これがあれば「誰もが、言葉を超越した詩人やコミュニケーションの名手に生まれかわる」――そう言われて、何を思い浮かべるだろうか。北海道東川町は、それは「写真」だと宣言している(「写真の町宣言」
大雪山国立公園がある同町では、国際写真フェスティバルを開くなど、写真文化を通して町づくりを進めてきた。公開中の映画「写真甲子園 0・5秒の夏」も、同町が舞台。全国の高校生が競う大会は、この町で四半世紀続いている。
界自然遺産の知床を撮り続けた写真家の綿引幸造氏は、「心から感動するような光景に出あうことは、なかなか難しい」と言う。だから、1枚を撮るために、吹雪の中、10日間、あるいはそれ以上、通うこともある。そして、雲や太陽光が絶妙の景色をつくり出す「ある一瞬」に、初めて「自分の納得いく“最高の絵”が撮れる」と。
技術だけではなく、たった1枚の写真に、そこまで悩み、手間を掛け、思いを込める人のことを「プロ」と呼ぶのだろう。たった1行の記事も同じ。一期一会の出会い、励ましの一言もそうかもしれない。
人間革命という最高の哲学と信念を持つ私たちは、誰もが、平和の「詩人」、幸福拡大の「名手」である。感動の瞬間を求めて、さあ、きょうも。
~~~~~~~~~聖教新聞名字の言より~~~~~~~~~
【今日は何の日】