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2005年04月09日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて今日は、これも久しぶりに

いきましょうか。

このシリーズ、今のところ
「留学前」の準備について書いていて、
今日書こうと思っていることは、
この段階で書くものなのか
ちょっと迷うところもあるのだが、
まあ「留学前」に知っておいたほうが


「学校の金づるであるとはどういうことか」。

うん。。。。

この「金づる」って言葉は、
「かみぽこぽこ」ではお馴染みの言葉だけど、
要は私のような日本人留学生は、
英国の大学にとって、
自国の学生の3倍の学費を払ってくれる
「金づる」だという意味で使ってきた。

最初にこの言葉を使ったのは、
留学回想録の

「金づるであることを初めて認識する」



ここで書いたことは、
ブリティッシュカウンシルの
語学学校に通っていた頃、
ロンドン大学の某カレッジから
大学の説明に来ていた職員が


を1年間受講してから、
修士コースに入学すべきだ。」

と強く言われ、
私が金銭的な事情もあるので、
修士コースに直接入学したいと言っても、
取り合ってくれなかった。
あくまでファンデーションと修士で、
2年分の学費を学校に納めるべきだと。。。。

この時、私は初めて
我々留学生というのは
大学にとっての「金づる」なのだと
いうことに気づかされたわけだ。

それ以来、これまで私は
この「金づる」という言葉を
どちらかというと
ネガティブな意味で使ってきた。例えば、

「たとえ自分たちは学校の『金づる』だとしても、
それで研究できる場所を与えてもらえるわけだから、
学校の思惑に関わらず、
自分たちはその場所を最大限に生かして
成果を上げればいいのだ。」

まあ、この考え方は
今も変わらないのだけど、
最近私は、この「金づる」という言葉を
実はもっとポジティブに使っていた
ということに気がついた。

話は、私が最初に英国に渡る前、
ブリティッシュカウンシルの語学学校に
入る前に遡る。

留学回想録に書いた通り、
私はブリティッシュカウンシルのコースに入る前に、
そこで英語の試験を受けたわけだ。

コースのクラス分けのために、
英語のレベルをチェックする試験だったが、
試験前にブリカンの事務員の方から
こんなことを言われていた。

「あまりにも試験の結果が悪かった場合、
入学をお断りすることがございます。」

これは大変なプレッシャーだった。
なぜなら、私はその時点で英語に関しては
大学の一般教養の英語の授業が終わってから
約12年間のブランクがあったわけだ。

いきなり試験って、
そりゃ普通落とされるだろうって
感じだった。

せっかく海外逃亡を思い立ったのに、
いきなり最初の日本にある語学学校に
入れないかもしれない。

でも、入れなかったら
明日から何をすればいいんだろう。。。

まあそもそもこんな状態で
留学を考えることがどうかしてるわけで
全くもってくだらない次元の話だが、(苦笑)
本人はいたってマジにプレッシャーを感じていた。

でもね。。。

いざ試験の当日とかになってみると、
妙に落ち着いた自分がいたわけだ。

元々「本番に強い」タイプだとは
どこかに書いたが、
それだけではなく、
実はこんなことを考えていたのだ。

(金払うんだからさ、
1人くらい入れてくれないわけないよ。)

そんな不真面目な考えで、
今一つ緊張感もない上に、
「会話」の試験で
英国人の巨大な女の先生の
ど迫力に圧倒されたこともあって、
試験の結果は最悪だった。

それでも、しっかり
一番下のレベルのクラスに
入れてもらえたわけで。(苦笑)

それでこの話から
結局何が言いたいかというと、

(金払うんだから、
1人くらい入れてくれないわけないよ。)

と考えることが、
私にとってプレッシャーが掛かる場面で
ちょっとした精神安定剤になったということだ。

そして、私の英国留学のこれまでを思い返すと、
私は幾度となく

(金払うんだからさ、
大学も最後はなんとかしてくれるよ)

と考えることで
救われてきたような気がするのだ。

大学が要求する英語力を満たすことができず、
「2ヶ月のプレセッショナルコース受講後、
試験を受けて合格したら入学許可」
という厳しい入学条件を大学から付けられて、
それでも渡英した時。

プレセッショナルコースのカリキュラムと、
英語試験の内容が一致せず、
このままでは試験に落ちて
日本に強制帰国ということになりそうになって、
学部長に思い切って「試験免除」での入学を直訴した時。

授業に全くついていけず、
先生に授業中コースメートの前で
「あ・な・た・の・こ・え・が・き・き・た・い・わ」
と言われる屈辱まで味わった時。

まだ書いていないが、
「研究計画書」が書けず、
(というか、ソフィアから修士論文が終わるまで
計画書を書くのをストップさせられて)
修士コースが修了した時点で
博士課程への願書をまだ提出できず、
身分が宙ぶらりんになってしまった時。

などなど。。。

これね、文字にすると簡単だし、
やってる最中は一生懸命なので、
あんまりよくわかってなかったのだけど、
今考えると、とんでもない事態の連続よ。(苦笑)

でも、こんなような時にね、

(自分は大学の金づるなんだから、最後は大丈夫だ)

と自分に言い聞かせて、
乗り切ってきたように思うんだよね。

まあ、実際金を払ったから
なんとかなったんではなくて、
それなりにがんばったから
今日があるのだと思うけれども、
いい悪いは別にしてね、

(金を払ってるんだから、
学校はなんとかしてくれるでしょ)

というある種の開き直りのような気持ちが
心の余裕を持たせてくれたからこそ、
それなりにがんばることもできたのだ。

今日の私の文章、
読んできて何か不快感を
感じる人も多いと思う。

そう、日本の人ってのは、
「金」について何か
ネガティブな感覚を持っているところがある。

近頃このHP・メルマガは
サッカー関係のお友達が増えたので、
サッカーを例に挙げると、
よく日本選手が海外移籍する時、

「ジャパンマネー獲得がチームの目的」

みたいなことがマスコミに出たりするが、
これは「選手を評価して獲得したわけではない」
というネガティブな意味で書かれている。

でもね、これは決して選手にとって
実は悪いことばかりじゃないのだ。

かつて三浦知良選手がジェノアに移籍する時、

「できるだけいい条件で契約したい。
いい条件で契約した選手は大切に扱ってもらえるから。」

と言っていたのを覚えている。
私は当時、「金」についてネガティブな感覚を持つ
普通の日本の人だったから、
このカズの発言に違和感を持ったものだ。

(金なんか関係ないだろ。)

そう思ったものだが、
今はカズが言ったことの意味がよくわかる。

外国で生活すること、
ましてや外国での競争社会に身を置く事は、
それをやった人間にしかわからない厳しさがある。

日本にいる人は

「言葉を覚えて、
周囲とコミュニケーションをしっかり取って、
現地のものを食べて、現地の習慣を覚えて。。。」

がんばれと言うが、
外国でそんな簡単に
全部できるわけないのだ。

時には、自分が力を出しやすい環境を
金で買ってでも整えないといけないこともある。

例えばの話なのだが、
ネイティブ同士の日常会話には
何年現地にいようと外国人はなかなか入れないものだ。

これに無理やりにでも割って入って
ネイティブとコミュニケーションしろ、
そういうたくましさを持てと
簡単に言う人がいるけど、
本当にそれは難しいことなのである。

しかし、ある外国人選手がいて
チームが高い金を払った大切な選手だと
ネイティブの選手たちが認識していたら、
ちょっとだけ会話のスピードを緩めて、
会話にその外国人選手を入れてあげるかもしれない。

些細なことのようだが、
その外国人選手が能力を発揮できるかどうかは
実はこういう些細なことの積み重ねだったりするのだ。

「ジャパンマネーがチームに入るから
チームは日本選手を大切に扱ってくれる」

私は大いに結構なことじゃないかと思う。
日本選手が能力をいかんなく発揮できる環境を
金で買えるものなら買ったほうが確実だ。

そういう環境を
ゼロから全部自分で作れ、
それが勉強だって言われたって
そんなのできる人間、
ほとんどいやしないのだから。
(もっとも、環境が整っていても
力を発揮できない選手も多いわけだが。=苦笑)

留学だって同じ事。
英国人学生の3倍という
高い学費を払っているからこそ、
我々留学生は学校から大切に扱ってもらえる。

逆に言えば、
3倍の学費を払っているからこそ、
リスクのある思い切ったチャレンジもできる。

いや、学校からチャレンジすることを
許してもらえるのだ。

これは、いいとか悪いとかいう
問題ではないのだと
私は考えている。

それでは、また。





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最終更新日  2005年04月10日 06時23分14秒


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