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日常・・・
第二章 【2200年の地球】
モッティ少佐は小部屋で“ウイルスの謎 ~考えたのは僕です~”を読んでいた。
「ふっ、間抜やろうだが、頭はできるんだな」
そう独り言を言ってページをめくると、次はあとがきだった。
ふぅ~、とため息をついて、びっしり敷き詰められているあとがきに目を通す。
するとモッティの目に、一つの文字が浮かび上がった。
<私のいつかの目標は生きた・・・いや、そこまで贅沢は言わないで、せめて脳死状態の
リッカーかゾンビ、グールなどウイルス生物を手に入れることです。それは不可能と・・・>
リッカーとは、世界を破滅に陥れたウイルスのうちの1つ、Lウイルスによって誕生した生物で、
2004年にこの生物の襲撃事件が起こり、それが全ての引き金となっている。
そしてLウイルスで作り出されたもっともメジャーな生物であるため、かなり有名である。
ゾンビとはリッカーやその他のLウイルス生物によりLウイルスを注入された、二次感染
と変わらない状態になった時、その対象が変化する対象となる。
これもLウイルスを、相手を噛むことにより注入することが可能でさらに増殖を続けることができる。
グールとはそのUウイルス版といっても過言ではないほど、ゾンビと性質が似ている。
どれにしろ危険な生物であることに変わりはない。
モッティはこれを見て微笑んだ。
・・・これで上手く理由付けができる、と。
あっさりと離陸が完了した<スピード>は1時間ほどの宇宙の旅の途中だった。
コックピットのスライド扉を開けると狭いながら廊下のような空間が、その脇についている左右対称の2つの扉と正面の扉、
コックピットからみて右側の扉にドリングが入り、正面にある扉にオゼルは入った。
オゼルが入ったところは他の乗組員達がいるフリールームだった。
席がある以外は、ほとんど自由に行動でき、それなりの設備も整っている。
「はぁ、いまいち慣れない」
ロッドが席に座りながらカルボナーラをすすっている。
機械的に重力を発生させているので、普通の食事も出来ちゃうわけだ。
「大体宇宙にきて普通に重力を感じるってのがいけないんだ」
ロッドは自前の説を述べる。するとアサジンがそれに乗ってきた。
「ロッド、君は特殊な任務で宇宙に来たことが?地球からの移動の際はもう重力装置が・・・」
するとロッドは、思い出すかのように目を閉じた。
「一回だけ、10年前に量産型の重力発生装置をつけた宇宙船で月の撮影に行ったことがある。
だけど、その重力装置がぶっ壊れたんだよ。で、結局最後の2日間は装置無しで船内撮影したんだ」
物悲しげに特に一大事でもないことを言うロッドを、皆は熟視した。
ドリングは扉に入るとすぐ正面に広がる宇宙を眺めていた。
その部屋は扉を入って左右両方の壁にあらゆる機器が敷き詰められている。
しかし正面に窓があり、そこから無数の星が見える。それをしばし眺めていたドリングは急に我に返った。
「お、ヤバイヤバイ!」
窓を見ていた体を右に向けて機械のパネルに触れて、エンジンの調子を細かくチェックする。
コックピットだと簡単な確認はできるが、細かくチェックは出来ないのだ。
今のところ以上は無いエンジンに満足し、ドリングは部屋を出た。
ロッドは話を終えたあと、フリールームとコックピットをつなぐ廊下のすぐ脇にある機械をいじっていた。
そこにレックスが近づいた。
「ロッド、旅はあと30分もあるのよ?それに、それが何か分かってる?」
その質問に、ロッドは下げていた顔を上げた。
「これは何か分からないけど、つい機械には触りたくなる習性でね」
ロッドは笑顔で答える。
すると今度はタッグが近づいて来てレックスの隣に立った。
「この機械はコックピットにもある惑星の気温や湿度を察知して集計するモニターだね」
自慢げに話すタッグをロッドは見た。
「ほう、タッグ博士。なかなか機械に詳しいじゃないじゃないですか」
「私は機器類も専門としてるからな。それとフィアのマシンを作ろうとてたから・・・」
フィア・・・フィアとは地球を破壊へと導いたウイルスのうちの1つ、Uウイルスによって作り出された
凶悪なウイルス生物の1つであり、赤いビームが発射されるライフルを持つ歩兵的かつ代表的存在である。
「フィアのマシン?」
ロッドはそんな極悪生物に魅了されている博士の顔を見た。
本人は悪意は無く、ただの研究の1つなのだろうがさすがに同じものを作るとなると同なのかと感じた。
「お前か!」
その時、タッグの後ろの自分の席に座っていたデートリックが声をあげた。
「お前がフィアの乗り物を造るとか言って、全マスコミから叩かれてたやつか」
デートリックは平然と言った。
さすがにタッグもいい気分はしないようで、肩を落とした。
「そうだよ。でもその動力源である特有のガスの代わりになるものが無くて断念したんだ」
タッグはぶっきらぼうにそういうと、レックスのほうに助け舟を求めた。
レックスがデートリックを睨む。
「あなた、今言う必要ないでしょ?」
「俺はただ確認をとっただけだぜ」
デートリックもすかさず反論する。
「やめろよデートリック、今揉め事を起こすなよ」
フロストが同僚を静めようと声をかける。
「ふん、えらくなったな」
デートリックはフロストを睨むと、椅子を回転させて壁のほうを向いてしまった。
オゼルはコックピットからどんどん近づく地球を眺めていた。
まだまだ青い海は健在で、地球は青く輝いている。大きく伸びをすると、いきなり背後の扉が開いた。
驚いて振向くと、そこにいたのはドリングだった。
「どうしたんです?そんなに驚いて」
ドリングは扉を閉めながらそういうと、副操縦席に座った。
同じく正面に見える地球に魅了される。
「あと、どのくらいで着くんですか?」
ドリングが真正面を向いたままオゼルに質問する。
「レーダーはあと30分と計算した」
オゼルの答えに、ドリングは目を丸くした。
「30分!?1時間ちょっとしか飛行してないじゃないですか!?」
オゼルは背もたれに限度までもたれると、そっと言った。
「そりゃ<スピード>だからな」
ドリングはその呟きを聞き取って、心で納得した。
モッティはフリールームから梯子で降りたところにある武器庫に行っていた。
そして近くにかけてある銃を構える。
感触がいまひとつだったようで、今度は棚にあるボタンを押す。
すると引き出しのようにゆっくりと銃の収納スペースが飛び出してきた。
コンパクトに収まった200発連射可能のサブマシンガンである。
それが気に入ったようで、モッティは収納場所に上げたままにした。
「隊長」
すると梯子を飛び降りる音と同時に声がした。
見るとアサジンが辺りを見回しながら立っていた。
「なんのようだ?アサジン」
モッティは先ほど気に入った銃を持ち上げると、アサジンに軽く銃口を向けた。
「お前も銃を見に来たのか?」
アサジンは無言で頷くと、ハンドガンの区画に行く。
そしてベレッタと強力仕様のマグナムを腰に装着する。
「ハンドガンのほうが・・・落ち着きます」
アサジンは腰のベルトを調節しながら説明する。
それに対してモッティも、さっきの銃ともう1つ別のサブマシンガンを手に持ってみせる。
「俺はこっちのほうが好きだがな」
「でも隊長」
アサジンが別のハンドガンを物色しながら言う。
「戦争じゃないんですよ?護衛任務なんですよ?それに地上に降り立たない限り、我々は
必要ないわけですし。もしかしたら、何も無しで終わるかも」
モッティは使うかどうか分からない銃を、装填しながらつぶやいた。
「いや、何か起きるさ・・・」
アサジンはその呟きに疑問の顔を向ける。
「どういう意味です?」
「そんな予感がするんだよ」
モッティはぶっきらぼうに言うと、アサジンをどかして武器庫を出た。
宇宙の旅が終わろうとしていた。
1時間もかからなかった旅は、もう少しで空からの撮影という任務に入ることになる。
コックピットのオゼルは、正面に迫った地球を眺めながらインカムをオンにした。
「皆、きこえるか?そろそろ地球に入る。大気圏突入はさすがに穏やかじゃないぞ」
しばらくすると、インカムに声が響いた。
『もう着くんですか?』
カメラマン、ロッドの声である。
「そうだ。さすが<スピード>と褒めてやるんだな」
オゼルは冗談交じりで返答する。
すると、隣の副操縦席に座るドリングが顔を向けてきた。
「着陸を乗り切って・・・その後何か問題はありますか?」
「船内での争い防止と、地上からの攻撃がどうか・・・だな」
オゼルは考えもしないで答えた。
そしてドリングを促し、ボタンを何個か押す。
「皆、地球に突入するぞ!・・・」
オゼルは一つのレバーを引く。
その瞬間、コックピットの正面窓が赤く照らされた。
炎を突っ切っている・・・大気圏を通過しているのだ!
システム上、重力発生装置は切っておかないといけないので<スピード>といえど、さすがに
重力の負担はかかる。
オゼルは慣れた手つきでボタンを操作すると、体を固定している椅子に体を任せた。
ドリングもしばらくパネルをいじっていたが、すぐに手を離し椅子と一体化した。
フリールームのほうでも並べられた椅子に全員が座っていた。
「・・・くそぉ!訓練よりきつくないか!?」
Gに耐えるロッドが叫ぶ。
それにデートリックが反応する。
「うるさい!黙ってろ!」
オゼルは機器をいじり、そしてレバーを手に取った。
「いいかドリング!大気圏内に入ったらすぐ機首を起こして安定させろ!さもなくば、俺たちは
ごくわずかのウイルス生物と一緒に心中することになるぞ!」
オゼルの冗談に、ピクリとも頬が動かないドリングは、慎重にレバーを持つ。
そしてオゼルがレーダーの表示を読み上げる。
「いいかドリング・・・あと7秒後・・・」
<スピード>はどんどん地球に突入していく。
「5秒・・・3秒・・・」
手に汗を握るドリングは、オゼルのカウントを聞いている。
「2・・・1・・・」
ドリングはレバーを全力で握りしめている。
「いまだ!」
その言葉通り、一気にGから開放され、外の炎も見えなくなった。
そしてドリングは目一杯レバーを引いて、着陸するわけでもないのに、大気圏再突入を行った
<スピード>の機体を安定させる。
しばらくは効果が無かったものの、すぐに普通の飛行モードに入った。
一連の任務を終えたドリングが、ホッと胸をなでおろす。
「よくやったな、ドリング」
オゼルは席を立つと、ドリングの肩をそっと叩く。
「成功だ」
その足で、コックピットを出てフリールームへと向かう。
扉を開けると、既に一同はベルトを緩め、安どの表情を浮かべている。
「船長・・・」
タッグが苦しそうな顔で言う。
「・・・ハァ・・・死ぬかと思いましたよ・・・」
オゼルはそれを目で返すと、壁にあるガラス窓に向かった。
しかし、雲の中にいるため、地上の様子は確認できない。
「ドリング、高度を少し下げてくれないか。地上を確認したい」
オゼルはインカムにそういうと、皆を促した。
「さ、まずは地上を確認しようじゃないか」
すると、<スピード>は高度を下げていくのが分かった。
「どうだ?何か見えたか?」
立ち上がったロッドが、オゼルに近づきながら、そう尋ねた。
オゼルはしばらく黙っていたが、やがてロッドに向き直って、こう言った。
「何にも変わっちゃいないな」
意味深い笑顔でソコをどく。
ロッドは興味しんしんで、窓の下を覗き込んだ。
「わぉ!すげぇな・・・」
ロッドは驚愕して、驚きの声をあげた。
地上はすなというより、土が支配しているような感じで、30年前まで建物があった場所は
わずかな残骸が残り、アスファルトは黄色く埋もれ、無人なのだ。
覗くのを交代したレックスが疑問の声をあげる。
「なんで誰もいないの?」
「おいおい、俺たちは地球を捨てたんだぞ?」
フロストがそれに答えた。が、レックスは言い直した。
「ごめんなさい、言葉が悪かったわね。“誰も”じゃ無かったわ、“何も”ね」
レックスはそういってフロストを見る。
フロストは困惑した顔で、レックスを見て言った。
「・・・そうか、ウイルス生物達のことか!」
それに答えたのはタッグだった。
「そのとおりだ。30年前までは2種類のウイルスから生まれたウイルス生物で溢れていた。
もし仮に全面戦争が起こって、どっちが滅んでも、どっちかは生き残る・・・」
タッグはそこで言葉を切った。
「でも何もいないのは・・・なぜだ?」
船内に不思議な沈黙が訪れる。
「まぁなんでもいい。とにかく任務はやるぞ。ロッド、コックピットに来い。撮影するぞ。
レックス博士とタッグ博士はここで生物がいないと思われる原因を調べててくれ」
オゼルが的確に指示を出す。
「おい、俺達の仕事は?」
しかしデートリックがオゼルにそう聞く。
「君達は護衛だからな・・・緊急時の時まで、そこで休んでてくれ」
そういうと、オゼルはロッドを連れてコックピットに向かった。
オゼルがいなくなると、デートリックはふてくされたように椅子に座り込んだ。
「はぁぁぁ・・・船が墜落しない限り、俺達の出番は無さそうだな」
冗談交じりにそう呟く。
「それが一番いいんじゃないか」
アサジンがデートリックにそう言った。
フロストも脇で頷いていると、モッティがデートリックの前に出た。
「どうしたんだ?」
一応目上の人物であるモッティに、デートリックはそう尋ねた。
「俺がお前達の任務を作ってやる」
一瞬、フリールームの空気が凍りついた。
そしてモッティは、フリールームを出て行った。
ロッドはコックピットに入った。
操縦席とは背中を向ける形にあるカメラの操作席に座り込んだロッドは、機器を点検した。
「カメラは船の真下についている。そこで、簡単に操作可能だ・・・操作は分かるな?」
オゼルがそう念を押すと、ロッドは呆れたような顔でオゼルを見た。
「船長、訓練は受けてますし、操作にも慣れてるんですよ。大丈夫ですって」
ロッドは心配する父親のようなオゼルにそう言うと、オゼルがすまなそうな顔になった。
「そうか、すまんな」
ドリングにとって、その光景は滑稽だった。
尊敬する上司の一人が、カメラマンの若造に言い負かされたからだ。
「船長、そのカメラマンを甘く見ないほうがいいようですよ」
ドリングも空気が許す限りの冗談をオゼルに言った。
オゼルとロッドがそれに笑う。
その時、扉が開いた。
「ん?」
入ってきたのはモッティだった。
「どうしたんだ、少佐。何かあったんですか?」
オゼルが慎重に尋ねる。
ロッドもドリングも、物言わず入ってきたモッティに疑問の目を向ける。
「少佐。何があったんすか?」
ロッドがそう聞いたとき、モッティは腰に手を回した。
「ちょっと失礼・・・」
そして出したのはハンドガン・・・それをオゼルのほうに向けた。
唐突なことだったので、3人は言葉を失ってしまった。
「どういうことだ!?」
オゼルが声を荒げる。
モッティは静かに語り始めた。
「よし、いいか、俺の言うとおりにするんだ」
しかし、突然の出来事に、やはり3人は動けない。
「絶対にするんだぞ」
「分かった、分かった。それで、何をするんだ?」
オゼルが冷静に立ったまま操縦パネルに手を当てる。
そしてモッティは言った。
「着陸だ」
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