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いや、もう吹っ飛んだようです。
でも、どうやら風邪菌が、脳内に毒を置いていったようで(笑)
働きたくないって頭が言ってます。
そんな脳みそを動かすと、どんなお話になるんでしょう。
結果はこのあとすぐ! (テレビ風)
男は痛さをこらえながら思いました。
(ああ、そうか。やっぱりこれは、何かの手違いだったんだ)
そころが大男は、ひとにらみした後、フンと鼻を鳴らして行ってしまいました。
(何だアイツ? 俺を地獄に連れて行くんじゃなかったのか。マアなんにせよ助かった)
男は立ち上がると、蹴られた脇を押さえながらその場所を離れました。
広場を出て石畳の小道を歩いていくうちに、痛みはすっかり消え、
お腹がぐうとなりました。
何か食べたいなあと思うと、香ばしいいい匂いが鼻をくすぐりました。
匂いのするほうへ行ってみると、
大きな長いテーブルがあり、その上にはおいしそうな料理が、所狭しと並べられ、
大勢の人たちが既に席についていて、食事の時間が来るのを待っているのでした。
男は空いている席を見つけると、狭い隙間に身体をねじ込むようにして座りました。
両隣のいかつい面構えの二人が、グイッと押し返してきましたが、
目の前の素晴らしいご馳走に目を奪われて、気にはなりませんでした。
その時、上のほうから声が聞こえてきました。
「皆さん。揃いましたね。ではどうぞ、お食事を存分にお楽しみください」
その声を合図に、みんなが一斉に動きます。
男もきちんと揃えられたスプーンを1本手に取ると、何ということでしょう。
いきなり柄が伸びて、テーブルの向こう側の人のお皿にまで届くほどの長さになりました。
これでは自分のお皿のスープがすくえません。
柄の下のほうに持ち替えてすくおうとすると、今度は隣の男の顔に当たりました。
「ナニしやがる!」
慌てて後ろに放り投げて、フォークに持ち替えた途端、また伸びて、
正面の人のお皿を突きました。「俺の肉をとったなっ!」
男はいきなり何かで頭を殴られました。相手が靴を投げつけたのです。
カッとなった男は、テーブルを乗り越えて相手に飛び掛っていきました。
一事が万事こんな調子で、あっちでもこっちでも、けんかが始まり、
結局誰一人、一口も食べられないうちに、食事の時間が終わってしまいました。
さて、もう一方の門の中。こちらも、男がいるのとまったく同じ環境です。
小鳥の声がして、優しい風が心地よくて、いい香りがただよいます。
そしてここでも食事の時間らしく、白い服の人たちの前にはご馳走が並び、
長いテーブル、長いフォーク、スプーン。
でも、みんな和やかで楽しそうです。
「さあ、あなたからお先にどうぞ」
「そうですか、では遠慮なく、いただきます。ああ、おいしい。
さあ、今度はあなたの番です。どれにしましょうか」
「では、そこの七面鳥をお願いします。 ありがとう、うん、これはおいしい」
彼らは、お互いの食べ物をお互いの口に運び合っているのでした。
ね。地獄も、天国も、環境はまったく同じなんです。
そこにいる人間の心が、その場所を地獄にしたり、天国に変えたりするのね。
自分さえよければ、って考えていると、特に悪い事をしていなくても、
あの男と同じ場所に入れられちゃうな……。
昨日の冒頭の言葉。 要は心の持ちようなんです
これがここでやっと生きました。あは。
以上、こえめでした。
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後でこえめが遊びに行くんだからっ。
^・ω・^おもいだすー December 5, 2011
^・ω・^おもいだせー October 8, 2011
^・ω・^おばかなのうみそ September 18, 2011