愚者の日々…想うこと

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まんまんでー

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昨日動き回ったから、今日はトドを決め込んで

部屋で本でも読みながら、ゴロゴロ・・・

の筈が・・・病院にいる姉から、

「今日、洗濯頼める？」との電話。

姉の長女は東京に嫁いでいて先月帰京したばかり、

次女がいつもなら取りに来る予定なんだけど

来ないので・・・残るは男の子・・・

「いいよ。直ぐに行くから」

姉が次女の愚痴をこぼし始めた・・・

他に誰も居ないので、言えるんだろうけど・・・

病人がストレスを貯めるのは良くないから

ここは黙って聞いてあげるとしょう・・・

「今月から週に二回くらい来てあげるから、

その時に私が洗濯もするように手伝うわよ。

今度は火曜日か、水曜日に来れると思うから、

遠慮しないで言ってね。姉妹なんだから・・・」

「アナタも仕事で疲れてるでしょうから、悪いと

思ってねェ・・・」

「そうゆうのを水臭いっていうんだよ。私の仕事なんて

「お金・・・払うよ。時間で・・・」

「・・・あのねェ・・・私にお金払うんだったら

他人の世話人雇ったら？そんなに気を遣うのなら

その方がいいんじゃないの？いい加減にしてよ！

お金、払えば何でもしてくれる・・・と思ったら大間違いだわ！

姉さんのそうゆう考え方って、どーも好きじゃないんだわ」

「アナタだってお金が少なくなってきてるんでしょ？

大変だと思って・・・」

「私は、仕事してるの！病人の姉さんとは違うから、働こうと

思えば、幾らでも働ける体があるから・・・（しまった！」

「健康っていいよねェ・・・私は来年の暮れまで生きていられるか・・・」

「だから・・そうゆう考え方が、マイナスだって言ってるじゃん」

それから、３０分くらい姉が自分の葬儀と墓のこと希望などを

こうして欲しいと子供には言ってあるから、

相談に乗ってやってくれないか・・・等々・・・

気分が滅入ってくるが、

病気が言わせているんだ・・・

そう思って頷きながら聞いていた。

姉は妹と逆の性格で、直ぐに弱音を吐く

そのくせ心配性で、几帳面な性格、頑固、

自己主張が多くて余り人の意見を聞き入れない。

ある面、お金が全て・・・というところもあり、

堅実でしっかりしているが、悪く言えばケチ・・・

そんな風に思いながら、姉に他にはする事無いの？

「お墓の掃除がしたい・・・」

姉の旦那様は３年前に亡くなっている。

人工透析を受けて５年目の夏に・・・

お酒の好きな人だった・・・

「私が行って掃除してくるわ・・・それで良いでしょう？」

「行ってくれるの？」

「仕方ないでしょ、気になるんだったら・・・

遠い所にあるわけじゃないしね。本当はねそうゆうことを

姉さんが元気なウチに子供に教えてやらせないと・・・

アナタが死んだ後は誰が墓参りするの？子供でしょ・・・

きちんと教えておきなさいよ。今からでも遅くはないんだから」

「どちらが姉さんか判らなくなってきたわ。アナタ今日は説教が

多いわね・・・もっともその通りだと思うけど・・・」

「姉さんは何でも自分がしなきゃとか、把握しておきたいっていう

気持ちが強すぎるんだよ。子供にも何もさせないしさァ、

だから洗濯機も使えない、男になっちゃうんだから・・・」

「アナタとは子育ての仕方がかなり違ってたからねェ」

「まあ、その家、その人で違うから、私が偉そうなこと

言えるスジじゃないけどね。・・・もう他は無いの？」

「・・・無いと思う」

「じゃあ、墓掃除してくるから、安心していいよ。２、３日したら

又来るね・・・大事にしてよ」

「悪いわね・・・頼むね・・・」

「いいってば、頭を何回も下げるなって！解った？」

「・・・解った・・・ありがと・・・」

病人相手の会話は神経が非常に疲れます・・・

看護婦さんの気苦労、介護士さんの気遣い・・・

感謝しなければ・・・

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