でゅうフミオの夢日記

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しょうへいの初体験 二


しかし、そんなのも無駄なことだった。なにしろ、しょうへいはどこにいけば、エッチさせてくれる女が集まっているサイトかわからない。むしろ、その数多あるサイトに書かれた、これでもかこれでもかという男達の悲鳴の前にげんなりしてしまっていた。
なにせ、書き込みも多種多様である。ストレートにセックスしたいものから、友達募集から、趣味がどうたらこうたら、暇つぶし、その場しのぎ、切実、のほほん、リストカット。しょうへいは、実はナンパの方が楽なのではないのか?とか、思いつつ、書き込んだり、女の子の募集に対してメールをしてみたりした。

しかし、返事はこなかった。

その時のしょうへいのメール。

   こんにちは。はじめまして。僕は二十歳のしょうへいっていいます。募集を見てメールして
   みました。僕もメールしたいんでよかったらメールしませんか?お返事待ってます。

無味乾燥。むしろDMのほうがやる気あるんじゃないかという、やる気の無いメール。そりゃ、返事はこないはずである。

返事がこないことでしょうへいは落ち込んだ。出会い系という場はしょうへからみれば、最もダメな場所であり、まあ、現実でそこそこな自分ならばたやすくメール交換ぐらいはできると思っていた。事実、しょうへいはその「イイ奴」ぶりから、どんな初対面の人ともメール交換まではこぎつけていた。ただ、その後がない。それがしょうへいだった。

そこで、しょうへいは自分で募集をだす事にしたが、やっぱり、普通の出会い系サイトでは応募がほとんどなかった、一、二通、メールがあり、メール交換を始めたが、ほんとにメール交換だけの清い関係でしょうへいに御似合いなのだが、しょうへいはもっと淫らな、暗い関係を欲していた。

しょうへいは考えた。
しょうへいはいろんな出会い系をめぐった。
そして、なんといってもしょうへいはセックスをしたかった。

そこで、しょうへいは書き込みの年齢平均はだいたい20代後半から30代。そして、そのほとんどが人妻、だんな様という不倫相手を求めるのが主な目的なサイトに募集をかけてみた。
不倫なんてしたがる人が集うサイトなら、みんなセックスをしたがってるはずだという、どこで仕入れたんだがわからない週刊誌の記事を鵜呑みにしたような妄想と、やっぱり、はじめての経験は年上のおねえさまに教えてもらいたいな、なんて、軟弱な発想を糧に登録してみたのだった。

その募集文は単刀直入だった。

 まだ童貞です。やさしく、教えてくれるおねえさん募集です。

返事がきた。それも登録した、次の日のことだった。


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