空
ふっと疲れた時
空を見上げる
「元気にしていますか？」
「私は ここにいます」
早朝の空は希望を持たせてくれて
私の心をちょっぴりくすぐって行く
「お仕事いつもお疲れ様です」
真昼の空はどこまでも広く
私の精一杯の心も吸収して行く
「ゆっくりおやすみなさい」
夕暮れの空は赤く響き渡り
私の感情を逆立てる
「・・・・・・・・・・・」
深夜の空はどこまでも深く
私の心にふぅとため息をつかせる
「そうです ここで待っていました」
「いいんですね」
ちょっと厳しい空になりました
「はい どんな事があってもついて行きます」
「だめですか？」
「では 想いを印として刻ませてください」
空は 黙って頷きました
「わかりました ありがとうございます」
”すべてを捧げます”
「とてもうれしいです」
気がつけば 白々と夜が明けはじめた空は
お星様のキラキラした呟きを飲みこんで
私の刻まれた印の意味を受けとめます
きっと
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