株/投資/ヘッジファンド/きまぐれぽんた

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消費者金融の決算


アイフルは2日、2007年3月通期連結予想を修正した。営業貸付金
利息が当初計画を下回り、利息返還金の増加に伴う利息返還損失
引当金及び貸倒引当金の積増費用900億円を営業費用で計上し、
子会社の整理損失引き当て・関係会社株式の減損処理、大幅に赤字が
拡大したことから営業収益4990億円(前予想5087億円)、経常利益
1630億円赤字(同200億円)、当期純利益4112億円赤字(同1854億円
赤字)とした。発表直前のこの時期になって、経常利益が1800億円以上も
下にずれることになったのかな。当然引き当てや減損を積まないと
いけないことは周知の話しで、東証の開示ルールに十分抵触するで
あろう経常利益の修正率にあたりながらもここまで引っ張ってきた
のかね。経常黒字なんて無理だろうと思っていたマーケットが正しかった
のだが、それにしても会社としての誠意やルールを守ろうという意識が
ここまで欠如しているのかね。このタイミングで出す修正にしては規模が
大きすぎると思わないのかな?適時開示という基本的なルールは理解
されていないのかな?ちなみに、武富士も、2007年3月通期連結予想を
修正した。利息返還損失引当金を積み増し、返還損失引当金繰入額の
下期分の損益計上区分を変更し、経常利益、当期純利益が下方修正と
なったとのこと。営業収益3289億円(前予想3246億円)、経常利益
1638億円赤字(同1259億円)、当期純利益4813億円(同3338億円)。
とのことで、経常利益が2800億円ほど下に振れることとなったとのこと。
ちなみに、消費者金融業界の株価が2日上がったのは、2日の決算で
悪材料が出尽くすイメージと、空売り筋の買戻しがメインの理由。武富士の
2008年3月単体予想営業収益2888億円、経常利益533億円、当期
純利益532億円って金融引き締めが起こっているこの状況下で達成
可能なのかな?配当は維持できるのかな?先日プロミスも大幅減配、
105円から40円へ。自己資本比率は44.1%から24.1%へ急低下なんて
出ていたけれど。消費者金融業界のテレビ、インターネットへの広告
出稿高は群を抜いていたから、メディア、モバイル広告、ネット広告や
駅前一等地の縦長ビルの重要が急に落ちることとなり、他業界への
インパクトも大きかったからね。アコムを入れた上記大手4社の最終
赤字は1.7兆円にもなるんだね。基本的には引き当て金と回収不能額
によるものが大きいのだが、今後の動きによっては、引き当て分が
繰り戻されることも想定され、現在の銀行のようなリバウンド決算も
ありうるかも。とはいえ、世間の目は厳しそうだけどね。


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