こけだまのつぶやき がんになって今思うこと

こけだまのつぶやき がんになって今思うこと

緊急入院


車は病院の駐車場に置きっぱ。
それに、携帯の充電器もどこやら忘れてきたようです。
会社に連絡もしなくては…。
公衆電話の場所はエレベータ―のあるところで、
結構遠い。

いかに効率よく一回で用事を済ませるか。

つまり、トイレに行く⇒電話をかける⇒ついでにTVカードを買って…

とにかくダンナにはメールで着替えや薬一式運んでもらうように
HELPを送っておき、

点滴台につかまるようにゆっくりゆっくり歩いて、会社への連絡を済ませました。

これだけでどっと疲れる。
一度トイレに立つとその後1時間は何もできない。

看護師さんはポータブルトイレを…と言われましたが、絶対イヤだもん。
もしトイレで気分が悪くなったり、大出血したらすぐにナースコールを
する、その時はいくら嫌でもポータブルトイレにすること、という約束で
トイレまでの歩行許可をもらいました。

トイレの他はひたすら横になるのみ。
入院にはたくさんの書類が付いて回ります。

・入院申込書
・療養計画書
・検査の同意書
・ベッドからの転落危険度測定

などなど
一つ一つにサインするのも大変です。

夕方になって、最初に診てくれた婦人科の師匠が病室に来てくれました。

D:やっぱり入院になっちゃったか。
  腫瘍マーカーも上がってるし、とにかく検査してもらって、
  もし婦人科の腫瘍が関係しているなら
  その時はこっちでちゃんとするから。

P:これ~。(点滴)絶対漏れると思うよぉ~!

D:点滴はね、漏れるもんだから(笑)

P:そうなんだ…。

(普通にしててもみんな漏れるものなんだ…。)

そう言ってくれました。
婦人科がこの先生に変わってから、経過観察が続いていて、
私が病人らしく(?)なったのはこの時が初めてだったので
なんだか不思議な気がしました。
(結構しょうもない言いあいとかしてたりして)

内科の主治医も外来の後回診に来てくれて、週明けに大腸の内視鏡検査を
すること、今はとにかく止血するために絶飲食することなど
もう一度念押ししてから
更に「婦人科の先生とも相談しながら治療するからね。」
と言ってくれました。
二人のお医者さんについてもらっていると
思うとちょっと心強く思えた一瞬でした。

飲めない食べれないのはとても辛いものだけど、この時はさほど苦になりませんでした。
それ程身体の方がしんどかったのだと思う。

だけど、夜になっても全く眠れず。
絶飲食と共に薬まで全部中止になってしまったので
毎日欠かさず飲んでいるジェイゾロフトやマイスリーを飲むことができません。
横になっていても動悸が激しくてとても眠れない。
起き上がるともっと動悸が激しくなるし、携帯でメールを打つのも辛い。

この日は結局一日中トイレに行くたびに下血があり、それを見るたび
あーあ、とやっぱりため息が出るのでした。


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