こまた☆たまこのジュネーヴ通信

４ヶ月（２００５/６/１３～７/１０）

１２週目（我が愛しの二頭身べべよ！）

二度目の検診に行く。前回の検診から約一ヶ月、無事に育ってくれますようにと願いながら、ほとんど引きこもりのような生活を送っていた為、この日がどれほど待ち遠しかったことかっ！この一ヶ月、時間が過ぎるのが本当に遅かったぁ～（溜息）。

今回の検診では、始めてエコーで胎児を確認出来ました。（スイスでは妊婦検診中エコーは二回のみ）また、担当は前回の医師では無くてエコー技師によるものでした。（スイスではそれぞれ専門が細かい担当に分かれているらしい）

画面に二頭身のべべが映し出された時には、正直ホッとしました。しかも良く動くことっ・笑！手を動かしたり上下に移動したり・・・。よぉーく目をこらしてみたら、心臓のところがバクバクと動いていていて、感動。あぁ～良かった、生きてる。

その後、血液検査と体重測定。体重は、１ｋｇほど減っていました。帰宅後、たまおさん、何枚か撮った写真を両親にメールで送っていました。（へぇ～、そういうことする人だったんだぁ～～～笑）

今週に入ってから、つわりが楽になったようだ。疲れやすいことと眠気は継続しているけど、「吐く」ことは無くなった。体温も若干下がってきたのか、夜中に何度も目が覚めるようなことも無くなった。安定期（５ヵ月）まではあと一ヶ月。長いなぁ～・・・。

記）　２００５年６月１９日

１３週目（つわりよ、サラバ）

今週に入ってから用事も重なり、外出する機会が何度かあった。つわりもどうにか収まってきたので、そろそろ体を動かす必要もあろうかと思い、外出するものの・・・・・・、たった２，３時間程度の外出なのに、帰宅後言葉もなくソファーでグッタリしてしまう。非常に疲れやすい。この時期は、着々と胎盤が作られているので、特に疲れやすい時期なのだろうか？

多少気分の良い時間も増えたので、ずっとほったらかしにしていた家事を片付けようとするも、一つのことをするとすぐに疲れてしまい、その後３０分以上横になっている。まるで病み上がりのようだ。ここ一ヶ月ほど、ほとんど引きこもりのような生活をしていたため、体力が落ちているのも原因だろうけど。

つわりは、本当に個人差があると言うけど、わたしの場合は、１）ひたすら喉が渇いたので、麦茶をがぶ飲みした、２）味覚は特に変わらなかった、３）一時期、ケチャップの酸味にハマった、４）おむすびが食べ易かった、５）さっき寝たのに、また寝れた（笑）、６）１日平均３回の嘔吐、７）半端じゃないダルさ、などかなぁ～。こう書いてみると、わたし結構立派なつわりを経験してますね。（苦笑）

最近、ハマっているのは、日本の友達が送ってくれた「黒五きな粉」を牛乳に混ぜて飲んでいる。妊娠すると便秘になる人が多いらしいけど、起きぬけにコレ一杯はなかなか効きますヨ。きな粉の匂いになんとなく気持ちも落ち着くし・・・。

補足）　わたしは妊娠３カ月前から妊娠初期と言われるこの時期まで、ずっーと葉酸のタブレットを摂取していました。わたしの主治医曰く、葉酸は妊娠初期に特に必要なもので、中期以降の摂取は特に必要はないそうです。

記）　２００５年６月２６日

１４週（ようやく主治医と対面）

日本の友達から妊娠関連雑誌＆ベビー用品のチラシが届いた。さすが、経験者。気が利いている・・・笑。３週間後に一ヶ月ちょっとの日本一時帰国を予定しているわたし。今のところなぁ～んもそれ関連の物を購入していないので、色々と参考にさせて貰おう。まず緊急に購入が必要なのは、妊婦用ブラ。（笑）

約２ヶ月前に予約を取った開業医との始めての診察に出向く。普通のマンションの一室といった感じのクリニックは完全なプライベート空間で、他の患者を一人も見掛けなかった。受付で個人情報登録後、小さな待合室で待っていると、アジア系の女医が現れた。

普通のオフィスといった感じの部屋に通され、問診。ジュネーヴ州立大学病院でのこれまでの経過カルテ（のようなもの）を持参していたので、それを渡し今後の予定などについて質問に答えて行く。この経験豊富そうな女医先生、流暢な英語で説明してくれるのでとても助かる。説明も簡潔で無駄が無いので好印象だ。たまおさんも第一印象が良かったらしく、主治医選択に異存はなさそうだ。

その部屋の奥が診察室になっていて、看護士らしき人が一人も見当たらない。診察台があるので、かろうじて産婦人科だと気付くが、ちょっと見た感じは歯医者か美容院みたいな印象だ。（どちらもそれ専用の椅子があるので・笑）

今のところの予定だと、最終的にはジュネーヴ州立大学病院で出産することになるが、この女医は私立病院でしか分娩を担当していない。ここからは、ちょっと複雑な説明になるが、スイスの場合、入っている保険会社によって行く病院が異なる。わたしが現在入っている保険は、ごくごく基本的な健康保険なので、私立病院での分娩を希望する場合には、さらに高額オプション付き（笑）の保険に入らなければならない。入っている保険の種類によって、患者を選別する、これがスイスの実態だ。

記）　２００５年７月３日

１５週（スイスの保険制度について考える）

はぁ～、気が付いたら今週で４カ月も終わり。お腹も若干膨らんできて、（それ以上に爆乳だ・笑）じょじょに妊婦体型になって来た。数日前に行われたたまおさんの誕生日BBQの時に、わたしの妊娠を周囲の人達に報告することが出来た。これで、気分も随分楽になった。

それ以外の体の変化としては、妊娠したての頃は新陳代謝が良くなったためか？とても肌のコンディションが良くなったように感じた。それに反して、最近になって髪の毛のコンディションが悪くなったように思う。何というか、コシが無くなってナヨナヨした感じ。これもホルモンの影響なのだろうか？

ここで、ちょっとスイスの健康保険制度についてのお話を少し。スイスの健康保険制度は、日本のそれとは異なり国民医療保険制度はありません。各々が民間保険会社の提供する医療保険の「ベース保険」に加入しなければなりません。しかも、これが結構高いっ！

日本の会社員時代にわたしが毎月支払っていた健康保険料は、確か５,０００円～６,０００円程度だったと記憶していますが、（子供二人の妻帯者会社員の場合でも２０,０００円以内くらい？）現在のわたしが支払っている保険料は、月々３０,０００円くらいです。スイスでは、夫婦二人で毎月の健康保険料の支払い額が１０万円と聞いてもさほど驚くことではありません。

そして、スイスで必要な出産費用。ベース保険加入者の場合、検診費用、居住のある州の公立病院での分娩と入院費用、および出産準備講習＆授乳講習の費用が全てカバーされます。つまり、出産に関しての持ち出し金はゼロ。基本的な妊娠スケジュールを辿った場合は、スイスでのお産はタダです。♪ブラボォ～♪スイスのシステムで始めて拍手した出来事だったかもしれません。（笑）

補足）　上記の文章を書いた直後に病院からの請求書が届き、わたくし、大きな勘違いをしておりました。この国に、そのような一般庶民を喜ばすようなシステムがあろぉーはずがございませんでした。（笑）たまおさんから上記のような説明を受けていたので、それをすっかり鵜呑みにしていたわたしがわるぅーございました。

スイスの健康保険システム、正解はこうです。スイスで健康保険に加入する場合、自己負担額の上限を設定し、月々の保険料支払い額を決定します。つまり、良く病院に行く人は、月々の保険料支払い額を多くとり自己負担額を少なくし、その反対に、健康に自信のある人は、月々の保険料支払い額の負担を軽くし、自己負担額を高めます。

たまおさんがわたしの健康保険を契約したとき、わたしはまだ妊娠していなかったので、たまおさんは、この健康に自信のある人バージョンの保険を契約していたのですっ！！！従って、病院への支払い額が一定の限度に到達するまで自己負担する必要があります。（つつしんで訂正させて頂きます）

ここをどことお思い？金持ちの論理が優先する国スイスざますわよっ！（悲泣）

記）　２００５年７月１０日

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