コギばか日記

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どんなエサをあげれば?




飼い主にとっては嬉しいことに市販されているフェレットフードも最近ではバラエティーに富むようになりました。
ですが、すべてのフェレフードに一律にあてはまる完璧なエサはありません。生まれてから死ぬまでのさまざまなステージにおいて変化する栄養のニーズ、体調、体質、好み、気候などに従ってエサを調節する必要があります。
フェレットの体をよく理解して、TPOにあわせてより充実した食生活を心がけましょう。


☆主食はペレット

 フェレットには アルギニン と タウリン という二種類のアミノ酸が必要!!


フェレットの主食は動物性タンパク質、高脂肪、低繊維などの基本的な条件を満たしているフードが必要です。フェレットフードの具体的な栄養組成は、粗タンパク質32%以上(妊娠中、授乳中は40%以上)、粗脂肪22%以上、粗繊維4%以下、灰分7%以下くらいをガイドラインとしてください。但し、タンパク質は「動物性」が主原料でなければなりません。



☆動物性タンパク質


フェレッとはれっきとした肉食動物です。つまり、フェレットのエサには「動物性」高タンパク質が不可欠です。 さらに短い消化器官は短時間で消化、吸収できる良質の動物性高タンパク質を必要とします。
フェレットにはアルギニンとタウリンという2種類のアミノ酸(タンパク質の構成要素)が必要といわれ、これは植物性の食物から十分に摂取できません。動物性タンパク質が不足すると、体重減少、神経性の病気、皮膚や被毛の異常、免疫力の低下が起こります。例えば「粗タンパク質40%」と表示されていても、これは動物性、植物性の合計です。大豆や穀物などの植物性タンパク質が主原料では、肉食のフェレットは必要な栄養を摂取できません。アメリカの輸入フードは原料を、量の多い順から表示することが義務つけられているので、リストの最初に動物性タンパク質が上がっているものを選んでください。



● フェレットのエサに植物性タンパク質を過剰に与えてはいけない!


フェレットは野菜や穀物に含まれる食物繊維を消化できません。 食物繊維の基礎物質であるセルロースを分解するバクテリアや酵素が欠如しています。したがって、フェレフードのエサに植物性タンパク質や繊維を大量に与えるべきではありません。過剰摂取は、お腹にガスがたまったり、体重減少、イライラ、免疫力の低下が懸念されます。




☆ 動物性タンパク質の補助食


基本的にフェレットの食生活は適切なフェレフードだけで十分とされていますが、フェレフードは動物性タンパク質だけで作られているわけではないので、動物性タンパク質の多い補助食を与えるべきです。
動物性の高タンパク質、高脂肪、の食べ物に厳選してください。
代表的なものは、卵や鶏肉が挙げられます。 鶏肉はゆでたものを与えると噛むことで歯も綺麗になります。 モチロン食塩などは一切加えません。
ワシントン州大学獣医学科発行の資料には、レバー、卵黄、乳糖を含まない牛乳などを補助食として提案しています。
牛乳に含まれる乳糖は下痢の原因になり、脱水症状を起こすと体の小さなフェレットは危険です。主食に加えて補助食からも高タンパク、高脂肪を摂取しすぎると肝臓に負担がかかるため与えすぎには注意しましょう。



☆フェレットのエネルギー源は脂肪


脂肪の必要量は脂肪酸の組成によりますが、必須はリノール酸、リノレン酸、アラキドン酸などの不飽和脂肪酸です。脂肪を摂取することで脂溶性ビタミンも摂取できます。  ところが、タンパク質や炭水化物に比べると、脂肪は2,25倍もエネルギー源として消化されやすいため、エサに脂肪が多すぎるとフェレットは少量で満ち足りてしまいます。 多価不飽和脂肪酸の過剰とビタミンE不足は、脂肪酸組織炎の原因になります。
逆に安価のフードの中には脂肪分が8~10%と低いものもあります。市販のフェレフードは炭水化物を22~24%含むものが多いようですが、炭水化物はエネルギー源として有効利用されません。良いエサはタンパク質や脂肪などを適切な割合で含んでいます。






☆「おやつ」について


フェレッとは好きなものに夢中になるとコントロールできず、主食を食べずにおやつを待っていることもあるので、主食をどの程度食べているか確認しておきます。 体に良いと思われる補助食やおやつでも、あれもこれもと与えすぎるとかえって寿命を縮めてしまいます。トレーニングのごほうび程度なら問題ありませんが、毎日与える場合はその危険性を認識してください。



原則として主食から適切な栄養を補給している場合「おやつ」は不要です。ですがトレーニングに役立てたり、同じフードでは飽きるだろうという親心から色々与えてしまうものです。おやつをあげるならせめてフェレットの体に悪くないものを、少しだけあげましょう。
例えば、猫やフェレット用のレバー風味の半生タイプのスナック(歯には良くありません)、レーズン(繊維や等分が多いので1日2,3粒)バナナ(1日1スライス)、リノール酸を含む毛並み用補助剤(1日2,3滴)などです。 市販の栄養補助剤をおやつとして頻繁に与えるのは賛否両論ですが、これには脂溶性のビタミンA,DやEが含まれているため主食とダブって取りすぎる危険があります。 動物性無縁バター(指先をなめされる程度)、動物性ホイップクリーム(砂糖無添加に限りすこしなめさせる程度)などもフェレットは喜びます。




●絶対に与えてはいけないもの

人間のスナック菓子・・・フェレットはスナック菓子や甘いものを嬉しそうに食べるので、ついつられてしまいます。ですがどんなに喜んでもスナック菓子は一切与えるべきではありません! スナック菓子は、糖尿の原因となる糖分やフェレットにとって毒にもなり得る塩分が多量に含まれます。
チョコレートのはカフェインに似た刺激の強いテレプロミンが入っており、フェレットには大変危険です!


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