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受験生はもうすぐ入試本番を迎えます。
今日は、そんな受験生の保護者に向けて、
「いま」どんなことを意識すべきか、
を5つの項目にまとめました。
受験生の保護者はもちろん、
そうでない人も来年以降のために
ぜひ参考にしてください。
■入試で力を出し切る5つのポイント
───────────────────────────────
1.直前学習は「ものにしやすさ」で考える
入試直前のこの時期、優先して取り組むべき所は、
【入試に出そうな問題の中で、
少しがんばればものにできそうな分野】です。
まず、過去3~5年分の入試問題を見ながら、
よく出る分野や問題を書き出し、リスト化します。
(30分程度でおこなう。あまり時間をかけない)
その中で、ニガテ意識のある分野の中から、
“少しがんばればものにできる単元“を、
出やすいものからつぶしていきます。
こうすることで、この時期からでも
効率よく合格に近づくことができます。
そして時間に余裕のない人は、
思い切って捨てる分野を決めることも重要です。
ただ実際は、完全に捨てるのではなく、
もし本番で出たら「飛ばすことが多くなる」問題、
と考えておくとよいでしょう。
入試に出そうな分野だけれども、
ものにするのにかなりの時間を要するもの。
あるいは今から取り組むと、
かえって自信を失うかも知れないもの。
そうした問題については、
「飛ばす候補」としてしまいましょう。
これは自信のある問題に時間をとって、
時間内に効率よく点数を取るための考え方です。
「できる問題を確実に取る」
これで十分に合格はできます。
2.新しい問題集に手を出さない
この時期に大切なのは、
何よりもお子さんの気持ちの状態です。
不安や焦りを生むような学習は禁物。
お子さんの自信を高め、
適度な緊張感で入試に臨ませることが
とても大切になります。
そのため、新しい問題集には手を出さずに、
過去に取り組んできた親しみのある問題集を
使って学習・復習するようにしてください。
これにより、じぶんの過去のがんばりを確認でき、
「これもあれもできる、大丈夫!」
と自信を持つことができます。
「あれもこれもできないどうしよう」
と考えるのではなく、視点を切替え、
できるところに注目させていくことが重要です。
ただ、どうしても新しい問題集に
取り組む必要がある、という場合は、
目的をしっかりもって、入試までに
2周できるものを選ぶとよいでしょう。
全部をやろうとせずに、部分的に取り組む
のであれば新しい問題集であっても大丈夫です。
3.テスト当日のシミュレーションをする
また、入試当日は、できるだけ
「はじめてのものをなくす」ことが大切です。
この「はじめてのもの」が少なければ少ないほど、
当日の緊張が抑えられます。
具体例を挙げますと
・会場までの交通手段と道順
実際に行動する時間帯に電車に乗るなど
事前に体験できるとよい
・学校内の設備や様子
まだ校舎(受験会場)を見たことがなければ、
実際に行って外見だけでも見ておく。
その他にも、事前準備としては
・雪が降るなどして交通機関が乱れた場合はどう行動するか
・テスト前の休み時間はどのようにして過ごすか
・テスト中の時間配分はどうするか
(過去問を使って、どこまでをだいたい何分で解くかを考えておく)
も決めておきましょう。
事前にある程度考えておけば、
本番で慌てることはありません。
4.親は笑顔がとても大切
くり返しますが、この時期いちばん大切なのは、
お子さんの「気持ちの状態」です。
安心した気持ちでテストを受けさせたいところです。
しかし、多くの保護者は不安が顔に出てしまい、
子どもも影響を受け、不安な気持ちになってしまいます。
ではどうするか?
ここで大事になってくるのは、親の演技です。
うそでもいいので、安心した表情、ニッコリ笑顔で
生活するようにしてください。
あとはおいしいごはんがあればカンペキです。
免疫を上げる発酵食品を取り入れた、栄養バランスの取れた
料理があれば、健康にも脳にも精神的にも良い影響があります。
5.本番は、じぶんの力を出してくればいい
本番でアガる人、アガりやすい人がいます。
アガるという現象は、
「よい点をとろう、絶対に合格しなきゃ」
という自分の持つ力以上を出そうとするときに
起こるものです。
入試当日、送り出すときは、
「入試本番では、実力以上を出す必要はない。
じぶんの力を出せれば、それでいい」
と声をかけてあげてください。
これでお子さんは本番でもじぶんの実力を
しっかり発揮できるようになります。
逆にNGなのは、
「絶対に合格しようね」などといった声がけ。
これはプレッシャーを高めてしまうので、
この時期はできるだけ使わないようにしましょう。
以上、5つが入試直前に意識すべきポイントになります。
プリントアウトをして何度も読み返すなどして
常に意識できるようにしておきましょう。
「これだけ準備をしたんだから
あとの結果はどちらでも悔いはない」
そう思えたら最高です。
最後は、自分のそれまでの努力が
自分の気持ちを支えてくれるもの。
あとは入試当日の、最後の最後まで努力を続け、
安心して入試に臨んできてください。
家庭学習コンサルタント
坂本 七郎
追伸:
この時期の勉強では、あえて
「できる問題」も意識的に多めにまぜて
取り組ませることも重要です。
学習する問題の8割程度ができる、
という状態が精神的にもよいです。
できない問題や解き直しばかりをさせることは
賛成しません。
できる、という意識を徐々に高めていく
学習内容(問題選び)を心がけてください。
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