地を這う虫

2024/02/03
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カテゴリ: ジャズ
多分高校一年かニ年のときに買ったレコードです。Don Cherryはフリージャズ系のTrumpet、Cornet奏者です。Cornetっていう楽器は見かけはTumpetとほぼ同じでサイズがやや小さく、音色がやや柔らかめの楽器です。Don CherryのBlue Noteでの3枚のアルバムの内の最後発の盤です。ジャズ喫茶で聴いて気に入って買ったのか、ジャズ雑誌「スイングジャーナル」の評価が高かったから未聴で買ったのかは覚えていません。Piano LessのQuartetでDrumsは名手Edward Blackwellです。名盤と言われるEric Dolphyの"at the Five Spot"シリーズの三作のDrumsはEdward Blackwellです。この不滅の名盤・名演奏はEdward Blackwellの素晴らしいDrummingなしには決して成立しなかったと私は確信します。まさにone and onlyのDrummerです。

Don CherryのこのアルバムでもEdward Blackwellは素晴らしいです。Henry Grimesの重たいBassも好演だと思います。リーダーのDon Cherryの演奏もなかなか良いと思います。Free Jazz系の音楽ですが、極端に聴きづらい内容ではありません。作曲は全てDon Cherryで、曲のテーマは結構親しみやすいちょっとアフリカンチックなメロディーです。やや混沌としたFree Jazzのアドリブが続いた後、演奏の最終盤にこの親しみやすいテーマが戻ってくると、ちょっとホッとしますな😅😀





このレコードはレコード収納時に端っこにあったようで、背部分に近い方の幅5cmほどが帯状に汚れてますな。棚からはみ出した部分が日焼けしたみたいですね😢





問題はTenor Saxophone、Piccolo Fluteを吹くPharoah Sandersです。半世紀近く昔、ジャズ雑誌「スイングジャーナル」にレコード評を書いていたジャズ評論家の一人に粟村政昭氏がいました。本業は京大医学部卒の医者ですので、レコード会社への忖度は皆無、歯に衣着せぬ厳しい評価をビシバシ書かれておりました。氏への信頼感は絶大なものがありました。プロのジャズ評論家の中にはレコード会社への忖度というか媚びを売るというか銀座や赤坂で日頃接待を受けているためか、決してレコードの内容を酷評しない人もいました。例えば、○浪○三氏とか・・😖😦
粟村政昭氏に関してはネット上の何人さんかが文章を書かれています。まだ全文読んでませんが、例えば↓のようなものがあります。

粟村政昭


その粟村氏はPharoah Sandersをいつも酷評していたように記憶します。Pharoah Sandersの演奏、アドリブはアホダラ教のお経、呪文のような意味のない音の羅列である! って切ってすててましたな😓😓
氏はEric DolphyやJohn ColtraneやOrnette ColemanらのFree系の演奏は高く評価されていたと思います。たしか、ColtraneのImpulse時代の後半のアルバムにはPharoah Sandersが参加しているものがいくつかあった筈ですが、氏はColtraneのFree系の演奏はそれなりに評価されていたが、Pharoah Sandersのアホダラ教アドリブが聴くに耐えないって書かれていたような気がします。まぁ、私の記憶違いがあるかもしれませんけど・・・。

で、、、、

このアルバムでのPharoah Sanders。アホダラ教のお経、呪文とまでは思いませんが(苦笑)、なんかダラダラと垂れ流される音の羅列って感じは私も思いますな。B面のニ曲目"Unite1"は18分弱と長い演奏なのでPharoah Sandersのアドリブが聴きづらい、というか緊張感を保ったまま聴き続けるのが難しいです。A面の三曲ではPharoah Sandersの演奏にそれほど不満はありません。A面の三曲のQuartetの演奏の出来はなかなか良いと思います。



audio-technicaのVM750SHで聴きました



A面のレーベル



A面の刻印 BNST.84311.A.



A面の刻印 VAN GELDER ※2mm×2mmくらいの小さい刻印なので見にくいです。




Discogs記載の情報を適宜編集したものを以下に貼っておきます。




"Don Cherry - Where Is Brooklyn? "

レーベル: Blue Note - BST 84311
フォーマット: レコード, LP, Album
国: US
リリース済み: 1969

収録曲
A1 Awake Nu        6:55
A2 Taste Maker       6:45
A3 The Thing        5:50
B1 There Is The Bomb   4:50
B2 Unite1          17:45


会社名など

レコード会社 - Liberty Records, Inc.
ラッカー盤カッティング - Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey


クレジット
Bass - Henry Grimes
Cornet, Written-By - Don Cherry
Design [Cover] - Matt Delfino

Painting [Cover Painting] - Moqui*
Piccolo Flute - Pharoah Sanders
Producer - Alfred Lion
Recorded By [Recording By] - Rudy Van Gelder
Sleeve Notes - Ornette Coleman
Tenor Saxophone - Pharoah Sanders

ノート
Recorded on November 11, 1966.

"A division of Liberty Records, Inc." on center label

バーコードとその他の識別子
Matrix / Runout (Side 1 Runout): BNST.84311.A. VAN GELDER
Matrix / Runout (Side 2 Runout): BNST 84311.B. VAN GELDER




A面の三曲のYouTube音源を以下に貼っておきせう。

"Awake Nu (2005 Remastered)"


"Taste Maker (2005 Remastered)"


"The Thing (2005 Remastered)"





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Last updated  2024/02/03 06:23:51 PM
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