いい女論

みなさ～ん！！！お待たせしました!美鈴、帰ってきました!

さて、あたたかくなりまして、別れの季節は過ぎ、もうおとといくらいからは、 出会いの季節。 新入社員とかもなれない満員電車とかにのって、 先輩たちに くさい息を吹きかけられながら 、頑張って通っているんではないでしょうか? 洗礼 ですよね、洗礼。


今からっていう方とかもおられるでしょうねきっと。この時期って、スーツがやっぱり売れます。入卒学式、フレッシャーズの人、みんな新しい気持ちになりたいので、スーツもびしっと着替えていくんですね。

うちの店も例にもれず、忙しくなりました。スーツも、あと5、６月に向けての ブライダルニーズ 。ドレスなんかも売れまくり。みんなが綺麗になるのは販売員としてはうれしい。誰かをかわいく着替えさせるのが好きだから、口下手なのに販売員続けてるんだな～なんて実感･。*☆ ああ、 女子に生まれてよかったね!!! なんて声をかけたくなります。

で、今日のテーマ、 フォーマルが着れる人になろう！ という話。

実はついおとといのことなんですが、母と娘の親子がうちの店にスーツを見るために入ってこられました。お嬢様はちょっとふっくらされていて、サイズで言うと１３号サイズ。うちはラージサイズもおいているので、サイズはすぐに見つかりました。何点か試着されて、これが一番お似合いだろうというスーツになると、お母様が「それにしなさい」と後押しして下さいました。


やった～っと心で叫んだとき に、お嬢様が一言


「ばばくさい・・・・・」



ばば？


ばばくさい?！

あわてだすわたし。こんなにサイズもぴったりだし、うちのブランドは20～25対象のブランドだから、はやりもばっちり押さえたディティール。しかもこれは全国で売れに売れまくっているスーツで、自信もってお勧めしてたんです!




そういえば・・・と、お嬢様がこられたときの格好を考えてみました。 Tシャツに、ジーパンに、チェックのシャツ。 どカジュアル って感じ。あ～昔の私も、そういえば抵抗あったかも。そう、カジュアル派の子って、 上下同じ素材で服着るの苦手 なんです。 ダサい と思うんです。

「このパンツだけ買っていくので、このパンツにあうジャケットは他のところで買います。気になるのがあるので。」とお嬢さん。どっかの店で見た、コットンのジャケットがいいとの事。私は 絶対戻ってくるという自信が あったので、「いいですよ」とあっさりパンツだけ包んでお見送りしました。
だって、このパンツにあうジャケットは 世界でこれ一着だけ なんです。スーツというのは、 上下一緒に来てはじめてシルエットが出来上がるようになっている ので、一緒に着なきゃ意味がない。




でもあの親子は帰ってきませんでした。きっとどっかの店の自分とこの売り上げしか考えてない販売員に、 てきと～に「あいますよお～」とか言われてぴっちぴちのジャケットを買わされたに違いない んでス。サイズもないだろうから。






無知とは罪ですね。このお嬢さん、なんと 入社式にそのいでたちで行こうとしていたわけです。 どう考えてもスーツのパンツだけ、に、コットンの黒のジャケット。どっちも黒だけど、素材の差は 太陽の下や照明のしたにいけばすぐに分かります 。

ジャケットを売り逃したのもショックだけど、もっとフォーマルのことを教えてあげればよかった、と、ダブルショック。
そのお嬢さんが今から勤める会社、大きな入社式があるということは、そんなに小さな企業じゃないでしょうね。お嬢さんはいきなり 入社式でこけたわけです。



そう、 最近の若い人は、フォーマルを分かってない!!! と声を大にしていいたい。ここ１０年くらいカジュアルブームだし、かわいいと思うけど、そう、 TPOが分からない人が多すぎる。

フォーマルって 自分のために着る服じゃない んですよね。





フォーマルは相手のため、出席する場所のため、主催の方に敬意を示すために着る服なんです。





人のために、服を着れない人が多い 、ということ。だから かしこまったデートにもスカートすらはいてこないし 、フォーマルは 黒だったらいいんだ と思い込んだりする。

お金のある、良識のある男性とお付き合いしたいなら、 マナーとフォーマルの常識がある のは、すごく大事なこと。逆に彼女のマナーをまったく気にしない男の人はいつか 仕事でこけます。

だって、上司や相手企業が来る会合とかで、同じ マナー違反をし続けているかもしれないですからね。 良いお金があるところにはマナーがある 鉄則です。





フォーマル＝黒というのは間違いで、女性は お葬式以外ではその場の花にならなければ いけません。だってキラキラしているのが女子ですもの！ 周りを喜ばせてなんぼ です。
ちょっとした会合に自分に一番似合う色のワンピースのスーツなんて着ていったら、お、この子やるな、と思われることでしょう。相手方にも、自分を覚えていただけること間違いなし。


特に思うのが、結婚式のドレス･･･もう、販売してて常に思うんですが、どうして若い子は 黒ばっかり選ぶんでしょう?

ある程度年のいった常識ある女性は、 昔は結婚式に黒は基本的にNGだったことを知っている ので鮮やかな色やかわいらしい色を選びます。今は決まりも甘くなっているので、黒も着ていいことになっているし、蛇柄とかファーとか持っていったりしても何もいわれないみたいだけど、だからとって それが正しいことじゃない んです。

セレブはパーティーに黒きてる人なんて少ないですよね。そう、自分の役割りを分かっているから。 女はパーティー会場に飾られている花と一緒 なんだよ～！


あるいている姿が、キラキラしてないとだめなんです。

なぜ結婚式に黒は駄目だったのかというと、花嫁の友達というのは、 結婚式と花嫁に花を添える役目をしなければならないから ですね。
花嫁に気を使って地味な色に・・・・なんてもってのほか!!!! NG色は白（純白の服を着ていいのは花嫁だけ）で、 あとの色なら何でもいいのです。
実は私の結婚式も･･･


きてもらった友達に悪いのですが、お祝いしてくれたのに、すごい申し訳ないんだけど（＞＜）、もう、テーブルに座っている姿は 料理に群がるカラスの大群 ・・・・

みんな普段カジュアルな子ばっかりだから、分からなかったんだと思う。はじめに教えてあげればよかった・・・・とすごく後悔。写真をとっても、 写真一枚一枚の色が地味でつまらない 。 私がすごく浮いてて恥ずかしいくらい。 一人で頑張ってますねって感じ。 男の人はもちろんタキシードとかスーツだから黒だし、親族も地味。そして友達まで地味だったら、 泣くしかありません 。

「結婚情報誌ゼクシイ」によると、友達の服の色を聞いていなくて写真が地味だったというのは、 結婚式の失敗例の一つ としてランキングされていました。花嫁としては、 自分の友達がかわいいのも自分のステータスになるわけです。「 あたしはこんなかわいい友達がいるのよ!」と 花婿と花婿の友達に自慢したい のです。それが地味なカッコの子ばっかりだと、もとがかわいいのを知っているがために、 へこむわけです（泣）






うちの店で黒を試着する人に限って、「 黒は細く見える 」と言い張られるんですが、それは販売員目から見ると あたっているようで間違いです。 黒は、確かに伸縮色なので小さくは見えますが、それも微々たる物。そのかわり、 黒は身体のラインが周りの景色から浮き出てくっきり見える色 なので、たとえ多少小さく見えたとしても、 姿勢が悪いのも、おっぱいや尻がたれているのも、肌が汚いのも、腹が出ているのも肩がイカツいのも腰の位置が低く足が短いのも、一発で分かります。
パーティー場であうメンズたちは、もちろんみんな会うのははじめてなので、 黒のパワーで少し細くなっていることなんて知ったこっちゃありません。

それよりも、メンズ（花婿の友達）は身体のラインのほうに注目することでしょう。残念ながら、 黒が一番それが分かる色なのです。

「ノンノ」とか読むと、モデルさんが黒のタートルを着てほら、 細くなった、なんていうビフォア・アフター をやっていますが、あれは 身体のラインが十分綺麗なモデルさんだから。 ３段バラの女性が黒のタートルを着ても、３段バラが余計分かるだけ。まだ、明るい色のニットを着て、 色のパワーでキラキラしてる方がましです 。
私は幼児体型でおなかがぽっこり。 自分の身体のラインには自信ないので黒は絶対に着ません 。




きっとメンズも、み～んな黒いドレスの子じゃ、よ～っぽどかわいい子じゃないとおぼえられないでしょうね。そ、ピンクのドレスなんて着てたら、 「あのときのピンクのドレスの子」 と覚えてもらえるのです。 結婚式に行くなら ただで帰っちゃだめ!!!

3人くらいはコンパのあてをゲットです!







さ～、これから結婚式のご予定がある方は、ご自分に似合う色を教えてくれる友達と、綺麗な色のドレスを買いにいってみて下さい。そしてヘアもセットして、ドレスと同じ色合いでネイルもしてもらって、結婚式で花嫁と一緒に キラキラ を振りまいて・・・・ ああ、 女子っていいよね!!!!

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