ほしはひかるのかな????

ほしはひかるのかな????

その4


「へーえ。まだ俺の名は忘れられてなかったか。」 
「兄貴、こいつは一体・・・」ゴロツキどもがいぶかしんだ。まさか、このゴキブリの兄さんが、ゴキブリ渡世じゃあ鉄砲玉も黙る、紅龍の丈だとは知らなんだ。「おめえは堅気になったんじゃねえのか。」とゴロツキの兄貴分。
「そうだなあ。こっちの龍が堅気になれと言う。こっちの龍は戻れねえと言う。あんたがたが、ここは丸く治めてくれるって言うんなら、俺も堅気のままでいれるんだがなあ。」
「ケッ。紅龍の丈がたった一人でチャバネ組を潰した話なんざ、ウソに決まってらあ。ここで会ったが百年目、この界隈を仕切ってる、白虎の轟がそれを証明してやらあ!」
「・・・お前、惚れ合った相手はいねえのか。」
「いるかそんなもん。」
「なら、手加減しねえぜ。」「しゃらくせえ!!!」

その5につづく。



© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: