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日々思うこと…ネットライフについて



最近のいろいろなニュースを見ていると、
「病んでる人多いなぁ…」と
思う人が多い気がしますね~
なーんて言ってる私自身も
ちょい前までは荒んでいたりもしましたが…

私の良い所はかなり客観的に自分を見る事が出来て、
自分以外については出来るだけニュートラルに物事を見ようと
意識をしている事かなとか思ったりします。
自分の弱い所を否定はしないけれど、正当化するつもりもなく、
まずは素直に聞こうという意識だけは持ち続けていたいと
思っているのであります。
以前読んだ記憶がある文献の事が頭にずっとあったので、
記憶を辿りながらちょっと話そうと思います。

インターネットの普及で、人間関係がずいぶんと変わってきているなと
実感をする出来事も年々増えているような気がします。
核家族の多さ、人と人とのふれあいやご近所さん同士の
つながりが薄くなり、隣に誰が住んでいるかもわからない状態。
頼りない大人が増えて一人で立ち向かっていかなければ
いけないという事、その立ち向かう術がわからずに
間違った方向へ流れてしまう人の心。
誰かと繋がっていたいし、友達は欲しいけれどコミュニケーションを取るのが苦手
もしくは身近に出会う機会がなく、誰かとわかりあいたい
そんな現代人にとって、ここ数年のインターネットの普及は
かなり有難いものと感じられるのかもしれません。
私がこの世界を知ってからずいぶん長い年月が経ちますが、
始めた当初は「インターネットって何?」
という人が大半でしたからね~
こんなに普及するとは思ってませんでした。はい。

寂しいけどあんまり深入りしたくない、されたくない、
人間関係の形成は苦手だけど友達は欲しい。
誰かに思いをうちあけたい。
自分の素性をあまり知られずにそこそこ言いたい事が言えて、
いざとなったらすぐに去ってしまえば跡形もない。
そんなツールにもなっているのがネットですね。

実社会よりもネットの方が何かとトラブルが多いのも事実で、
しかもややこしく面倒で場合によっては殺人事件まで
引き起こされてしまうような恐ろしいものになってしまいました。
男女のトラブルは特に多いですよね。
私自身も幾度となくトラブルを目の当たりにしました。
男女間も、同性同士のいざこざも、どれだけの人と出会って
その中からどれだけの人が去ってしまったかなぁと振り返ると、
その数は数え切れないと言っても過言ではないものです。

ネットではない世界では、
通常人間同士を判断する時には、多くの事を見聞きしますよね。
肩書きとか見た目とか声とか表情…実際に会って話をしている時は
もっと多くの情報を使ってコミュニケーションをとります。
言っていることの信憑性やユーモアの度合いなど
ヒントになる要素がたくさんあります。
電話や手紙なども同様で、
声の調子や筆跡などである程度の情報を得る事ができます。

ところが、ネットだとヒントになるものなんてないんです。
皆が見るのは無機質な文字だけ。
顔文字や絵文字などを使っても、ほとんどは想像で解釈をするしかないわけですな。

さらに文字を見て、イメージをするわけです。
物事をありのままに見ている、というよりも、自分の見たい物を見ているんですね。
自分の理想の人、理解してくれる人、愛してくれる人など、
文字の向こうに自分の理想像を見てしまうとでもいいましょうか。
かく言う私もかつてはすっかりこのあたりを把握するということを忘れ、
現実を見ずして文字だけにとりこまれ、
ドツボにはまって散々な目にあった物の一人でした。

メールなどは特に、電話や手紙よりも頻繁にやり取りをすることが出来ますね。
男女の間だと、一日に何度もやりとりをしていると、
現実の社会よりも当然親密度が増して、感情の交換が密になるわけですわ。
ネットがなかった頃は実際に異性に会ったら
容姿を見て、話す内容を実際に聞いて、恋愛対象になるかならないかを
自分が求める基準を踏まえて頭の中で審査するわけで、
良いと感じればそこからさらにアプローチをしたりという
次のステップに発展していくわけですが、メールだとそんな必要もなく
文字だけ打てば良いのでお手軽ですよね。

現実の世界で仮に異性との交際経験がなかったり、
経験する機会がない人でも、
方法を知ればすぐにメル友は出来ますよね。
昔に良くあったのは、ネット上だととても魅力的な人が、実際に会ってみると
話もせず下を向いているだけ、などという落差が激しい人が実に多かった事。
良く遊んでいたゲームのオフ会などにちょくちょく参加していた頃、
文字の印象と実際に会って話をしてみても
付き合いが続いた人は数少なく、1万円貸したままトンヅラされたり、
漫画を貸したままトンヅラされたり、引っ越した後に連絡が途絶えたり、
まあとにかくいろいろありましたわ。

いつだって私達は物事を正しく見て判断をしようとは
していると思うのですが、ネットの場合だと
このあたりは若干、いえかなり歪んでくるわけです。
現実の社会でだって歪むんですから、ネットだったらかなり
その歪みが大きくなるでしょう。

特にインターネットの掲示板やチャット、メールなどのトラブルは
もはや日常茶飯事ですな。
楽しく遊んでいた場所が不意に荒らされてしまったり、
ちょっと心理を語るとブーイングになっていわゆる火事が起きたり、
かなり激しい非難を浴びるなんてことになるわけです。
面と向かって言われた事がないようなことを、
ネット上だと平気で言われてしまう事もしばしばあります。
中にはネット上で激しく傷ついて現実社会での生活がままならず
ひどい時には事件へと発展するという事もあります。
以前ありましたね、バスジャック事件を起こした人。
掲示板で傷ついてその怒りをバスジャックという形で
ぶつけてしまったという事。

文字の世界だと、情緒よりも理論がより強調されやすい気がします。
相手の言っている事をこと細かに見て反論したくなり、
反論された人はさらに反論していくでしょう。
面と向かって話をしている間だと、仮に反論があったとしても
とりあえず話を聞き、相槌を打って時には同意したり意見を述べたりすることで、
相手の感情を和らげる効果があるんですが、
文字だけの世界だとこれがないので、その場で考えて文字を打ち、
送信ボタンをポンとクリックしてしまえば
すぐに相手に届いてしまうお手軽さが
より書きやすい環境を作ってるのでしょう。

さっき人は見たい物を見ていると書きましたが、
(自分が)悪意を持っている相手と感じられる発言には
悪意のあるものだと判断してしまうという傾向も強い気がします。
相手の気持ちを考える為のヒントが少なければなおさらのこと、
想像力が発揮されてさらに悪化してしまいます。
こういう悪循環が憎しみを倍増させて非難や中傷に満ちた
文字の羅列になってしまうんですね。
自分の傷ついた心を癒す為に、
相手をなんとか負かしてやろうという気持ちになり、
さらなる悪循環を繰り返してしまいます。

私自身の話をすると、
この手の話が出た場合には、とりあえず謝罪をします。
四の五の言う前に、とにかく謝罪。
だって相手は謝って欲しいわけですし、そこに言い訳をさせてくれるような
寛大な気持ちで意見をしてくるとは思えませんもの。
相手がどのような人であれ、人間関係がこじれそうな予感を感じたら
とにかくお詫びをするようにしています。
これは現実社会でも同じ。早い段階で謝れば長引く事がないような気がします。

心が傷ついたら心を守りたくなり、一生懸命自分の正しさを主張したくなるのが
心理だと思います。
文字のやり取りは相手の言葉の細かい事にまで言葉の応酬をして、
ますますお互いの心が傷ついていってしまいます。
争いを防ぐには相手の心をなだめるのと、自分を癒す術を必要とします。
戦うのは口論している相手じゃなく、自分自身の心なのかもしれません。

マイナス面ばかり書いていますが、実際には良い事も多いと思います。
現実には年齢や社会的地位などで偏見や差別をされてしまう事でも、
ネットの世界だと自由だからです。
ストレートに思いをぶつけることが出来、場合によっては現実で起きた事を
報告する場として有効活用している時もあります。
私自身が先日自分の現実の話をしていなかったら、
読み手には全くわからないことばかりだったでしょう。

ネットを通じてたくさんの仲間を作ったり、
私のようにゆくゆくは恋愛へと発展する人は
とても多いですから、その事を否定する事はないです。
ただ、ネットというツールを使う事に慣れていない人が多いのは事実ですね。
うまく活用するためにはネットの特徴を理解して
おおいにネットの世界を堪能していく必要があると感じます。

誰だって弱いし、傷つくことが多い世の中です。
心の傷がネットで癒える事もあれば、逆の場合もあります。
現実の世界でもネットの世界でも、
自分自身を見失わずにいたいものです。
人間関係での勝ち負けは意識しますが、
本当に勝つというのは相手を負かす事ではなく、
自分らしさを失わないという事が大切なのではないかと思います。

そしてもしも自分の心から振り払えないほどの
ダメージになってしまった場合、
そのダメージを最小限に抑える事ができるよう
いつもと同じ様に行動が出来るように
気持ちではなく行動をいつもの状態に近づけようと
意識すると良いような気がします。
暗い気持ちになっても立ち直りが少しは早くなるのかなと思います。


ネチケット(ネット上でのエチケット)を
知らない人、知っていると言う人、
ネット上級者のつもりでも
あらためてネチケットを見直してみるという
機会を作るのも良いかもしれません。
もちろん、私自身も。

ネットを始めた時から常にブックマークを
しているサイトです。

ネチケットガイドライン↓
http://www.cgh.ed.jp/netiquette/rfc1855j.html


2007.12.3 kocrisp



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