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2006年08月04日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
さて、「英国留学回想録」です。


「エッセイ締め切り前日のこと」。
(2001年2月中旬)

長々と続けてきた「エッセイに命を懸ける」なのだが、
今回で最終回としたい。
なんか今一つ命を懸けている雰囲気が出なかったのが
拍子抜けだったかもしれないが。。。

プルーフリーディングも

なんとかやってもらって、
エッセイらしく仕上げて、
なんとかかんとか提出期限の日に
提出することができた。

その提出前日の話は、
私にとってちょっとした思い出なので、
書き記しておこうと思う。

提出前日というのは、
もうエッセイ3本ともプルーフリードも終わって
最後の見直し作業をするわけだ。

議論はエッセイのはじめから終わりまで一貫しているか。

誤字・脱字はないか。脚注の付け方は間違ってないか。
主張を証明する文献は正しく付けられているか。。。

エッセイを仕上げて提出するまでには、
いろいろ神経を使わなければならないのだ。
その作業を締め切り前日、


ところが。。。

以前書いた「試験前症候群」ではないのだが、
提出前日とかになって、
さあやらなければ、という時になると、
なんかやりたくなくなるというか、
別なことをやりたくなるというか、
どうにも集中力が高まってこない。。。

おらが街の中華食材屋で買った
「出前一丁」がどうしても食べたくなるとか。(苦笑)

その上、夜中になったら辺りがシーンとして
寂しくなるんじゃないかとか心配にもなった。

何度も書いてきているように、
私は「究極のながら族」で、
雑音、というより騒音がないと集中できない
という特異体質である。(苦笑)
辺りがシーンとなってしまうのは困る。。。

ううううう、どうしよう。。。。。

と私は不安な夜を迎えたのだった。
ところが。。。

寮の私の隣の部屋には
ハッカンというトルコ人の男が住んでいた。

この男、実は「今日」がエッセイ提出日だった。
つまり、私の1日前がエッセイ提出日だったわけだ。


私がエッセイを仕上げる最後の作業を始めようという頃、
浮かれモードのハッカンが友人を連れてきて
キッチンでパーティを始めた。

きゃー、はっはっはっはっは!
いえええええー!!

部屋にいた私に楽しそうな声が聞こえてくる。

(おっ?これはいいぞ??)

なんとなくいい感じになってきた。
1-2時間するとハッカンたちは
部屋に移動したようだ。

ぎゃーはっはっはっはっは!!!
ひゅーひゅー!!!!

嬌声が大きくなってきた。そして、

どどどどどどどどどどどどどどどどど!!!!!
どどどどどどどどどどどどどどどどど!!!!!

地響きのような轟音が壁の向こうから聞こえてきた。
ハッカンが民俗音楽のようなものをかけ始めたのだ。
しかも、ハッカンは部屋の私側の壁に
巨大スピーカーを取り付けていたので、
その振動たるや、ほとんど大地震レベル。

どどどどどどどどどどどどどどどどど!!!!!
どどどどどどどどどどどどどどどどど!!!!!

(おおっ!こりゃええわ。
もっとやってくれ!!)

私はおかげで集中モードに入って、
すっかり寂しい気分がなくなり、
勉強がはかどってきた。(苦笑)

午前0時、1時、2時。。。

どどどどどどどどどどどどどどどどど!!!!!
どどどどどどどどどどどどどどどどど!!!!!

隣の部屋からの轟音は収まる気配がない。
そして、反対側の隣の部屋から。

XXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
(放送禁止)

という女性の嬌声が

ガタガタガタガタ、ガタガタガタガタ

という振動とともに聞こえてきた。
その部屋の住人はファビアノちゃんという
ブラジル人の女性。

どうやらいつも部屋に来ている
ひげもじゃの彼氏(名前は知らない)
と一戦始めちゃったらしいのだ。(苦笑)

これがラテンだからねえ。
すごい。。。。

ということで、
左右の部屋からの轟音と嬌声で
私は期せずして最高の勉強モードに突入。

ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!
どりゃあああああああああああああああああああああっ!!

と、エンジン全開。

翌朝8時。。。。

左右の部屋の宴も終わって、私は

ぜーぜー、はーはー、ぜーぜー、はーはー

となっていたが、私の目の前には

『議論がエッセイのはじめから終わりまで一貫している、
途中で、議論が変な方向にずれていない、
誤字・脱字がない、脚注の付け方が正しい、
主張を証明する文献は正しく付けられている』

エッセイが3本、
プリントアウトして置いてあった。

バンザーイ!バンザーイ!!
終わったー!!!終わったぞー!!!!

ということで、
私は午前10時、
エッセイ提出時間きっかりに
学部事務所に向かった。

しかし、今日の話から何か
留学を志す方々の教訓になる話があるのだろうか。(苦笑)

ありっこないよね。。。

でも、1つだけ言うと、
留学をする人には、
きっとある種の神経の図太さって
絶対に必要だと思うのだ。

今日の例で言えば、
私が隣の轟音と嬌声をもののとせず、
むしろ集中力に変えていったような
ある種の神経の図太さが。

この年の修士課程の学生に、
NN子さんという人がいた。

この方は雅子妃殿下似の美女で
企業派遣であったが、
寮の部屋をなんと1年間に4度も
変えてもらった。

この方は物音に関しては少々神経質で
隣の部屋からコトリとでも音がしたら、
もうクレームとつけるために
その部屋に向かうという感じだった。

結局、「フラットメートが騒がしい」
という理由で学校に訴えて
4度も部屋を変更させたのだが、
自分の勉強に集中できる環境を整えることは
大事だけれども、
さすがに1年間に4度も引越しをやってては
勉強に集中して取り組めたのかどうかは
少々疑問な気がする。

外国人は我々とは生活習慣が違うのだから、
どうしても合わないときがある。
そんな時、「まあいいんじゃない?」
と思ってあんまり難しく考えないほうが
いい場面もたくさんあるのだろうと思う。

たとえクレームをつけても
なかなか理解してもらえることは
少ないと思うしね。

さて、私は学部の事務所に到着した。
事務所のおばちゃんにエッセイ3本を提出しようとして、
その前にぱらぱらとページをめくってみた。

うわっ!

エッセイの1ページ目の脚注が間違ってる。。。

ひえええええええええええええっ。
げ、げ、減点されたら、どーしよー。

時すでに遅し。

まあ、なんとか修士課程最初の課題、
エッセイ3本を無事に提出し終えたわけであります。

それでは、また。





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最終更新日  2006年09月03日 01時21分02秒


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