生、宿題を忘れました。」
「先生、掃除をサボってしまいました。」
「先生、友達に悪いことをしてしまいました。」
などと、子どもが私に言いにくることがよくあります。

『ほう、それはよかった。おめでとう。』
こう返すと、子どもはビックリします。
「何かあるな」と思い、体を小さくします。。。

『と、言って欲しいのですか?』
こう付け加えると、首を横にふります。

『宿題を忘れたという事実は分かりました。
 それだけしか分からないので、
 先生は何と言っていいのか分かりません。
 おめでとう、と言えばいいのかな。
 よかったね、と言えばいいのかな。』

「宿題を忘れました。すみませんでした。」
多くの子どもはこう付け加えます。
『よかった。また、明日もするのか?
 楽しみだなぁ。』
私がこう言うと、やっと、

「先生、宿題を忘れました。
 すみませんせした。
 次からは気をつけます。」

と言い直します。
・事実→お詫び→今後の決意
ようやく「3点」がセットになります。

『分かりました。
 次を具体的に行動で示してください。
 がんばりましょう。』
最後にこう子どもに言います。

子どもは、やっと安心して笑顔になります。

■あいさつの3ステップ
新しい学級の取り組みです。
「3ステップで仲良しに」という活動です。
その第1弾は、「あいさつ」です。

1.<ステップ1>
今までもしているあいさつです。
「おはようございます」
「さようなら」
といったあいさつをしようという段階です。

2.<ステップ2>
あいさつに+一言を付け加えるのです。
「おはようございます。3時間目の体育が楽しみです」
「さようなら。今日の掃除はがんばっていたよ」
といったレベルです。これも、ある程度できています。

3.<ステップ3>
この段階は、これからの取り組みの中心となるところです。
ステップ2に「ユーモア」を交えるということです。

5年生なりに、どのような「言葉」が交わされるのか・・。
無理に指導してもあまり意味のないことですから、
こちらのもって行き方がポイントになるでしょう。

その上で、ユーモアのセンスを鍛えたいなぁと思っています。
もちろんその前に、私自身のセンスが問われるのですが・・・。

多くの教室で、「よい」といわれる取り組みが行われています。
あいさつもその1つです。
が、最初に「がんばりましょう」と言ったきり、
「その後」の発展がないように思います。
やはり、それらの取り組みをその都度ふりかえり、
レベルを上げていくようにしないといけないでしょう。

この「3ステップで仲良しに」の取り組みは、
このような考えから生まれてきました。

■言い切ることを指導する
2学期は、ディベート大会への取り組みもあり、
「話し合う力」を重点的に指導しています。
そのポイントの一つに、
『言い切れ!断定せよ!』
があります。具体的には、
・~と思います。
・~だと考えます。
をやめるということです。つまり、
・~です。
・~だ。
と言い切るように指導するのです。

この2つをやめるだけで、主張が明確になります。
それとともに、
・たぶん
・おそらく
といった弱い表現はなくなっていきます。

逆に、
・絶対に
・必ず
・間違いなく
といった強い表現がセットになってきます。

お互いの意見を検証しあうのですから、
まず、一人ひとりにキチンと自信を持って主張させるのです。

■問い続ける
子ども達に聞いてみたいことができました。
それは、
「人が成長するということは、どういうことだと思いますか?」
という問いです。

しばらく問い続けてみます。
いろいろ考えるでしょう。
おもしろい「答え」が出てくるでしょう。
今日の5時間目に、
第1回目の「自問自答」の時間をとります。

・・・もちろん私も考え続けます。

そして、5時間目。
10分間、子ども達に考え書かせました。
「なるほど」「確かにそうだな」「えっ・・・」
などなど、おもしろい内容がたくさんありました。

今日の夜に整理しようと考えています。
その結果は、近いうちに。




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