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こえめだって地獄行きは恐い。私です
←へん~笑
本当に恐いんだもん。針の山。血の池。
あれ? 他に何があったっけ? まいいか。 (だれか教えてやってください。
地獄といっても、色々な考え方があるんですよね。
ここは死んだ人たちが列を成す、天への入り口。
どこまでも果てしなく続きそうな九十九折の長い列のなかに、その男はいました。
もう何時間こうして居るだろう。ここには時間の観念がないのか、
もう何日も経っているようにも、まだ来たばかりのようにも感じられるのでした。
こんなに沢山の人たちがいるのに、話し声一つ聞こえてきません。
それも其のはず。今までしてきたことが洗いざらい調べ上げられて、
天国行きか地獄行きか決まるんですから、みんな神妙な顔つきです。
列は少しずつ進み、 やっと壇の上の様子が見えるところまで来ました。
一人の女が裁判官の前に進み出ました。
女は間もなく、右側にある道をニコニコしながら歩いて行きました。
(なるほど。あっちが天国なんだな)
その後、何十人もの人がに左右に振り分けられていきました。
列が進むにつれて、男の顔が段々深刻になっていきます。
とうとう男の番になりました。
裁判官の前に進み出ると、白い服の男が紙切れを裁判官に差し出しました。
(ああ。さぞや、たくさんのことが書かれているに違いねえ)
男は今始めて自分の犯した罪の重さに思いをはせたような気持ちになっていました。
実はこの男、強盗、恐喝、さらには何人もの人の命を殺めた極悪人だったのです。
驚いたことに、ちらりと見えたその紙には、文字らしきものは何も書かれていませんでした。
(神様ってのは、見えないものを見るもんだな。
いや待てよ、もしかしたら俺の罪は許されたのかも知れないぞ。
そもそも俺はボスにいわれてやっただけだし、
長年刑務所の不味い飯を食って我慢してきたんだからな)
どんなときでも、いやこんなときだからこそ、人はわずかな可能性を見出すものです。
男は裁判官の顔を、その口元をじっと見つめました。
「左へお行きなさい」
まろやかな響きの声が聞こえました。
男はがっくり肩を落としたまま、白い服の人に支えられながら歩き出しました。
大きな門の前まできて白い服の男はいいました。
「何も心配はいりません。ここはとってもいいところですから」
門がすうっと開き、男はその中の様子に驚きました。
明るい光があふれだし、木には小鳥たちがさえずり、
どこからともなくいい香りがしてきます。
(……俺は天国に来たんだ。罪は許されたんだ!)
あれー? なんだかお話し形式になっちゃったよ。
もう一回続きますぅ。もう寝るし。
以上、ネムネムのこえめでした。
← ブログをお持ちの方。足跡残してね。
後でこえめが遊びに行くんだからっ。
^・ω・^おもいだすー December 5, 2011
^・ω・^おもいだせー October 8, 2011
^・ω・^おばかなのうみそ September 18, 2011