きんぎょ警報！～金魚飼育日記～

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2025.11.27

初めての水合わせ完全マニュアル

テーマ：金魚(1752)

カテゴリ：金魚・メダカ初心者の方へ

最初にぶつかるハードルが「水合わせ」。

「袋のまま浮かべればOK？」
「どれくらい時間が必要？」と迷う方も多いですが、
実は水合わせは金魚の命を左右する最重要ステップです。

水合わせは「水温」と「水質（pH・硬度など）」の差で
体にショックが起こるのを防ぐ作業。

特にショップの水と家庭の水道水は環境が大きく異なるため、
水合わせを正しく行うことで金魚がストレス少なく
新しい水槽に馴染むことができます。

■ 水合わせ前に準備するもの

・清潔なバケツまたは桶（魚用として新規に用意したもの）
・ハサミ
・大きめの洗濯ばさみ
・水温計
・金魚を迎える水槽（塩素抜き済み、水温を安定させておく）
・タオル（袋の水がこぼれた時用）

■ 手順①：水槽の水温を事前に整える（重要）

まずやるべきなのは、水槽の水温を安定させること。
水合わせは「ゆっくり変化させる」ことで成功しますが、
元の水槽の水温が極端に低い・高い状態では
金魚が負担を受けてしまいます。

【水温の目安】
・夏：26〜28℃前後
・冬：10〜18℃程度

水槽は急激な温度変化のない場所に設置します。

★水槽の設置場所についての記事はこちら。

■ 手順②：袋を水槽に浮かべて“水温合わせ”

ショップの袋を開封せずに、そのまま水槽に浮かべます。
目的は「水温をゆっくり一致させる」こと。

● 浮かべる時間の目安：15〜30分

袋の中の水温と水槽の水温の差が大きいほど、
長めに時間をとると安全です。

■ 手順③：袋を開封し、少量ずつ水槽の水を混ぜる

水温が整ったら、袋の上部をハサミでやさしくカット。
ここからが「水合わせ」の本番です。

・大きめの洗濯ばさみで袋を水槽に挟んで固定する
・袋の水に水槽の水をコップ1杯（約50〜100ml）程度加える
・そのまま 5〜10分待つ
・また同じ量を加える
・これを計3〜5回くり返す

つまり、合計で15〜30分ほどかけて
徐々に水質を近づけるイメージです。

■ 手順④：金魚だけをすくって水槽へ移す

注意すべきポイントは
「袋の水は水槽に入れない」こと。

ショップの水には
・アンモニア
・病原菌
・弱った金魚の排泄物

などが混じっている可能性があります。

安全のために、すくい網や透明のプラカップなどで
金魚だけを移動させましょう。

■ 手順⑤：移動後は照明を切り、環境に慣れさせる

新しい環境に入った直後の金魚はとても神経質。

・水槽の照明は 2〜3時間オフ
・大きな音や振動を避ける
・1～3日目の餌は完全に抜いてOK
・様子を見て4～7日目に控えめな量から餌やり開始

金魚は環境の変化に弱いため、
落ち着く時間をしっかり確保してあげると体調が安定します。

■ 水合わせでよくある失敗と対策

● 失敗①：水温合わせを省略する

→ 急激な温度差はショック死につながることも。
必ず袋を浮かべる工程を入れてください。

● 失敗②：時間が短すぎる

→ 水質差は見た目では分からないため、
必ず15〜30分かける。

● 失敗③：袋の水ごと水槽にドボン

→ 病気・白濁の原因に。
必ず金魚だけ入れる。

● 失敗④：水合わせ中に袋を沈める

→ 袋が倒れたり水が混ざりすぎる危険があるためNG。
浮かべたままの状態が正解。

■ まとめ：水合わせは「ゆっくり」「慎重」が基本

水合わせは難しいように見えますが、

① 水温合わせ（15〜30分）
② 少量ずつ水を混ぜる（15〜30分）
③ 金魚だけを水槽に入れ、袋の中の水は捨てる
④ しばらく落ち着かせる

この4ステップを守れば、初心者でも安全に行えます。

お迎えした金魚をすぐに水槽に入れたい気持ちは
ぐっとこらえて、焦らず、ゆっくり。
このひと手間で、金魚は驚くほど元気に新しい環境へ馴染みます。