地を這う虫

2023/09/02
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カテゴリ: 映画
先日書いた記事

amazon prime videoで最近観た映画 「パッチギ!」(井筒和幸監督 2004年制作)

の続きです(苦笑

映画「パッチギ!」は監督:井筒和幸、脚本:井筒和幸・羽原大介、製作総指揮:李鳳宇(シネカノン)で2004年に制作された映画です。

上の記事で私が書いた文章を一部抜き出して再掲します。

>そういう意味ではくどいようですが、葬儀における朝鮮人老人の日本人高校生への罵倒は許しがたいです。この部分がなければ、あるいはもっと違う脚本・演出であれば私の評価は相当大きく変わった可能性を否定できません。。。

今回はこの葬儀場面を詳細に検証していきますよ。



朝鮮学校生の葬儀の場面

(朝鮮学校生が死んだ理由)
大阪ミナミのホ-プ会(不良高校生?集団) との喧嘩の後 逃げる途中、もとい、(正確には) 幸い、 喧嘩 襲撃現場に警官が来たのでホープ会は逃げた。自分がホープ会にボコボコにされたことを朝鮮学校の番長(エリカさまの兄)に報告し仕返しを頼みに帰る途中、道路に飛び出し急ブレーキをかけたトラックの荷台の鉄パイプが自分の眉間に飛んできて死んだ。


彼の死因に日本の植民地支配(日本は韓国を合法的に併合したので欧米列強のそれと同等の植民地支配ではないと思いますが、日本国政府は一応「植民地支配」だと公式に認めているようですね)等は全く関係ないんですが、何故か日本人高校生は朝鮮人老人に葬儀で罵倒されます。

 (参考) 内閣総理大臣談話(平成二十二年八月十日)  悪夢の民主党政権下の菅総理の内閣総理大臣談話なんですけど・・・


朝鮮学校の番長(エリカさまの兄)が自分の赤い腹巻きを脱いで、「これをお棺に入れたってくれ」と日本人高校生に頼み、その赤い腹巻きを持って葬儀会場に日本人高校生が顔を出した際の出来事が以下です。映画の開始から1時間38分あたり以降の話です。セリフを私が文字起こししますた。
 注)正確に書くと、DVDのISOイメージファイルを持っているので、そのファイルを字幕入り再生して字幕のセリフをタイプしますた。検証は正確なセリフを基に行う必要がありますからね。



日本人高校生(エリカさまに惚れている主人公)が祭壇の前でなにかに足を引っ掛けてころび、場の雰囲気を大きく乱す。

(日本人高校生)
すいません


ちょろちょろするな

(日本人高校生)
ごめんなさい

(朝鮮人老人)
帰れ! お前 もう帰れ! お前 どっか行け! これ 日本語や! イノンチョッパリ






アジョン まあまあ

(朝鮮人老人)
やかましい!

お前 淀川のしじみ食ったことあるか?
土手の野草食ったことあるか?

ウリナラで田植えしとった
紙きれ突きつけられてトラック放り込まれたんよ
ハラモニ 泣いとった
田んぼ ひっくり返って泣いとったよ!
釜山から船で・・・
海 飛び降りて死んだろか思った!
国 空っぽなるほど 連れて来られたよぉ-

お前らニッポンのガキ なに知ってる
知らんかったらこの先もずっーと知らんやろ バカタレ!
ワシらは お前らと違うんやぞ

(朝鮮人老婆)
生駒トンネル 誰が掘ったか知ってるか
請け負ったんは大林組か小林組か知らんけど

・・・国会議事堂の大理石
どっから持ってきて 誰が積み上げたか知ってるか!?

(朝鮮人老人)
お前はナニ知ってる! ひとつも知らんやろ!
なら出て行ってくれ!

日本人 食べ残したブタのエサ 盗み食いして ヤクザ・・・
見張りのヤクザにどつかれて・・・
足曲がっとるんど-!





(朝鮮人中年男B)
俺のな兄貴 生きとるんか死んどるんか分からんのよ

(朝鮮人老人)
帰れ-ツ!

お前には いてほし-ない
帰って・・・下さい

日本人高校生は葬式から追い出され、傷心のうちトボトボと帰ります。途中、鴨川?にかかる橋の欄干で持っていたフォークギターを泣きながらぶっ壊します。














上記の朝鮮人老人、老婆の発言(セリフ)のうち、

>紙きれ突きつけられてトラック放り込まれたんよ

>国 空っぽなるほど 連れて来られたよぉ-


この二つは明らかな嘘でしょ。
日本にとって朝鮮半島が空っぽになるほど朝鮮人を連れてくる意味・理由が皆無。朝鮮半島の統治、経済活動が成り立ちませんわな。300%非合理な話で、んなことあり得ません(苦笑

>生駒トンネル 誰が掘ったか知ってるか
>請け負ったんは大林組か小林組か知らんけど


の件については先日の別記事にも書いた通り

2005/08/15に書いた記事↓
井筒和幸監督「パッチギ」

で検証済みです(苦笑


>・・・国会議事堂の大理石
>どっから持ってきて 誰が積み上げたか知ってるか!?


国会議事堂の大理石、韓国 ってキーワードで検索するといくつか資料がヒットします。

デジタル理科室へようこそ!

には以下の資料が載っています。このサイトは富山県総合教育センター科学情報部が運営しているようです。富山県総合教育センターってのはwikipediaによれば「富山県が設置する教育に関する研究及び教育関係職員の研修等を行う機関である。」とあります。事業主体は富山県、管理運営は富山県教育委員会とあります。なので、そのサイトに掲載されている資料(文章)には一定以上の信頼性があると判断できるでしょう。

音沢から下立にかけての飛騨(宇奈月)変性岩類

上記資料から一部を以下に抜粋引用します。

------------------ 引用開始 ------------------
(前略)

国会議事堂宇奈月変成岩正面玄関全景エレベーターホール壁材のオニックスの建設にあたっては、国内産の大理石を使用することを基本方針とし、1910年から1912年にかけて地質学者であった脇水鉄五郎氏と小山一郎氏により石材の調査が行われ、192 0年以降には精査が行われた。最終的に外装用石材としては、山口県黒髪(蛙)島産と広島県倉橋島産尾立石(花崗岩)が採用された。中庭通路には新潟県産草水みかげも使用されている。内装用である大理石としては37種類が採用されたが、大理石といっても岩石的には狭義の大理石が33種類、蛇紋岩が2種類、さんご石灰岩が1種類、カンラン岩が1種類および日華石(火山礫凝灰岩)が1種類といった内訳からなる。「黄龍」と呼称される韓国産の大理石を除き他の全ての石材は国産である。(「新国会議事堂の石」より)

------------------ 引用終了 ------------------

出典の「新国会議事堂の石」という本あるいは文献がネット検索してもヒットしません。新日本出版社に「新版 議事堂の石」という本があります。この本のことじゃないんかいな? この出版社は日本共産党系みたいですね。

「新版 議事堂の石」(新日本出版社)について検索すると

新刊紹介 [新版]議事堂の石

がヒットしました。この「新刊紹介」では

>本書は、石材一般について概要が語られていてとてもわかりやすい入門書となっている。著者らが強調するとおり、議事堂は純国産石材によって造られていて、日本の石材博物館といって過言ではない、特に地質時代の考証に不可欠の化石を含むこと、現在ではほとんど採集が難しいことなどを思うと、極めて貴重な学術的国有財産ともいえる。

という文章が載っています。この本では「国会議事堂は純国産石材で造られた」と書いてあるようですね。この「新刊紹介」は1999年10月号と書かれた何かの文献に載った文章です。

ですが、富山県総合教育センターの資料では

>「黄龍」と呼称される韓国産の大理石を除き他の全ての石材は国産である。

との記載があります。純国産石材ではなく「黄龍」と呼称される韓国産大理石が国会議事堂に使われてるということで、「[新版]議事堂の石」の記述とは不整合ですね。。。

wikipediaの  国会議事堂  にこの不整合を解く鍵がありました。以下にwiki.の記載を一部引用します。

>このように建築材料や設備の素材のうち、郵便ポスト、ドアノブの鍵(マスターキー)、ステンドグラスを除き、すべて純国産品[注 8]を使用して造られた新議事堂の総工費は、完成当時の金額で2573万5977円にのぼり[注 9][12]、工事従事者は延べ254万人に達した。

>注8  当時日本領だった朝鮮および台湾、南樺太を含む。胡桃や軽量モルタル用アスベストスなど一部素材は満洲国から輸入されている。


そういうことか。 「純国産」の意味は上の(注8)の記載通り『当時日本領だった朝鮮および台湾、南樺太を含む。』と解釈すれば不整合ではないですね。

ということで、国会議事堂に「黄龍」と呼称される韓国産の大理石が使われていたのは事実でしょうね。

そこで、「黄龍」「大理石」でネット検索すると、上で長々と書いた事が一気に解決しますた(苦笑

"団塊の広場(カメラ、旅行、趣味、日常)"というブログの以下の記事

2007年5月18日 (金) 石の博物館・国会議事堂

に以下の文章が載っていました。当該部分を以下に引用させてもらいます。


------------------ 引用開始 ------------------
(前略)

亀さんの目に留まったのは、「新版 議事堂の石」という本です。パラパラと見ると、国会議事堂は国産の石の博物館であるとして、地質学の知識を駆使して、議事堂に使われている石材の解説を行なっているのです。亀さんの「雑学」的関心にピッタリで、つい、衝動的に買いました。買った後で、著者は?と見ると、工藤晃さん(元衆議院議員)で、出版元もある政党系の出版社でした。しかし、政治家の著作や政党系の出版社の本としては珍しく、ほとんど政治的な主張がない、科学的な解説本です(注1)。

この本によると、国会議事堂には、外装材として3種類の花崗岩が、内装材として33種類の大理石、2種類の蛇紋岩、各1種類の珊瑚石灰岩、橄欖岩、日華石が利用されており、1種類の大理石(韓国産の黄龍)(注2)を除いて、国産の石材を使用している。その意味から、著者は国会議事堂を「日本の石材の博物館」と称しています。

(中略)

(注2)著者は、「当時、日本の植民地を含んで「国産」とよんでいた」とする。

(後略)

------------------ 引用終了 ------------------

富山県総合教育センターの資料記載の「新国会議事堂の石」は「新版 議事堂の石」の間違いなんですな。引用文献名は正確に書いて欲しいわ。ダメダメじゃんか、富山県総合教育センターさんよ~~!(怒

ということなので、結論としては

国会議事堂には、外装材として3種類の花崗岩が、内装材として33種類の大理石、2種類の蛇紋岩、各1種類の珊瑚石灰岩、橄欖岩、日華石が利用されており、1種類の大理石(韓国産の黄龍)(注2)を除いて、国産の石材を使用している。

が正しいのでしょう。

33種類の大理石のうちの1種類の大理石(韓国産の黄龍)を除く32種類は朝鮮半島、台湾、南樺太等の旧日本領ではない純日本産、純国産の大理石ですな。

だから、朝鮮学校生の葬式で朝鮮人老婆から日本人高校生が

>・・・国会議事堂の大理石
>どっから持ってきて 誰が積み上げたかか知ってるか!?

と詰問、罵倒されなければいけない謂れは全くありません。

>誰が積み上げたかか知ってるか!?

の部分までは今日は手が回りませんが、日本が総力を上げて建設した国会議事堂の石積み、加工は熟練の石工が行ったと考えるのが合理的でしょうよ。そして、その熟練石工の多くが朝鮮人であったと考えることは不合理でしょう。日本は築城時の石垣の石積み・施工の高度な技術の歴史がある。熟練の石工は日本国内(朝鮮、台湾等の旧日本領を除く)で十分調達できたと考えて特段おかしな点はない、と私は思いますな。

まぁ、そこは資料、文献を調べてないので次回の宿題にしておきませう。

だから、

>国会議事堂の大理石
>どっから持ってきて

については(32/33)%ウソ、96.9%ウソでしょ。ということまでに止めておきませう(苦笑

ここまで長々書いてきましたが、この映画「パッチギ!」を全否定する気は現時点では私にありませんが、この映画を制作したシネカノン、朝鮮総連の目的には北朝鮮のプロパガンダを拡散させる意図があったことは明らかでしょう。

北朝鮮が拉致を公式に認め謝罪したのは2002年9月の第1回日朝首脳会談です。 参考: 北朝鮮による拉致問題とは

映画「パッチギ!」が朝鮮総連系のシネカノンによって制作された背景には、北朝鮮が拉致を認め、謝罪した国家犯罪の件があると見て間違いないと私は思います。エビデンス持ってませんが・・・。
日本国民の多くが北朝鮮を犯罪国家認定する雰囲気の醸成をなんとしてでも阻止したい思惑が透けて見えるように思います。拉致よりも深刻な国家犯罪、酷いこと、理不尽なことを日本人は過去朝鮮人民に山ほど行ってきたではないか! と主張する意図があったとみるべきでしょうね。

正直、この葬儀の場面の老人、老婆の発言には映画の流れの中での必然性が極めて乏しいです。非常に唐突なんですな。井筒監督に好意的な立ち位置で推察すると、井筒監督は映画全般で日本の植民地支配への贖罪雰囲気を醸し出すことには抵抗し続けたが、この葬儀の場面だけはシネカノン、朝鮮総連の厳命に抗えなかったのかもしれません。知らんけど(苦笑

朝鮮総連、北朝鮮の政治的意図、目的に無頓着なウブな若者、中年、老人に「朝鮮半島への罪悪感、贖罪の気持ち」を植え付けよう、増大させようという効果は一定以上の成果を上げたのではないかと私は思います。その根拠は、

2005/08/15に書いた記事↓
井筒和幸監督「パッチギ」

に入ったコメントの多くは私を罵倒するものだからです(苦笑





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Last updated  2023/09/04 11:24:05 AM
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