地を這う虫

2024/02/04
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カテゴリ: 映画
映画の詳細はwikipediaの  風の歌を聴け  を参照下さい。

上記wiki.から一部抜粋して以下にコピペしておきます。



「風の歌を聴け」

配給   ATG
公開   1981年12月19日
上映時間 100分

キャスト
僕 - 小林薫
女 - 真行寺君枝

ジェイ - 坂田明
鼠の女 - 蕭淑美
三番目の女の子 - 室井滋
旅行センター係員 - 広瀬昌助[13]
当り屋・学生風の男 - 狩場勉
当り屋・柄の悪い男 - 古尾谷雅人、西塚肇
精神科の先生 - 黒木和雄
ディスクジョッキー - 阿藤海

スタッフ
監督・脚本 - 大森一樹
原作 - 村上春樹『風の歌を聴け』
音楽 - 千野秀一


私は村上春樹の小説は「ノルウェイの森」(1987年出版)まではだいたい読んでると思います。エッセイ、コラム関係をまとめた本も結構たくさん読んでます。何をトチ狂ったのか村上春樹訳のレイモンド カーヴァー(Raymond Carver)の小説も一冊読んだような気がします。多分「ぼくが電話をかけている場所」だったと思います。

まぁ、若気の至りでファッションとして村上春樹を読んでいたんでしょうな。村上春樹は元ジャズ喫茶店主(東京国分寺のピーターキャット、1981年まで)なので、ジャズに関するエッセイも多く書いていました。作家なんだから文章はうまいので、エッセイは結構楽しめたような気がします。「ノルウェイの森」の内容は全く記憶にありませんが、別段面白い小説でもなんでもなく観念的な内容だった気がします。

そんな小説を読んで時間を浪費するよりは池波正太郎先生の時代小説を読んだり、浅田次郎の面白い小説を読んだほうが人生は豊かになるとようやく気づいて以降、村上春樹の本を一切買っていません。
ノーベル文学賞候補云々てなニュースが流れ出した15~20年前以降、彼はノーベル文学賞受賞者の大江健三郎の受賞獲得作戦にならい、欧米人に媚びへつらう日本ディスり発言を繰り返すようになり、その政治的主張の底の浅さに呆れたこともあり、今では大嫌いな作家です。

「風の歌を聴け」は村上のデビュー作で群像新人文学賞受賞作です。この本は単行本で持っていたし、次作で芥川賞受賞作の「1973年のピンボール」も単行本で買いました。今は、「ノルウェイの森」(上・下)のニ冊を除き全て廃棄処分済みです(苦笑



今回、この記事を書いたのは映画の内容について論じるためではなく、この映画に出てくる1981年夏の阪神間の風景、建物の映像や出演者の当時の若い姿をここにメモっておくためです(※)。だから、100分の映画を通しで再見してはいません。記録しておきたい部分を早送りでサーチしただけです(オイオイ

 ※ 上記wiki.によれば『兵庫県神戸市と芦屋市でオールロケ[2]。1981年8月22日クランクイン、9月10日クランクアップという強行撮影[2]。』とあります。


「風の歌を聴け」の小説・映画に登場する建物、店、場所、音楽等について詳細な文章を書かれているのは↓です。

東京紅團 「風の歌を聴け」を歩く

ここに書いてあることが全て正しいかどうかを私は未確認なので、著者の勘違いなどが一部あるかもしれません。

映画の予告編は↓です。

"Hear the Wind Sing 「風の歌を聴け」 (1981) Trailer 予告編"


それではDVDのスクリーンショットを以下にいろいろ貼っていきませう。


僕 - 小林薫



女 - 真行寺君枝


















ジェイ - 坂田明
坂田明はFree Jazz系のalto sax奏者です。山下洋輔Trioでの演奏が有名です。私も同Trioのレコードを一枚持っています。



三番目の女の子 - 室井滋 と僕



当り屋・柄の悪い男 - 古尾谷雅人
古尾谷雅人は残念ながら2003年に自死してしまいました。夫人は日活ロマンポルノ女優の中でトップクラスの美人さん・鹿沼えりです。



阪急電車の西宮北口駅近くにあった西宮球場
阪急ブレーブスの試合観戦のため数回は訪れています。観客は驚くほどの少なさでした。観客が少ないので、ヤジ将軍のおっさんの選手へのダミ声のヤジが響きわたっていました。






円筒形レスラン クリスボン
国道2号沿い(北側)、夙川の少し東に昭和50年代まで建っていました。映画撮影時には既にレストランとしては営業してなかったぽいですね。私はこのレストランで食事やお茶したことはありません。












ヤマハ楽器神戸店
神戸元町商店街のかなり西よりの場所にかってありました。今は移転してるようです。輸入盤レコードを置いてないので、私はたまに顔出す程度でした。






神戸元町商店街の東側入口(大丸神戸店南側から見る)
ヤマハ楽器神戸店に勤めている「女」(真行寺君枝)を「僕」が車で送っていった場面。この場面の時点では「女」はヤマハ楽器神戸店で働いていることを「僕」に話してないので、えらく離れたこの場所で車を降りたんですな。車(赤いFiat500L)の左側の歩道にいる水色ワンピースの女性が真行寺君枝です。



芦屋川沿いのテニスコート
今も同じ場所にあります。車でたまに横を通ります。美女のスコート姿をガン見したいのですが、道路幅に余裕がないので駐車してテニスコートを眺めていると交通の支障になってしまいます。まぁ、美女がコートにいること自体ほとんどないような気もします。






神戸南京町の有名広東料理店「民生」
今にも倒れそうなボロボロ、バラックのような建物の有名人気店「民生」です。当時はミンチのレタス包みが名物料理でした。今はきれいな建物になっているようです。建て替え前には数回以上食事した記憶があります。いつもしばらく待たないと入れない人気店でした。






移情閣(六角堂)
現在は移設されてアジュール舞子の明石海峡大橋の少し東側に建っていますが、映画撮影時は移設前で、国道2号沿いの海側に建っていました。現在の位置よりも東側に200mほど離れた位置だったようです。「移情閣」が正式名ですが、いつも「六角堂」という通称で呼んでましたね。
現在の位置、歴史等については孫文記念館(移情閣)の  公式サイト  をご覧下さい。






ジェイズバーの床に散乱するピーナッツの殻 と 女(真行寺君枝)
映画のDVDのamazonカスタマレビューで以下のように書いてる人がいます。

> (前略)
>さらに原作の比喩をそのままに受け取ったのか、ジェイズ・バーにピーナツの殻をまき散らしたのには観客失笑。そのため真行寺君枝が床に倒れると、髪の毛にピーナツの殻が絡まって、汚いったらありゃしない。
>(後略)


別のレビュアーさんがこのレビュアーの明らかな間違いを以下のように指摘しています。

>(前略)
>一つ星を付けたレビューの中にJs Barの床に撒き散らかされたピーナッツの殻を原作者の比喩表現かのように誤解しておられる方がいましたが、当時、三宮にあったマーティン・キーナート氏経営(今はオーナーが変わってようです)のBar ATTIC では床にピーナッツの殻を捨てるのが店の流儀でした。比喩表現でもなんでもなく、US流儀の酒場では普通のことかもしれませんね。
>誤解なきようにね!>一つ星のレビュアーさん


私もBAR ATTICで何度か飲んだことがありますが、上記レビュアーさんが正しいですね。床にはピーナッツの殻が散乱していました。まぁ、私が行った際の床のピーナッツ殻は映画の場面ほど多くはなかったような気はしますけど。










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Last updated  2024/02/04 08:31:19 PM
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