小坂ヤスヲでございます

小坂ヤスヲでございます

2003年5月13日


5月13日(火)


南箕輪村会議長選で一本化図る 料理店で「事前投票」


 統一地方選での改選に伴い七日に行われた上伊那郡南箕輪村議会の議長選をめぐり、村議十六人のうち十一人が事前に伊那市内の料理店に集まって投票行為を行い、議長候補の一本化を図ろうとしていたことが十二日、分かった。出席議員から一本化に反対の声が上がり、本来の議長選は自主投票になったが、議場外で一部議員を除外しての不透明な行動に村民から批判の声が出ている。

 出席した複数の議員によると、会合は一日夜と六日夜の二度開かれ、議長に意欲を見せていた二人と共産党の三人を除く、公明党一人と無所属十人が出席。一日は議長候補と目された二人の政治姿勢や人柄などについて意見交換した。六日は一人ひとりに紙が配られ、議長にふさわしいと思う人の名前を無記名で書いて回収、その場で“開票”した。

 結果は六対五で、出席者から「この結果に縛られたくない」との意見が出たため、本会議の七日の午前中に十一人が早めに役場に集まり、自主投票とすることで最終的に合意したという。本来の議長選は全十六議員が出席、候補者を特定せずに無記名で行い、九対七で二人のうち池田輝夫氏(60)=無所属=が選ばれた。

 二、三期目の複数の議員によると「過去の議長選で委員会ポストを約束するなどの事前工作に、村民の批判が寄せられたことがあった」という。このうち、料理店での会合を呼びかけた議員は「市町村合併問題や子ども未来センター建設予定地の活用策など難題を抱え、議長選や委員会人事でもめたくなかった。議員同士の話し合いでまとめたかったが、新人議員に意見を言いにくそうな人がいたので、無記名で名前を書く方法を採った」と明かす。会合での食事は各自が注文した料理の代金を支払ったという。

 これに対しある村民の男性は「談合と同じようなやり方でおかしい。ちゃんと議場で決めるべきだ」と話している。




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