地を這う虫

2023/12/02
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カテゴリ: ジャズ
元フリージャズピアニスト(プロではなかった模様)でレコードコレクターの「のすたるジジイ」氏のブログは↓

風景の音楽

先日、久しぶりにこのブログをチェックしたら、

Live! / The Carla Bley Band

という記事がありますた。

Carla Bley女史は今年の10月に87歳で亡くなられています。私は過去にニ件の追悼記事を書いております。

追悼 Carla Bley // Charlie Haden / Liberation Music Orchestra(US輸入盤 Impulse! AS-9183)
追悼 Carla Bley(その2)、中電MG-3675で聴いたレコードあれこれ

「のすたるジジイ」氏の「Live! / The Carla Bley Band」への評価は★★★★★の満点です。私はこのアルバムを聴いたことがありませんが、Free Jazz系の音楽であることは確実です。Free Jazzは嫌いではありませんが、気力と体力が充実していない時に聴くと「苦痛」になる場合があることも事実です(苦笑

「のすたるジジイ」氏はCarla Bley女史を「カ-ラ姐さん」と呼んでいます。イスラム思想研究者の飯山陽氏が日本保守党事務総長の有本香氏を有本姐さんと呼ぶように、あるいは映画「極道の妻たち」で反社団体の子分クラスが組長の妻・岩下志麻さんを「姐さん」と呼ぶのとほぼ同じ意味、主旨で「カーラ姐さん」と呼んでおられるように推察します(ほとんど意味不明かな? 苦笑

先日の車での出張帰り、高速道を途中下車してハードオフ某店に寄りました。主な目的は門あさ美さんとか木之内みどりさんとかの掘り出し物中古レコードが入荷しとらへんかいな?ってことです。


ドイツ盤(オリジナル盤)は1480円(税込)、日本盤(TRIOレコード)は980円(税込)ですた。スマホで調べると日本盤はジャケットデザインを一部改変(改悪)してることが判明。どうせ買うならオリジナル盤でしょ、っていうことでドイツ盤を購入しました。このハードオフ某店では人気のあるMiles DavisやBill EvansやBlue Note・Riversideレーベルのアルバムは日本盤であってもアルバムジャケットの痛みがなく綺麗な場合、4000円とか5000円とか6000円とかの値札が付いています。私は中古レコード専門店に行ったことがないので相場が分かりませんが、常識的に考えて明らかに高すぎでせう。それに比べるとさして人気がないとはいえ、大御所のカーラ姐さんのオリジナル盤が1480円ちゅうのはそれほど高くはありません。ということで決断しますたよ。

レジで検盤したところ盤面にキズはなく変な油汚れもなかったので購入しました。










色々と書いておきたい、メモっておきたいネタはあるのですが、今日はチト取り込んでるの手短にしておきます。後日加筆・修正する予定です。

今日の夕方A面、B面を一回だけSPからの音出しで聴きますた。チリパチノイズは結構気になるので、気が向いたら中性洗剤洗浄してみましょう。

なんとも表現のしにくい、形容のしにくい独特の音楽、カーラ姐さんの面目躍如って感じの音楽です。Free Jazz系のCarla Bley BandのメンバーとFusion系の超有名バンドであるSTUFFがコラボしたアルバムです。

今言えることは以下の三点のみ。

・カーラ姐さんの有名な曲をこのアルバムで演奏してくれたのは非常に嬉しい。
・カーラ姐さんの歌まで聴けますた。まぁ歌というより語り、呟きに近いのですが・・・(A4のDining Aloneのみ)
・カーラ姐さんバンドではトロンボーンのRoswell Ruddの太い音色のトロンボ-ン演奏が光っています。存在感はピカイチです。

評価点を付けるほどには聴き込めておりませんが、現時点であえて付与するとすれば★★★★☆ですね。後日修正するかもしれません。

ところで、「Dinner Music」ちゅうのはどういう意味なんですかね?


音量をむやみに上げなければ、DinnerのBGMとして十分使える音楽だとは思いますけどネ。



【2023/12/03 20:30追記】

今日は家庭内の諸事で朝から忙しく、このレコードをじっくりA面/B面聴いたのは夕方ですた。

う~~~んんん。カーラ姐さんのこのアルバムを一度や二度聴いただけで評価するのは無理ゲーだと悟りますた。基本的にはなかなか素晴らしい音楽だと思ってるのですが、聴き込めばもっともっと、カーラ姐さんの曲の良さ、アレンジの良さ、カーラバンドのブラスやサックスの面々の上手さ、凄さ、エレギ、エレピ、ピアノ、ベース、ドラムスを担当している超有名バンド「STUFF」の演奏の良さ、etcがどんどん心に染みてくるような気もしますな。

例えば、YouTube に音源がないので貼り付けられないのですが、「B3 Funnybird Song」ではカーラバンドの Tuba奏者の Bob Stewart と「STUFF」のエレギ(electric guiter)奏者の Cornell Dupree がフィーチャー(feature)されます。チューバとエレギのソロの掛け合い、同時進行ってなかなかないっしょ。さすがカーラ姐さん!! で、結構出来がいいんですな、これが!。まさにDinnerを食しながら聴いても全く違和感なし。というか料理をより美味しく感じる触媒になるかもしれませんな。 さすがカーラ姐さん!!




>スマホで調べると日本盤はジャケットデザインを一部改変(改悪)してることが判明

と書いた件を補足しておきます。以下の画像は上がドイツ盤(オリジナル盤)で下が日本盤(TRIO盤)です。どちらもDiscogsの画像を拝借しています。日本盤は帯(OBI)が付いた画像なので見にくいですが、ドイツ盤にある茶色のシミっぽいものが日本盤ではありません。ドイツ盤ではアルバムの左下あたりと右中あたりのDinnerの r の下、Musicの i と c の上に茶色いシミのようなものがありますが、日本盤では全て消されています。

ドイツ盤(オリジナル盤)



日本盤(TRIOレコード盤)




ハードオフ某店でドイツ盤と日本盤を横に並べて見た際に、このシミの有無に気づきますた。ひょっとしてドイツ盤はコーヒーをこぼしてシミが付いたんじゃないのか、ハンバーガーのケチャップをジャケット面に落としてシミになったんじゃないのか? てな懸念を抱きますた。当然ですわな。。。

iPhoneで検索するとドイツ盤にはシミ風のものがちゃんとありますた。これはデザイナーの意志、意図で与えられたシミなんですな。私の勝手な推測では「Dinner Music」というアルバムタイトルからのイマジネーションでデザイナーは譜面に食事、飲み物によるシミを付けようと思ったのではないか?、と思います。

ですが、私がハードオフ某店で新品状態ではなかったのに後からシミ、汚れが付いたのではないか?と懸念したようなことが日本人レコード購入者に多数発生するのではないか?とTRIOレコードの制作ディレクター、プロデユーサーは心配したんでしょうな(多分)。50%以上の確率で私の推察は当たっていると思いまする(苦笑

ただまあ、オリジナル盤のジャケットデザイナーの意図、意志を無視したこういう改変、改悪はダメダメだと私は思いますよ。TRIOレコードはオリジナル盤の版権を持っているECMには多分了解を得たんでしょうが、カーラ姐さんにこの件は伝わってないような気がします。カーラ姐さんが知ったなら、TRIOレコードに激怒したかもしれません。姐さん、怖いですからね(コレコレ 実態は全く知りませんよ

もう一つのネタは 『このアルバムのドラマーはcreditでは「STUFF」の超有名ドラマ- Steve Gadd なんだが、日本人ドラマー「村上"ポンタ"秀一」が自伝で「このアルバムはSteve Gadd名義だが実はわしがタイコ叩いた」と書いたらしい件』 (苦笑

これに関するブログ記事は↓

Dinner Music / Carla Bley

ご興味のある方は上記記事をお読み下さい。

私はSteve Gaddは好きですが、村上"ポンタ"秀一(故人)のことはほとんど知りません。上記ブロガーさんも書いていますが、このアルバムの録音はあまり良くないし、メンバーも多いのでDrumsの音が鮮明には聴こえません。だから、私は誰がDrumsを叩いているかを判断することは全くできません。

正直、このアルバムの音楽におけるDrummerの重要性は高くありません。音楽の50~70%くらいはカーラ姐さんのアレンジ、曲で決定されています。後の20~40%くらいがソロイストの演奏の出来次第って感じ。Drumsの細かい演奏手法なんて、正直どうでもええわ(苦笑





Discogs記載のデータを適宜編集して以下に貼っておきます。











Carla Bley - Dinner Music

レーベル: WATT (2) - WATT/6, ECM Records - 2313 106
フォーマット: レコード, LP, Album, Stereo
国: Germany
リリース済み: 1977年

収録曲
A1 Sing Me Softly Of The Blues     7:35
A2 Dreams So Real          5:34
A3 Ad Infinitum            5:53
A4 Dining Alone            4:32
B1 Song Sung Long          6:02
B2 Ida Lupino             7:58
B3 Funnybird Song           3:02
B4 A New Hymn            7:26


会社名など
録音 - Grog Kill Studio
ミキシング - Grog Kill Studio
音源著作権 - WATT Works, Inc.
出版 - Alrac Music
ラッカー盤カッティング - Tonstudio Bauer
プレス - Schallplattenfabrik Pallas GmbH
製造元 - ECM Records

クレジット
Alto Saxophone, Tenor Saxophone, Flute - Carlos Ward
Artwork [Cover Art] - Jean Brousseau
Bass Guitar - Gordon Edwards
Composed By - Carla Bley
Drums - Steve Gadd
Engineer - Michael Mantler
Executive-Producer - Michael Mantler
Guitar - Cornell Dupree, Eric Gale
Guitar, Featuring - Cornell Dupree (曲: A1, B3), Eric Gale (曲: A2, A4, B2)
Lacquer Cut By - HR*
Lyrics By - Carla Bley (曲: A4), John Hunt (曲: A4)
Organ - Carla Bley
Photography By, Design [Album] - Paul McDonough
Piano [Introduction On A1] - Carla Bley (曲: A1, B2)
Piano, Electric Piano - Richard Tee
Producer - Carla Bley, George James (5)
Tenor Saxophone - Carla Bley (曲: B2)
Trombone - Roswell Rudd
Trumpet - Michael Mantler
Tuba - Bob Stewart
Vocals - Carla Bley (曲: A4)

ノート
Some copies come with a 12X12" WATT Works label inlay promoting other Carla Bley releases.
Some copies have a silver sticker with additional cat. no. ECM 3106.

Recorded July through September and mixed October 1976 at Grog Kill Studio, Willow, New York

Labels:
Published by Alrac Music, (BMI)
1977 WATT WORKS, INC.
Marketed by ECM Records GmbH
Made in W. Germany

Cover:
copyright ?1977 by WATT WORKS, INC.
Manufactured and marketed by ECM Records, Gleichmannstrase 10, Munchen 60
Printed in W.-Germany

Duration of track A2 on rear cover is denoted '5:34'. On label it's '5:54'. Actual playing time is '5:34' as listed here.




カーラ姐さんの最初の亭主、Paul Bleyのアルバム「Open、To Love」でも曲が取り上げられていた名曲です。 ※関連記事↓
最近二度洗いしたレコード Paul Bley / Open, To Love (ECM 国内盤(TRIO))

"Carla Bley - Ida Lupino"


Carla Bley女史、カーラ姐さんの歌が聴けますよ!
"Carla Bley - Dining Alone"


他のMusicianも取り上げてる名曲です
"sing me softry of the blues / carla bley"


まだレコードでこの曲をちゃんと聴けていません(オイオイ
"Carla Bley - Song Sung Long"





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Last updated  2023/12/03 11:34:26 PM
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