2007.01.20
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「事件はもう書かないって言ってるじゃん!」
 * *
「・・ホントに来たんですね!」
 逆光線の中、ベッドの上に上体を起こした彼女は、はかなかった。はかないという形容詞が一番ぴったりきた。入院用のパジャマの上から半てんを着ていた。左の袖から、手首に巻いた包帯がのぞいていた。
 * *
 時子は、星野をにらみつけた。
「・・今、私がコーヒーを飲んだ時、『あっ、こいつ本当に飲みやがった。信じられん』って思ったでしょう」
 このおやじ、やっぱりぶっ壊れてる・・。時子はベンチを立とうとした。

 * *
『早く雪絵ちゃんに会いたい』
 時子はこぶしを握って前を見据えたまま、すごいスピードで歩いていた。絶対知り合いには観られたくない姿だ。
 五郎の顔が浮かんできた。ちくしょう、今ならあいつに私の考えをぶつけられるのに!

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・・毎週日曜に更新中の連続短編小説「サーチ・ミー」。
その宣伝をしてみた。テレビドラマの次回予告風?(バカ)
ちょっと更新のペースが遅いような気がするので、明日は・・
特別に三話分(全十五話のうち第四話~第六話)を更新の予定。
乞うご期待?!






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Last updated  2007.02.20 00:38:04
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